SCP-2906
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アイテム番号: SCP-2906

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 財団は現在、SCP-2906実例を隔離・破壊するために、共同機動部隊プサイ-12(“マッドヴィラニー”)の下で異常事件課の職員らとの協力体制にあります。SCP-2906の影響を受けた文書は全て、汚染されていない写しと入れ替えます。これが不可能である場合は文書を破棄しなければいけません。SCP-2906の影響を受けた会社や企業(特に財団フロント企業とアメリカ合衆国政府施設)は、感染源を拡散する可能性を監視し、外部へ発送された文書は全て傍受して入れ替えます。他のSCP-2906媒介物はケースバイケースで浄化・破壊・置換する必要があります。

SCP-2906-1の正体とその作成者は、可能な限り早く特定し、将来的な異常活動を監視しなければいけません。 事案PoI-1115-Cの出来事に続き、共同機動部隊プサイ-12は機動部隊ガンマ-13(“アシモフ三原則の番人”)と共同でSCP-2906の収容にあたり、PoI-1115(“アンダーソン”)の捕獲に向けた協調的努力を続けます。

説明: SCP-2906は、財団とその様々なフロント企業が使用している認識災害の改変版です。財団側のそれが“SCP”の頭文字を利用しているのに対し、SCP-2906はその媒介物に埋め込まれたアンパサンド(“&”)のデザインを使用しています。

SCP-2906は、観察者がその媒介物1とSCP-2906-1を精神的に繋げて考えることを阻止します。訓練された職員は認識災害が存在するか否かを特定することができます — しかしながら、彼らはSCP-2906の影響を受けないわけでは無く、SCP-2906-1が何であるかを特定すること・SCP-2906に影響された対象物同士を互いに関連付けることが不可能です。

SCP-2906の影響を受けた人物は、媒介物に関する書面および口頭の意思疎通を通して効果を拡散することができます。広範な試験はまだ行われていませんが、影響範囲に関するある程度の知識は得られています。もし、ある書類にSCP-2906が付随している場合、その書類と内容に関する話し合いで効果は拡散します。しかしながら、文書を受け取った企業や人物についての話し合いで効果が広がることはありません。

SCP-2906-1は、SCP-2906によって知覚を遮られている目標概念です。ある時点でSCP-2906を利用した目標概念の不完全版リストを補遺2906-Dで閲覧可能です。彼らは財団と同様、認識災害の創造に精通していると見做すことが可能です。

補遺2906-A: SCP-2906は14/04/12、カリフォルニア州サンフランシスコにある、PoI-1115(“アンダーソン”)によって製造されたアイテム群の貯蔵場所と疑われる地点へのガサ入れで最初に発見されました。PoI-1115が製造したアイテムは発見されませんでしたが、生体力学的な義肢やその他の身体増強機器を収めた木箱が数個回収されました。

貯蔵物の捜索中、エージェント ドノヴァンは部隊の仲間に対して、自分が未知の認識災害に影響されていると警告しました。エージェント ドノヴァンは認識災害の正確な原点や効果が何であるかを断定できなかったものの、おそらく貯蔵物に関係するものだと主張しました。認識災害の専門家チームが調査のために召集され、実際に認識災害は存在していたことが確認されました。当該異常存在(後日SCP-2906に指定)を調査するために、貯蔵物はサイト-90へ移送され、両機動部隊はクラスB記憶処理を施されました。

補遺2906-C:

回答者: 共同機動部隊プサイ-12所属エージェント リリー・ロンドー(財団)およびバーナード・ツェル(異常事件課)、機動部隊ガンマ-13所属エージェント サーシャ・メリオ

質問者: アレックス・ファクター研究員 (認識災害スペシャリスト)

序: 事案PoI-1115-Cの直後、PoI-1115に関するデータベース検索が実施されました。PoI-1115とSCP-2906の関連付けに続き、CTFプサイ-12とMTFガンマ-13、並びに認識災害に特化している第三者を交えたインタビューの予定が組まれました。

<記録開始、11:14>

アレックス・ファクター研究員: では、始めましょうか。このインタビューは認識災害の真の性質、並びに、えー、PoI-1115、別名アンダーソンの性質を断定するために行われると聞いています。皆さん、記録のためにお名前を述べてください。私はアレックス・ファクター。

エージェント サーシャ・メリオ: サーシャ・メリオ、ガンマ-13.

エージェント リリー・ロンドー: リリー・ロンドー、プサイ-12。

エージェント バーナード・ツェル: バーナード・ツェル、異常事件課、プサイ-12。

ロンドー: こいつは信じられないほど簡単に拡散するから、実際に試験する時間は無かったことに言及すべきね。性質のせいで、どれだけそこに存在するかすら判断が難しい。文書の中には私たちが伝えるべきことを全て含めておいた。

ファクター: 成程。ルールを見つけ出す時間はありましたか?

ツェル: 今度は何だ?

ファクター: あらゆる認識災害にはルールが存在します。機能するための一定の動作方法があるのですよ。

ツェル: 我々はサッカーをやってるわけじゃないんだぞ。俺が文書に書いてあることを繰り返す必要はないと思う、だから何か他のことを探している訳でもない限りは…

メリオ: アンダーソンとの繋がりは?

ロンドー: いいえ。私たちは、そいつの倉庫をガサ入れしたエージェントたちを回収するまでは名前を聞いたことが無かった。どうも彼らは—

ツェル: その話は無しだ。話すだけでもまだSkipを拡散しかねない。

メリオ: いや、そういう事じゃない。アンダーソンはある一個人か… その人物が属する団体の名前だと思う。どちらにせよ、そいつは異常なロボットや身体増強機器を作っている。エージェントたちはアンダーソンに関連する物をそこで発見していたか?

ロンドー: しなかったと主張しているわ。

メリオ: つまり… 如何にも奴が作りそうな類のパーツだけ?

ツェル: そうだ。

メリオ: それなら、どうやって繋がりを探り出せたんだ?

ファクター: 報告書を読んでから、ある事を試してみたのです。

[この時点で、ファクターはSCP-1360の報告書のコピーを全員に手渡す。]

ファクター: インタビューと幾つかのテストを受けてもらってから、エージェントたちにこれを見直してもらいました。そして—

ツェル: だが、彼らは記憶処理を受けたじゃないか。

ファクター: 認識災害… いえ、情報災害は実のところ、しつこく残るのですよ。とにかく、彼らはアンダーソンの事を思い出し、彼の存在を、そして1360は彼に属する物だということを識別できました。しかし彼らは… えー、自分たちが見つけた物を識別することは出来なかった。感染源や媒体をその作者と関連づけることは出来ませんが、彼らに属している他の物は識別可能なのです。

メリオ: しかし、例えば君がSkip付きの手紙を受け取ってその手紙がとある製品に言及していたら、君はその製品と手紙の送付者を結び付けられないんだろう。手紙が誰から送られたかも分からない。

ファクター: それは違います。中に玩具が入った箱を例としましょう。感染源付きの箱の写真を誰かに見せたら、その人は感染源を箱としか結び付けません。ですが、これから中に玩具が入っている箱の写真を見せるぞと伝えてから感染源付きの写真を見せると、箱と玩具の両方に関連付けできるのです。

ロンドー: 私たちの機動部隊がこれにアプローチする方法を見直さなきゃいけないわね。全く、これが今よりもっと広範囲に拡散しなければいいのだけれども。

メリオ: 君たちはこれをアンダーソンの貯蔵所で見つけたんだったな? それはつまり、恐らくアンダーソンがこれを作り、他の人間や会社に使わせている可能性が高いという事だ。あのクソ野郎め。

ツェル: UIU側のリソースは多分、我々が必要としているよりも先細りになっていくだろう。アンダーソンの為すこと全てを追跡するのにどれだけ尽力できるか、俺には分からん。

メリオ: それこそまさに私がここにいる理由じゃないのか? 私たちは既に奴のロボット工学への対処に特化した部隊だ、こいつの収容を引き受けるのはそう問題でもない。

ロンドー: それじゃ、アンダーソンを追って商品の製造を止めさせることになるのかしら? 源を潰せばアノマリーも消えるしね。

メリオ: それは多分、妥当な策じゃない。この時点で奴以外にも数多くの存在が感染源を有しているから、きっと失敗に終わる。認めよう、私たちは今、奴に相当な遅れを取っているんだ — 忌々しい事にね。

<記録終了、11:19>

補遺2906-E: 2014/06/27、サイト-64に1通の手紙が届きました。手紙の収まっていた封筒には、切手以外の識別マークが見当たりませんでした。

やあ、諸君!

私たちの小さなプロジェクトを巡ってロバートと賭けをした(彼がどれだけ賭けに夢中かは分かっていると思う)。元々合意していたよりもはるかに広い施設の見返りとして、私側の自信を示すため、今後定期的に私たちの進捗状況と所在地を君たちへ郵送することにした。現時点ではまだ作業途中だから、来週も続くだろう。だから、もし仮に見つけ出せるものならば、立ち寄ってくれたまえ! 君たちに見せる非常に素晴らしい物を幾つか用意しておこう。

それまでは、謎を楽しみ、収容に向けて努力を続けてくれ!

諸君の友人、
&ァーソン

追伸: 私の新しい友人たちが、君たちよりも早くインディアナ州の例のドライブイン・シアターまで帰れたかどうか教えてほしいね!

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