SCP-2981
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封じ込めの前に学生によって撮影されたSCP-2981。画像はSCP-2981の効果を齎さない。

アイテム番号: SCP-2981

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2981はサイト19の収容エリア14Aにある冷凍庫に収容されます。腐敗を防止するため、新鮮なマッシュポテトをSCP-2981と一緒に冷凍庫に入れてください。4日ごとにSCP-2981の収容容器は交換する前に内容物を空にして洗浄します。この手順を実施する職員はSCP-2981および/またはマッシュポテトを伴って収容エリアを退出することは許可されません。

説明: SCP-2981は個人1に対してSCP-2981を生きた1人の人間として知覚させる認識災害的な影響を有する4.8kgのマッシュポテトです。SCP-2981の影響下にある被験者が別な個人に会話や長期間の物理的接触という形で接触すると、この効果は被験者からは急速に薄れていき、接触した個人に対して影響を及ぼし始めます2。この効果が一度に3人以上に影響を及ぼす例は確認されていません。

異常性を持たないジャガイモのSCP-2981に対する接近3は、SCP-2981の効果を拡散させ、ジャガイモがSCP-2981の一部と化す4結果を招きます。

発見: SCP-2981は"アラン・██████・████"という人物を探し求める内容の行方不明者捜索チラシが████████大学█████キャンパスで発見された際に最初に注目されました。チラシに識別情報や写真は添付されていませんでした。キャンパスの警備員はチラシの出所がユアン・█████助教授であることを突き止めました。聞き込みにおいて█████女史は"アラン・██████・████"のことは何も知らないと主張しました。数日後、█████女史は"アランの死体"を発見したとキャンパス警備員に連絡し、ラウンジに派遣された警備員がSCP-2981を発見しました。█████女史は潜在的な殺人の可能性を地元警察に通報するため、警備員をその場に残して立ち去りました。

警察は申し立てにおける怪しい人物を発見できず、警備員のショックレー氏がSCP-2981を自宅に持ち帰りました。この時点でSCP-2981の足取りは、19:00にキャンパス内のカフェテリアで夕食を食べていた学生が、別の学生に罵倒される事件が発生するまで途絶えました。口論は最終的に学生の1人であるペイン女史がSCP-2981の新たな実体を含むボウルを持って逃げるという結果に終わりました。

翌日の03:06、ペイン女史はSCP-2981を診療所に持ち込み、「反応がない」うえに「たくさん血を流してる」と主張しました。ペイン女史はSCP-2981から引き離された際に暴力的になったため拘束されました。その後、SCP-2981は看護師の手に渡り、患者の一人として応対されました。病院スタッフが問題の看護師であるポールソン氏を問いただした際、彼はSCP-2981を訪問してきた友人と断言し、患者の見舞いを許可したことをスタッフに謝罪しました。ポールソン氏はSCP-2981から引き離される際に抵抗を見せませんでした。

14:21、警察は患者の一人であり、影響を受けてSCP-2981は女性を盗聴しスパイしている不審人物であると主張するジョイス女史からの通報を受けました。現場を訪れた警官はSCP-2981を[編集済]と判断して逮捕しました。

地元警察署で発生した口論が、SCP-2981を”ジーン”という名の癌に侵された親戚と信じ込んだ████・ジャクソン巡査がSCP-2981と共に逃げ出したことで徒歩の追跡劇にエスカレートするに至って、事件は財団の注意を引きました。ジャクソン巡査は大学キャンパスを横切って診療所に駆け込んだ後、意識を失ってSCP-2981を取り落としました。SCP-2981は無傷で回収されました。

ジャクソン巡査は一連の事件と、その後の勾留及び財団職員のインタビューを通してSCP-2981の効果を保持し続けていたため、当初これは認識災害とは考えられていませんでした。

マーロウ博士と████・ジャクソン巡査間のインタビューの転写


<21:04:48、記録開始から15分経過>

マーロウ博士: 勾留下に置かれたのが”ジーン”だと気づくまで、どのぐらいかかりました?

ジャクソン: すぐに気付きました。皆は彼女を無意識で運びこみましてね、潜在的な殺人事件の可能性があるから逮捕したというんです。本官は脈を測りました。出血してはいましたがまだ生きていたので、意識不明だから病院に運ばなければと言ったんです。皆は信じませんでした。中の一人など、人間ですらない、ポテトサラダかなんかが入った大きなボウルがあるだけだと言うんです。誰もが叫んでましたよ、まるで精神病院かなんかみたいでした。

マーロウ博士: それで、何が起こったんです?

ジャクソン: 彼女が身動きしました。途端に███巡査が彼女の口に指を突き込みましてね、何を考えてるんだと横に押しのけてやったんです。小競り合いになりました。

マーロウ博士: 他の警察官の方たちは何人ぐらい関与していましたか?

ジャクソン: 本官たち2人だけです。近くに居た██████が本官たちを引き離そうとしたんですが、その時はもう既に荒事になっていましたのでね。

マーロウ博士: で、どういう結果に終わったんですか?

ジャクソン: 本官はただ、後ずさりしました。その、彼は本官の友人でもありますので、鼻をへし折るような真似をする気はなかったんです。わけも分からず、彼女を抱えて逃げ出しましたよ。走っていたことと気絶したことは覚えていますよ、あなた方が来たのはその後です。

マーロウ博士: ”彼女”というのはジーンのことですね?

ジャクソン: ええ、[ジャクソン巡査はSCP-2981の上に手を置く]まだ汚れてます。

マーロウ博士: ジーンについて詳しく教えていただけますか?どのようにして彼女と知り合ったか、どんな人柄なのか、あるいは如何にして殺人で告発されるに至ったのか、といったことです。

ジャクソン: なんだってワッパをかけられるような羽目になったのか、本官には分かりません…過去2年間いくつかの薬を飲んでいましたから、たぶん忘我状態のようなものだったんじゃないかと思います。見通しが良いとは言えませんな。それに、そう、███の事も…

マーロウ博士: ███巡査が何か?

ジャクソン: 本官は、殴るつもりはなかったんです。しかし殴った途端、怒り狂いましてね。我を忘れたという感じでした。あんな風に振舞う彼を見たことがないというか、全く違う人間を見ているようなというか。本当に恐ろしかったですよ。

マーロウ博士: 彼女に脅しをかけたんですか?

ジャクソン: 誰のことです?

マーロウ博士: ジーンのことです。

ジャクソン: 彼が脅したのはですよ。彼が告発するか何かして、本官はここに居るのでしょう?

マーロウ博士: いやいや、そういうことでは全くないんですよ、ジャクソン巡査。インタビューが終われば、███巡査との仲もなんとかなるでしょうし、たぶんきっと全部うまくいきますよ。

ジャクソン: 分かりました。

マーロウ博士: ワッツ博士?

ジャクソン: え?

マーロウ博士: 何か、君から聞きたいことはあるかい?

ジャクソン: いえ。

マーロウ博士: はい?

ジャクソン: 本官に訪ねているのですか?

マーロウ博士: いえ、ワッツ博士に訪ねていたんです。

ジャクソン: 誰です?

マーロウ博士: これは失礼、こちらにいるワッツ博士が私たちの会話を記録しておりますのでね、彼女の方から何か質問があるんじゃないかと思ったんですよ。

ジャクソン: ここには誰もいませんが。まさかこのマッシュポテトのボウルのことですか?

マーロウ博士: マッシュポテト?

ジャクソン: 本官は、このマッシュポテトが入ったボウルを持って入室したのですが。

マーロウ博士: [長い沈黙の後] ジャクソン巡査、どうも妙なことになってきましたな。

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