SCP-292-JP
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アイテム番号: SCP-292-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-292-JP群は相関関係にある10本を1セットとしてプラスチックバンドでまとめ、サイト-81██の低脅威度物品保管ロッカーに収容してください。収容の際にロッカー内のSCP-292-JPが床に対して平行向きになるよう配置をする事に留意してください。実験記録283以後の実験申請は4人のAクラス職員による複数回の協議を行った上で、安全性の認められた物のみ許可されます。

説明: SCP-292-JPは相関関係にある10本のボウリングのピンです。現在5セットのSCP-292-JP群が財団によって収容されてます。
SCP-292-JPは、静岡県██市に必ずストライクのでるボウリング場があるという噂が財団の目にとまり、カバーストーリー「耐震工事」によって「████ボウル」から回収されました。
SCP-292-JPの外見及び構造は一般に流通しているボウリングのピンと比べ特別な点はありません。SCP-292-JPの腹部にはどこのメーカーのものとも一致しない星型のロゴがプリントされています。

SCP-292-JPは相関関係にある10本のSCP-292-JPをすべて床に対して垂直に立てた状態で、少なくとも1本以上のSCP-292-JPが転倒した際にその異常性を発揮します。
(以下:相関関係にあるSCP-292-JPの10本すべてが床に対して垂直に立っている状態をSCP-292-JP-a状態と表記。)

SCP-292-JP-a状態で1本以上のSCP-292-JPが転倒した際、転倒したSCP-292-JPは自然的運動で転倒していないSCP-292-JPに衝突しSCP-292-JPを転倒させます。連鎖的にこの転倒反応が起きた結果SCP-292-JP-a状態にあったSCP-292-JP群は全てが床に転倒します。この連鎖反応はいかなる状況にあっても必ず発生することが実験により確認されています。
また、SCP-292-JPは物理的破壊により無力化する事が可能ですが、1本の破壊に際して少なくとも他の9本が同様の被破壊状態に陥るため、SCP-292-JP群のセット数を考慮し破壊実験は推奨されていません。

実験記録245 - 日付████/██/██

対象: SCP-292-JP-a状態のSCP-292-JP群
実施方法: 9本のSCP-292-JPを机上に設置。机から1m地点の床で1本のSCP-292-JPを転倒させる。
結果: 床上で転倒したSCP-292-JPは机に向かって1mほど床を転がり机に衝突。衝撃により4本の机の脚のうち1本が破損。机上の9本のSCP-292-JPが床に投げ出され、9本すべてのSCP-292-JPが底面で床に着地。その後SCP-292-JPがSCP-292-JP群に接触し、全てのSCP-292-JPが転倒した。
メモ: 机の脚を折るほどの衝撃をSCP-292-JPが与えているようには見えなかった、備品管理担当職員を再指導すべきだろう。

実験記録269 - 日付████/██/██

対象: SCP-292-JP-a状態のSCP-292-JP群
実施方法: 大型実験室-█28を利用したSCP-292-JPの効果範囲測定。 実験室棟の緊急工事につき急遽実験場所をサイト-81██の通路を閉鎖して行うこととする。通路の端に9本のSCP-292-JPを設置し、20mの距離でSCP-292-JPを転倒させる。
結果: 実験開始直後、SCP-███-JPの実験によって、エージェント██が転倒したSCP-292-JP上へ出現。転倒したSCP-292-JPを踏みつけたエージェント██はその場で華麗なバク転を決めた。エージェント██に踏みつけられたSCP-292-JPは9本のSCP-292-JP群へ転がって行き接触。全てのSCP-292-JPを転倒させた。
メモ: 不確定要素の多い結果となった。実験室棟の工事が済んだら再度実験申請を試みるとしよう。

実験記録276 - 日付████/██/██

対象: SCP-292-JP-a状態のSCP-292-JP群
実施方法: 床に敷いた木製板にエポキシ接着剤を用いて9本のSCP-292-JP群を接着。板から3m地点で1本のSCP-292-JPを転倒させる
結果: 突然の気温低下により木製板が反り返り。SCP-292-JP群を表皮から剥離させた。剥離したSCP-292-JP群にSCP-292-JPが衝突。すべてのSCP-292-JPを転倒させた。
メモ: 気温低下の原因が空調設備の故障と判明した。近々工事が入るだろう。

実験記録283 - 日付████/██/11

対象: SCP-292-JP-a状態のSCP-292-JP群
実施方法: 実験室-█42に9本のSCP-292-JP群を設置し隣接した実験室-█43で1本のSCP-292-JPを転倒させる。
結果: [実験中止]


補遺:現在████ボウルはスタッフに扮した財団職員による監視の元で運営されています。
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