SCP-3049
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初期回収地点で活性化状態にあるSCP-3049。

アイテム番号: SCP-3049

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-3049は標準的な安全保管室の内部に固定したままの状態を保ちます。使用していない時は熱調整ダイヤルを取り外しておく必要があります。

倫理委員会の命令によって当オブジェクトの実験は無期限に停止されています。

SCP-3049を使用、もしくはSCP-3049-1を活性化させた中で、当オブジェクトの異常性質についての知識を有している職員は、現場任務に戻る前に心理評価および/または記憶処理を受ける必要性があります。

説明: SCP-3049は、標準的な家庭用サイズのガス動力型対流式オーブンです。フレームには白い光沢仕上げが施されており、ガラス製オーブンドアとアルミ製ハンドルが付いています。SCP-3049は中央ダイヤルの下部にラベル付けされている“アップルパイ”に設定すると異常な物理効果を発現させます。

活性化状態に入ったSCP-3049は、オーブン内箱の内部にミニサイズの宇宙を生成します。この新宇宙、以下SCP-3049-1は、およそ150億年が外世界の30分に相当する超加速タイムスケールで発展していきます。SCP-3049-1はビッグバンからその死に至るまでの全てをオーブンドア越しに観測可能です。この過程を中断するためにオーブンドアを開ける、または上部のコンロを利用することは活性化中は不可能であるようです。

準プランク長規模で動作する物質に関連する複雑性は観測されていません。小宇宙内の物理法則と普遍定数は通常通りに作用しているようです。 この予期せぬニュートン物理学の連続性の理由は未だに不明です。

SCP-3049のドアを通して観察可能な知覚範囲は、SCP-3049-1宇宙の寿命を通して一定ではありません。SCP-3049は最初の星、ブラックホール、銀河の創造など、宇宙の形成および拡大の主要な進展に合わせて頻繁に倍率を調整することが分かっています。これらの知覚範囲の変遷は“映画的”もしくは“ドキュメンタリー番組の“コスモス”の一場面のよう”だと述べられています。

SCP-3049-1実例はまた[データ削除済]。

補遺: 報告書の提出後間もなく、ケイデンス博士は心理評価とプロジェクト移転を要請しました。

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