SCP-2965
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SCP-2965の退出ポイント。

アイテム番号: SCP-2965

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2965は定期的にシンガポールの█████ █████地下鉄駅に顕現します。█████ █████駅は主要なインターチェンジであるため、駅へのアクセスを制限してSCP-2965の完全収容を行うのは実現不可能と考えられています。現在は機動部隊イータ-99(“ターフ・クラブ”)が█████ █████駅の管理を引き継ぎ、SCP-2965の出現を封じ込めすると共に、SCP-2965が何事も無く環状線6番ホームまで到着することを確実にするための手順を実行しています。イータ-99はまた、最終的な収容のために、SCP-2965を完全拘束する手段を考案・実行します。

説明: SCP-2965は表面上、体高1.2m、体重およそ800kgの、小さな茶色のポニーに類似しています。SCP-2965の左右の脇腹には、それぞれ小さな金属パネル1枚と透明な舷窓4枚が存在しています。舷窓を介してSCP-2965の内部を見ることが可能であり、そこにはSCP-2965-1と指定される数体の小さな裸のヒト型実体を収容したミニチュアの列車内と思われるものがあります。

カメラ付き台車を用いたX線撮影により、SCP-2965は胴体と腹部の金属車両、および鼻の先端付近に位置する小さな金属製コンパートメントを除いては完全に有機体であることが判明しました。高解像度画像は、鼻の金属コンパートメントに1体のSCP-2965-1がうつ伏せで存在していることを示唆しています。SCP-2965-1個体は生命を有しており、しばしば小さな本や新聞を読む・スマートフォンに似た小型機器を使用する・この機器を用いてSCP-2965の舷窓越しに写真を撮るといった行動が観察されています。

正確に8日と8時間6分ごとに、SCP-2965は█████ █████地下駅のどこかにあるランダムな壁から生成されます。SCP-2965は完全に物質的存在ですが、出現ポイントとして使用された壁にSCP-2965出現の結果として物理的損傷が加えられることはないようです。SCP-2965はその後、環状線の6番ホームに向かって走り始め、進路上の障害物は撥ね飛ばして、あるいは飛び越えていきます。SCP-2965は6番ホームにある特定の壁をすり抜けた後に消失します。この壁は退出ポイント(Point-of-Exit / PoX)と指定されました。SCP-2965は毎出現ごとに、常にPoXへ帰還しています。

現在までのところ、SCP-2965は抑制できていません。使用されたあらゆる形態の鎮静剤に免疫を持っていると思われ、PoXへの進行を妨げるために用いられたケブラー樹脂のハーネス・鋼鉄の鎖・コンクリート壁・高分子接着剤を突破しています。SCP-2965-1個体はSCP-2965が減速させられる際に激しく苦悩しているように思われ、SCP-2965抑制の試みが行われる度に、舷窓を破ろうと試みたり、スマートフォンに向かって必死に話しかけたりするのが観察されています。

2015/08/09現在、SCP-2965はますます敵対的になっており、傍観者と財団職員の両方を積極的に撥ね飛ばすか、あるいは踏み付けようとします。加えて、SCP-2965は定期的に英語で発声し、周囲の人々に「線路から離れてください」と警告するようになりました。

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