SCP-2845
評価: +1+x

アイテム番号: SCP-2845

脅威レベル: Black

収容クラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-2845の封じ込めに際しては、外部からの資源調達や外部顧問の利用が認可されています。外部顧問はレベル2職員とみなされ、サイト-100から離れることは認められません。外部顧問がSCP-2845の封じ込め業務から離れなければならない場合には、解放前に常にクラスA記憶処理が施されます。

SCP-2845の適切な封じ込めには、最低30名の訓練を受けた人員と、一定間隔で供給される訓練を受けていない人員が必要です。現在、48名の訓練を受けた職員が6人ごとに8チームに分かれて封じ込め任務に就いています。交代要員としてさらに24名が利用可能です。封じ込めのために、週に5名のDクラス職員が割り当てられます。

サイト-100は以下のような構造となっています。

  • サイト-100は、リングAからリングIと指定された9本の同心円状のリングで構成されています。リングCとリングD間の隙間はギャップ1と指定されます。各リングとギャップの0°、60°、120°、180°、240°、300°の6箇所にそれぞれ円形のチャンバーが設けられており、0°のチャンバーが北に位置するように設置されています。
  • リングIの外側、120°と240°の2箇所には追加の円形チャンバーが設置されています。
  • 各円形チャンバーの床には鉛を用いて継ぎ目のない六芒星が描かれています。
  • 中央チャンバーにはSCP-2845と216個体のSCP-2845-1が収容され、内部は水素96.3%、ヘリウム3.25%、アンモニア0.45%の大気で満たされています。温度は-110℃、圧力は2.3バールに保たれています。

63時間54分の周期で次の手順を完全に実行してください。各手順は10時間の間隔を開け、それぞれ39分間で実行してください。各手順は6名で行われなければなりません。手順を実行する場所は括弧内に示されています。新しいサイクルの開始ごとに、実行場所は封じ込めチャンバーに近い方から一つ外側のリングに移動します。

各手順における儀式での朗唱内容と、その衣装の相違は文書2845-C-EXPで閲覧が可能です。

手順410-コンスタンティン:(60°)封じ込めスペシャリストは仮面(喜び、悲しみ、怒り、無関心、恐怖、愚者)を提示し、儀式コンスタンティン-Aを演じます。これは6名の個人が誤解に基づいて互いを非難し合う茶番劇であり、愚者が謎かけゲームの裏をかいて自分自身を王だと宣言するところが最大の見せ場となっています。儀式コンスタンティン-Aの後にはサイコロを用いたゲームを行います。ゲームの勝者は手順には無関係です。

手順420-ペリナルド:(120°)フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ティンパニ、バスドラムを用いた楽曲を演奏します。演奏の全体を通して、奏者は儀式ペリナルド-Aと指定された特定の振り付けと歌唱を行います。演奏はその場で行われなければならず、録音を用いることは認められません。

手順430-エピメテウス:(180°)封じ込めスペシャリストの間で贈り物の交換を行います。贈り物の内容は手順に無関係ですが、各品は4.28米ドルを超えてはなりません。手順全体を通して儀式エピメテウス-Aの朗唱を行い、封じ込めチャンバーの周囲には穀物を散布します。

手順440-カシエル:(240°)両足を羊毛で縛った封じ込めスペシャリストが儀式カシエル-Aを朗唱し、0.5リットルのオリーブ油を消費します。続いて、儀式カシエル-Bを朗唱しながら少なくとも200キログラムの岩をハンマーで砕きます。

手順450-カイロ:(300°)青いマント、王冠、王笏を着用させた1名のDクラス職員を準備します。Dクラス職員の腹部には、白金ベースの溶液によってあるシンボル(1個の点を円で囲み、円の90°の位置から上向きの矢印を引く)を描きます。Dクラス職員を椅子に拘束し、儀式カイロ-Aを朗唱します。続いてDクラス職員を封じ込めスペシャリストの持つ手鎌によって去勢します。精巣を塩水を満たしたボウル内に廃棄し、儀式カイロ-Bを朗唱します。

手順460-オムファロス:(0°)儀式オムファロス-Aを朗唱し、生後3ヶ月以内の乳児をローストします。続いて儀式オムファロス-Bを朗唱し、乳児を消費します。さらに胃石の上で儀式オムファロス-Cを朗唱し、その胃石を呑み込みます。その後に嘔吐を行い、儀式オムファロス-Dを朗唱します。新たなサイクルの開始が通知されます。

封じ込め違反時にはサイト-100の核弾頭が起爆され、全財団施設が封鎖された後に手順2845-XK1「あの月を打倒せよ」が執行されます。

説明: SCP-2845は肩高2.9メートル、重量815キログラムの四足歩行の実体です。首は0.5メートルほどの長さでしなやかであり、通常直立しています。首の先端にはヒトの特徴を持った顔が存在します。SCP-2845は幅4.8メートルで白黒の水玉模様の枝角を有し、これが生え変わることは観察されていません。SCP-2845は平均して長さ10センチメートルの毛に覆われていますが、顔面は無毛です。体色はパステルグリーンで、首の下から腹面にかけて乳白色の帯が走ります。

SCP-2845の頭蓋骨の後方15センチメートルの位置に、直径1.7メートル、厚さ35センチメートルの氷粒子の環が浮遊しています。環には一定間隔で、金属水素と金属ヘリウムからなる直径15センチメートルの7個の球体が挿入されています。環と球体は毎秒1.6回転の速度で時計回りに回転しています。環の回転や球体の物理的状態を維持している力は不明であり、SCP-2845の頭部が枝角の重量を支えている手法も不明です。

SCP-2845は物質を瞬時に変換して再構築する能力を有します。この過程では物質の生成や消滅は発生しません。実体は視界内の標的に自由にこの能力を行使することが可能で、その有効射程は不明です。変換された物質は周囲の環境条件にかかわらず安定した状態にあり続けます。例として、実体が一般的に生成する金属水素や金属ヘリウムは、周囲の温度にかかわらず液体または固体状態を保ちます。また、変換された大気は他の大気と混合することがなく、その化学組成を保ちます。実体は一般的に、物体を固体または液体状態の水素またはヘリウムに、大気を水素/ヘリウム/アンモニアの混合物に、植物を半金属を基盤とした生命体に変換します。通常、SCP-2845から半径およそ5メートルの領域は常に変換を受けた状態にあります。SCP-2845は物理的な損傷に対して完全な耐性を持つことが証明されています。

SCP-2845は一般的に、直径5-7メートルで高さ60-80メートルの円柱、または底面10-30メートルで高さ100-150メートルの円錐内の物質を変換することで攻撃を行います。しかし、最大10キロメートル離れた単一の標的を攻撃することも観察されています。SCP-2845回収中の初期観察では、実体は非戦闘員を無視し攻撃者に対する反撃に注力していることが示されました。しかしSCP-2845は非戦闘員を変換に巻き込むことを躊躇する様子はなく、後には軍と民間人の双方に対して先制攻撃を行っていたことも明らかとなりました。

SCP-2845による変換を受けた人間をSCP-2845-1と指定します。SCP-2845-1は高さ2.4メートルと測定される六角柱で、ゴム状で黄緑色の皮膚を有します。SCP-2845-1はいかなる外部感覚器官も保有しておらず、剖検では内臓も同様に存在しないことが示されました。その脳は周囲の臓器や外部物質を取り込んで再編成され、六角柱の全体に拡大しています。SCP-2845-1がどのように栄養を得るのか、そもそも栄養分が必要なのかは不明です。

SCP-2845-1の脳機能イメージングでは、その脳は定常的に高度に活性化していることが示されました。複数個体の分析からは呼びかけとそれに対する応答のパターンが見出されており、SCP-2845-1個体の間で何らかの遠隔コミュニケーションが行われていると推定されます。

移動性を有するSCP-2845-1個体が報告されていますが、この個体は捕獲と研究から逃れ続けています。

補遺-01: 以下に、SCP-2845の初期発見から封じ込めまでの時系列の要約を示します。

2011年11月27日: C/2011 W3彗星1が初めて観測される。

2011年12月1日: C/2011 W3彗星がマウントジョン天文台により確認される。

2011年12月2日: C/2011 W3彗星が小惑星センターにより確認され、命名される。

2011年12月16日: C/2011 W3彗星は近日点に到達。ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー2は、彗星から光速の18パーセントの速度で分離する破片を記録する。

2011年12月17日: 破片の軌道が地球と交差することが確認され、衝突は12月21日と推定される。トート・ステーションによる阻止手順は破片の軌道変更に失敗。国連による告示が行われ避難が始まる。

2011年12月21日: 破片はアメリカ西海岸から124キロメートル離れた太平洋に衝突する。

2011年12月24日: SCP-2845はこの日に海岸に到達したと考えられている。

2011年12月25日: SCP-2845が一般の録画映像により初めて観察される。ドローンによる接触が行われ、SCP-2845は敵対的だと確認される。米軍内の財団資産は、世界オカルト連合の戦力の支援を受けて回収および封じ込めに乗り出す。近隣の財団封じ込めサイトは封鎖態勢に移行する。

2011年12月26日-29日: 初期の総合的なテストと共に、SCP-2845に対する砲撃が開始される。SCP-2845の特性が確認され、外部の封じ込め顧問に連絡が行われる。

2011年12月30日: [データ削除済]。16時間の間、SCP-2845は妨害を受けていない状態となる。

2011年12月31日: 砲撃が再開される。

2012年1月1日-14日: SCP-2845は絶え間ない砲撃によってシエラネバダ山脈を横断する経路に誘導されている。██████ ████████は初期封じ込め手順を開発中。

2012年1月15日: SCP-2845は前もって定められた封じ込めエリアに到着。初期封じ込め手順が開始される。

2012年1月18日: 初期封じ込め手順は成功に終わる。

2012年1月20日: サイト-100の建設が始まる。

2012年2月3日: 封じ込め手順の改善が進行中。

2012年2月19日: SCP-2845の封じ込めが宣言された。

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