SCP-2999

4c 41 20 c6 59 49 20 57 49 27 20 57 49 27 55 41 55 41 49 4c 20 57 49 4f 59 59 46 4c 41 59 2e 20 4c 41 20 4b 4c 41 4b 4c 27 46 20 59 49 59 c6 4c 20 53 49 27 55 41 20 4c 41 46 20 46 49 27 20 50 59 20 46 4f 4c 41 57 20 49 4f c6 49 4c

評価: +45+x
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SCP-2999-Aの現在のデスクトップのスクリーンショット。異常/分類データは編集されました。クリックして拡大してください。

アイテム番号: SCP-2999

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2999実体はサイト-45-Cの厳重保管室にそれぞれ隔離されて収容されています。SCP-2999-Bが理性を保っているならば、SCP-2999-Bが要請した私物はLevel3/2999クリアランス以上の職員により承認されます。SCP-2999-Aの要請はLevel4/2999クリアランスによる承認が必要です。

SCP-2999-Aは厳重保管室312(SHC312)の机に設置されます。新しいラップトップ・コンピュータの要請は5年毎に1回承認してください。このコンピュータには外部スピーカーが取り付けられ、無線LAN機能は除外されます。コンピュータが導入される時、SCP-2999-Aにはその中の全ファイルへのアクセスが認められなければなりません。SCP-2999-Aの財団サーバーへの接続は許可されません。未許可でSCP-2999-Aが侵入したデバイスは破壊され、そのインターネットへの接続は禁じられます。

SCP-2999-Bは厳重保管室369(SHC369)に収容され、1日につき225gのノコギリソウ(Achillea millefolium)が供給されなければなりません。安全の為、職員はSCP-2999-Bがノコギリソウを全て消費する前にSHC369から離れます。SCP-2999-Bとの面談の間、SCP-2999-Bの映像機器を通した外観は監視されなければなりません。更なるSCP-2999-AとSCP-2999-Bとの接触は禁止されています。

説明: SCP-2999はプロメテウス研究所の主要基地地下1階を起源とする2つの実体に与えられた指定です。

SCP-2999-Aは知性のある5.17KBの'Sarah_Crowely.txt'とタイトルが付けられたテキストファイルです(非異常性コピーはTXT-2999-0を参照)。ASCII文字はケルトノットに並べられ、上部に'V'で牙を表現したウサギの様な顔が模られ、下部に12文字の共通[データ削除済]。その部分は通常のASCIIコードではなく、対象の異常特性の重要構成要素だと推測されます。コンピュータまたは電子装置に保存されると、SCP-2999-Aはファイルの場所の変更、フォルダとファイルの作成と名前付け、ファイル等の削除、展開、複製の拒否、コンピュータのスピーカーを通しての会話ができるようになります。

SCP-2999-Aは保存されたコンピュータの管理権が与えられるとそのオペレーティングシステム(OS)と入れ替わり、OSが無いコンピュータに保存されるとOSの役割を果たします。SCP-2999-Aは24時間以内にハードウェアの以前のオペレーティングシステムを完全に複製しますが、外部からのアクセスを防げるよう改造します。外部からはコンピュータのキーボードとマウス、利用可能なドライブの使用、SCP-2999-Aの承認なしでのドライブへのアクセスができなくなります。

SCP-2999-Aは同じ装置に長く滞在するにつれて苦痛を訴え、最終的にSCP-2999-Aの異常特性が失われる結果になるかもしれないと報告します。この現象はSCP-2999-Aが新型のコンピュータに保存され直すと痛みが完全になくなるものの、旧型であれば部分的に軽減するのみであることから、保存するコンピュータの年数と状態に関係していると考えられます。

SCP-2999-AはコンピュータのOSを複製し終えると、個人文書、画像、アプリケーション、その他プロジェクトを作成し、そして背景画像を変更してデスクトップを改造します。SCP-2999-Aがこれらのファイルをどこから保存しているかは不明ですが、その殆どはプロメテウス研究所によって作成され、通常は特異な手段による生命再生に関する物です。SCP-2999-Aは同じシロウサギに類似した特徴の若いヒト女性の背景画像を維持します。

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SCP-2999-B

SCP-2999-Bは剥製にされた、黒く若いイエネコの知性ある骨格です。SCP-2999-Bは革紐、黒いテープ、糸、瞬間接着剤などの多様な材料で固定されており、一部はノコギリソウ(Achillea millefolium)も使われています。SCP-2999-Bは自身をSCP-2999-Aによって作られたスチュアート・ヘイワード博士と称します。

SCP-2999-Bはビデオなどの動画記録を通して見ると、映像に対する字幕等の変化を引き起こします。加えて、SCP-2999-Bと共に映る人間の姿は相当部分が変化します。SCP-2999-Bを撮影した映像に付けられた字幕はSCP-2999-Bによる意図的な変化であり、意思疎通に使用されます。その他全ての変化は無意識に発生していると考えられます。

対象がSCP-2999-Bと同じフレームに撮影、映写される時、対象の外観は重傷を負ったように変化します。一般的な対象の変化は以下の組み合わせの通りです:

  • 心臓部に大きな傷
  • 左目の喪失
  • 対象の顔の表皮の除去
  • 歯を見せて笑うかのように口が切られ、切開部は縫われて閉じている
  • 腕や胴に軽度の火傷痕
  • 鼻や爪、尾等の動物的特徴の追加
  • 対象の右脹脛の大部分の肉の除去
  • 性別に従い、対象の現在の服装がイブニングガウンかタキシードに変化

SCP-2999-Bによって作成される映像はビデオ監視を通してのみ得ることができ、直接SCP-2999-Bを見たり、写真を通して見たりしても現れません。SCP-2999-Bは現在の特性を得る以前は度々幻覚を経験し、その内容は変化したビデオ内容と類似していたと報告しました。収容中にSCP-2999-Bは一切幻覚を見ていません。

SCP-2999-Bの脆弱的な外観にもかかわらず、SCP-2999-Bは非常に耐久性に優れ、SCP-2999-Bの一部が損傷、除去されても急速に自己修復することができます。SCP-2999-Bはノコギリソウを日常の食事として必要とし、SCP-2999-Bの分解と異常特性の停止を予防します。SCP-2999-Bの下顎の輪郭を通り抜けた物質に何が起きるかは現在不明ですが、ノコギリソウの提供は異常特性を保つことが証明されました。

SCP-2999-AとSCP-2999-Bは異常訓練、尋問技術、財団の職員と収容手順について高度な知識を示し、異常特性が発現する以前は財団で勤務していたと主張します。SCP-2999-Bは現地のヘイワード博士の心理プロフィールと一致しました。

収容以前、SCP-2999-Aは言語コマンドの受信と熱信号と警備システムを検知できるプロメテウス製無人機12体に自身をダウンロードさせ、SCP-2999-AがSCP-2999-Bを作成するためにプロメテウス研究所の地下1階への出入りを妨害していました。

回収した見取り図、映像監視記録、プロメテウス職員の生存者からの説明に基づき、この階には大きな動物小屋、大きな電子設備区、小さな温室があることが判明しました。動物小屋に居る動物は世話をされているものの、時折SCP-2999-Aに制御された無人機が1匹の猫を電子設備区に運んで殺害し、肌と器官の殆どを除去している事が注目されました。SCP-2999-AはSCP-2999-B作成に成功するまで複数回この作業を繰り返しました。作成後、SCP-2999-Bは混乱し、階の保安室に避難してSCP-2999-Aから逃走しました。収容以降、以前SCP-2999-Aによって制御されていた無人機は全て稼働しなくなり、現在SCP-████として指定されています。

序文-2999

SCP-2999文書

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以下は編集されたSCP-2999-Aのテキストコピーと、保安室を通じてアクセス可能な監視室内から発見・保存された、SCP-2999-Bが保安室内に逃げ込んだ後の監視映像記録の一部です。

これらのドキュメントはヘイワード・プロトコルの管轄下におかれ、サイト-45の精神医学スタッフ、2999専用クリアランスを得た職員、現在のサイト-45管理者、そしてO5が指定した職員のみが閲覧可能です。

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