SCP-2945
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アイテム番号: SCP-2945

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2945はサイト49の標準収容ユニットに収容してください。SCP-2945を用いる実験はサイト49管理者の特別な許可がない限り認められません。

説明: SCP-2945は人の形にデザインされた4ポートのUSBハブで、一般に広く販売目的で製造される斬新なUSB製品に類似しています。オブジェクトは青色で4つのAタイプのメスのUSBポートを持ち、これがオブジェクトの手足の役割をし、伸び縮みする四肢で中央の胴体に繋がっています。SCP-2945の頭部から繋がる、先端がAタイプのオスのUSBコネクタのケーブルは、USB互換の電源へ接続することができます。SCP-2945の胴体の背面にある「USB ██.0 (Beta)」と読める小さな白いテキスト以外に商標やラベルは存在しません。

SCP-2945の異常性は電源に繋いでいる間にのみ発生します。外部ハードウェアデバイスをSCP-2945のUSBポートの1つに接続すると、接続した機器の種類やSCP-2945の四肢のどこに接続したかに依存して、接続を行った人物は1つもしくは複数の異常性を示します。個人が複数の機器をSCP-2945に接続した場合、多数の効果を同時に発生させることが可能であると判明しています。外部デバイスとの接続を断つかSCP-2945と電源との接続を断つまで影響は持続します。

SCP-2945の実験は発見直後の20██/12/23に行われました。SCP-2945は5 m × 5 m × 3 mの実験チャンバーに配置され、3 mのUSB延長ケーブルを中継して観察室内の互換電源に接続しています。D-クラス被験者は、SCP-2945の指示されたポートへ接続するために用意された電子機器を持って、任命されたギティンス研究員の指示のある時にチャンバーに入るよう命令されています。

被験者 外部デバイス 用いたUSBポート 結果 補遺
D-6789 45歳 男 (実験 2945-01) カラーインクジェットプリンタ 右手 右手であらゆる表面にカラー画像を転写する能力を被験者は示した。生成された画像は被験者の現在の視界が投影されたものと考えられる。被験者の手には何の痕跡も発見されなかった。 被験者の最後に印刷された画像はだんだん変色し、色あせていった。最終的に意識を失う直前、被験者は疲弊し、青ざめているように見えた。実験は終了し、被験者は医学評価へ送られた。1
D-9754 21歳 男性 (実験 2945-03) ███████ブランドの携帯電話用充電ケーブル (被験者にはさらに4つの充電可能な電子機器が与えられていたが、充電ケーブルにそれらを接続しないよう指示されている。) 左足 被験者が裸足の左足のどこかを電子機器に接触させると、電子機器は充電状態に入った。接触を止めるとすぐにこの充電は止まった。 明らかに「若返った」ようだ、と実験を終え被験者は報告した。
D-8635 38歳 女性 (実験 2945-06) ゲイリー・ニューマンの"Cars"が記録された1GBのUSBフラッシュドライブ 左手 すぐに曲が流れ始めた。被験者の両耳がスピーカーの役割を果たしている。被験者は左手の動作によって曲の再生等を制御する能力を有していた。(拳を閉じる/開くと曲を一時停止/再生、親指を丸めると巻き戻し、人差し指を丸めると早送り、中指を丸めると音量を上げる、薬指を丸めると音量を下げる、小指は丸めても何も起こらない2) 被験者は今まで聞いたことのない最高の音質だったと述べ、後に普通の音声の「劣った」音質への不満が増していると報告している。更なるSCP-2945の利用申請は却下されている。
D-3233 26歳 男性 (実験 2945-08) ██████ブランドのインスタントデジタルカメラ 右足 被験者がまばたきをする度に光源が不明の微弱な閃光が観測された。右足底に大きな幅のスリットが広がり、被験者は大きな苦痛を受けた。8秒後におよそクレジットカード大の小さなインスタント写真が傷口から排出され、5秒の間に完全に現像された。更に9枚の写真が続けて排出された。実験2945-01と同様、インスタント写真は被験者の視界を映し出した。SCP-2945の接続を切った時、傷口は即座に痕一つ残さず回復した。被験者は医学評価へ送られた。 被験者はこの経験を、痛みは無いが苦しいと説明した。被験者の右足の医学評価の結果、写真の作成方法は明らかにならなかったが、足底筋膜組織の著しい萎縮が確認された。 組織と写真の原料との考え得る相互関係の研究は現在進行中である。
D-7366 34歳 男性 (実験 2945-09) USBマイクロフォン、USBウェブカメラ 右足(マイクロフォン)、右手 (ウェブカメラ) 被験者は右の手の平を見つめた後、明らかな苦痛を引き起こす不明な方法によって「自分自身を見る」ことが出来ると主張した。被験者はさらに、何かの「振動する」ような低いうなり音が耳から聞こえると報告した。約3分後、被験者は突然両耳を押さえ、叫び出した。実験は終了した。 聞き取りの中で、D-7366は突然大音量の耳をつんざく音が聞こえたと報告した。これは恐らく、被験者がその時接続していたマイクロフォンが近くにあったことによるフィードバックノイズが原因と考えられる。手の平を見た際の出来事を口頭で説明しようとする間のみ被験者は口ごもっていた。
D-9163 22歳 女性 (実験 2945-10) ██████ブランドのデジタルテレビ。SCP-2945にはHDMI-USB変換アダプタを通して接続している。 左足 被験者の人格と行動と声が即座に変わり、アメリカの俳優デヴィッド・ハイド・ピアース演じる、シットコム『Frasier』3に登場するナイルズ・クレインになり、まるでショーに出演しているように振る舞った。これが5秒間続いて、突然別の人格、イギリスの冒険家ベア・グリルスに変わった。SCP-2945が電源から抜かれるまで、被験者は2~5秒ごとに絶え間なく人格と振る舞いを変化させ続けた。 突然の人格変化の説明として、被験者の左足は「チャンネルを変える」能力があったと理論立てられている。接続していたテレビが「受信信号無し」から変化しなかったということも注目に値する。聞き取りの際D-9163は、自身の行動は思い出せなかったが、代わりに「私の父親のマーティンを訪問した」「シェフのラムゼイは私の看板メニューを気に入らなかった」などのような、いくつかのばらばらの記憶を話した。被験者は混乱する様子を見せたが、記憶がテレビタレントやフィクションのキャラクターのそれであることには気付かなかった。

SCP-2945はバーモント州の██████████にある、32歳のO█████ Svennsonの家から発見されました。その人物は20██/12/21に行方不明と報告されていました。左足の足跡の形をした印刷された画像の痕跡が調査の大きな手掛かりとなりました。痕跡は█████通りへと続き、木のそばで突然途絶えていました。痕跡に沿って、外観上は艶消し塗料に類似した未知の多色物質の跡も発見されました。地元当局は痕跡の途切れた地点の周囲半径50kmもの広い範囲を調査を実施しましたが、Svennsonの身体は行方不明のままです。

Svennsonの痕跡の見つかった█████通りの住人の何人かは、彼が失踪した夜のわずかな時間、家の外で大音量の音楽が聞こえたと報告しています。また、Svennsonと親しい関係にあったT███ ████████は警察に次のようなことを話しています。彼女は、Svensonが最近「何か重大な、その、イカれるぐらい深刻なものを見たかのように様子がおかしい」と述べ、さらに続けて、偏執的な行動は彼が失踪するまで徐々に増えていたと話しました。

Svennsonの家のコンピュータに人型のUSBハブが接続されているのを派遣された財団エージェントが発見しました。プリンタがオブジェクトの左足に接続されていたことを特筆します。ハブには更にインターネットモデム、完全に充電されたアップル製iPod、ワコム製のグラフィックス・タブレットが接続されていました。接続されたデバイスとSvennsonの痕跡の詳細との関係が確立されると、財団はUSBハブを押収し、オブジェクトのSCPクラスを分類するための更なる実験が要求されました。

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