SCP-2927
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アイテム番号: SCP-2927

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2927の周囲には付属の実験用観測チャンバーと共に防音室が設営されています。SCP-2927は公共の場所に存在することから、これらのチャンバーは住宅に偽装されています。SCP-2927から2メートル以内への接近が必要な実験は、Dクラス職員を用いて行わなければなりません。

更新: 2016年5月26日から、SCP-2927間の距離は月2回測定されなければならず、5ミリメートル以上のずれは現在の地域管理者に報告しなければなりません。詳細は補遺2927-1を参照してください。

説明: SCP-2927は空間内の 固定された 2箇所の点で、カナダ、ケベック州R███████郊外の地上1.5メートルに 4メートル 3メートル離れて存在します。この2点は75デシベルの音を継続的に発しています。北側の点(SCP-2927-Aと指定)は16.8キロヘルツの純音を、南側の点(SCP-2927-Bと指定)は27ヘルツの音を発しています。実験環境下でのこれらの周波数の再現は異常作用をもたらしませんでした。

SCP-2927-Aまたは-Bを聞くことが可能な個人は、壁などの障害物により発生点との視線が遮られているかどうかにかかわらず、発生点に存在する物理的な物体を知覚します1。SCP-2927-Aの観測者は対象を、視認中に僅かに振動する直径2-3センチメートルの小さな黒いビーズと表現しています。SCP-2927-Bは、平均して20センチメートルの長さの流れる暗灰色の雲と表現されています。これらのオブジェクトは実体を持たず、いかなる観測機器を用いても検出できていません。

SCP-2927-AとSCP-2927-Bに同時に曝露された対象は恐怖と不安感を感じ、これはSCP-2927に接近するほどに増大します。被験者がSCP-2927から2メートル以上の距離を保っていれば、これらの感覚は曝露を停止してから5-30分で消失します。SCP-2927-AとSCP-2927-Bの双方を聞き取れる状態でSCP-2927から2メートル以内に接近した被験者は、不眠症、夜驚症、持続的な騒音に対する強い恐怖に苦しみ始めます。知覚されたオブジェクトと接触した2ならば、被験者が片方の音しか聞き取れない場合でも同様の影響が発生します。これらの影響が自然に消失することはありませんが、標準の精神的ケアによって治療が可能です。

補遺2927-1: 2016年5月12日の低危険度物品の標準再評価中に、以前に4メートルと測定され固定されていると思われていたSCP-2927間の距離が、現在は3メートルしか離れていないことが発見されました。さらなる観測により、この2点は月に█から█ミリメートルの不規則な速度で互いに接近していることが判明しました。再度のインタビュー中の質問において、SCP-2927の特性を知る全ての個人はSCP-2927への曝露の有無にかかわらず、2点が接触する点という概念に恐怖と不安感を表明しました。この恐怖感に対する合理的な説明は発見されていません。SCP-2927のオブジェクトクラスをEuclidに昇格する要請が提出され、現在検討中です。

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