SCP-291-JP
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アイテム番号: SCP-291-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-291-JPは非生物全般に影響をもたらす異常物品です。セクター-8188に付属する生物収容ユニットにて飼育されている豚の体内に外科手術によって収容されます。24時間毎に豚の健康状態を確認してください。問題のある場合は即座に代替の豚を用意し特別手順-CN51に従って再度収容を行ってください。実験にはセキュリティクリアランスレベル2以上の職員3名による許可が必要です。
SCP-291-JPの発見が報告された地域は封鎖され、監視対象とします。

説明: SCP-291-JPは直径約5 cmの無色透明の球体です。現在までに12個体が発見され、そのうち2個体は破壊。10個体が収容されています。一見ガラスのように見えますがオブジェクトは未知の物質によって構成されています。性質もガラスとよく似ており、高い硬度と電気抵抗を持っています。350 kg/cm2以上の圧力をかけることによって破壊可能であることが判っています。

SCP-291-JPは死体を含む、固形の非生物に触れさせる事により特異な現象を発生させます。オブジェクトに接触した物体は毎分12.5 kgずつ組成が生きた有機物へと変化します。この時、SCP-291-JPは自体も有機物の中に取り込まれる形で埋没していきます。オブジェクトを引き離した場合、それ以上の変化は止まりますが変異部分は元に戻りません。また、何らかの方法で接触させた物体と、物体が触れている部分を識別しており、接触させた物体以外を変化させないことが判明しています。侵食が進み、完全に変化した物体はSCP-291-JP-1と呼称されます。

SCP-291-JP-1は元々の物体の形状、または性質を大まかに残す場合と大きく変化させる場合があり、どのように選択が行われているかは判明していません。
通常の生物同様に筋肉や内臓、神経系、リン酸カルシウム、またはキチン質で構成された骨格、あるいは外骨格が生成されます。SCP-291-JPを内包している状態ではこれらの組織は非常に再生能力が高く、切断された場合でも即座に修復され元の形状に戻ります。これには栄養や水分の補給などは必要とせず、またSCP-291-JP-1には消化器官も存在しません。SCP-291-JPとの接触を失ったSCP-291-JP-1は動作を停止し、24時間以内に細胞が死に始めます。

SCP-291-JP-1は知覚を持ち、かつ非常に攻撃的で周囲にある動く物、音を発する物、全てに攻撃を行います。原始的ですがある程度の知性があり、簡単な鍵の仕掛けや迷路を解くなど、およそ5歳児程度の知能を有していると見られています。元となった物体によってSCP-291-JP-1は大きく特性が変化します。さらにはSCP-291-JP同士で、獲得した経験をなんらかの方法で共有、伝達している可能性が高い事が実験結果によって示唆されています。
SCP-291-JPは気体および液体には反応しません。


SCP-291-JPは20██年に群馬県の███山中の森にて発生した猟師の惨殺事件によりその存在が確認されました。機動部隊部隊ゑ-1("地走り") による█年間に渡る捜索活動により、現在までに12個体が確保、収容されています。20██年以降は発見されていませんが現在でも月に一度、衛星写真とヘリによる上空からの調査、三ヶ月に一度、機動部隊による地上の捜索が行われています。
現在まで他地域でのSCP-291-JP個体の発見はありません。

以下はSCP-291-JPの最初の収容の試みの記録です。エージェントによる未確認の脅威存在の情報から9名の機動部隊による初期接触及び確保作戦が展開されました。


以下はSCP-291-JPと最初に接触した地元猟師とのインタビューを記録したものです。

この後、4度に渡りSCP-291-JPの収容作戦が実行され、洞窟内部及び周辺で複数のSCP-291-JP-1を発見。機動部隊に大きな被害を出したものの、最終的に収容は成功しました。

SCP-291-JP収容法試験作戦

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