SCP-305
評価: -3+x

アイテム番号: SCP-305

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-305は現在静止しています。サイト-305はその現在地、[編集済み]付近の森林峡谷の周囲に建造され、前もってSCP-305の知識を持ちその効果へ抵抗を示した職員が最低でも7人務めています。残りの勤務員は毎週交代されるべきです。SCP-305の効果は人間の対象が長時間さらされることで弱体化するため、抵抗力のある対象が毎日最低3時間はその効果にさらされるべきです。

SCP-305の効果は罪の意識(特に犯罪)もしくは精神不安定な個人に対して非常に増大されます。そのためサイト-305は、犯罪歴と精神状態についての検査を受けたDクラスでない研究者とエージェントが務めます。ささやき声の賛辞を聞いた職員は即座に移動されます。移転後もその症状が残っている場合、前頭ロボトミー[データ削除済み]。

現在のSCP-305の収容チャンバーは標準的な材料で構成され、通常職員をSCP-305の最悪の効果から守るために職員の休養所から5mの"バッファゾーン"を設けて離されています。

サイト-305は絶え間なく「通常状態」信号をサイト-19に放送しています。もしサイト305が収容違反を起こした場合、この信号は停止され重武装の収容チームが直ちにその地点へ派遣されます。

SCP-305-1は非常に危険であり、収容せずに即座に終了するべきです。

200█/██/██、SCP-305からサンプルを得る研究の全ては禁止されました。(補遺305-1参照)

説明: SCP-305はおよそ人型で人とほぼ同じ大きさの岩石群です。遠隔録画によってSCP-305は人間の対象に関わっている際にも常に静止し続けていることが判っています。

意識のある観察者に観測された時、SCP-305は性別が曖昧な生きている人型の彫刻に見えます。この出現物はSCP-305の物理的形状と同様に砕かれた岩で構成され、顔がない一方でその表面を覆っている岩が動き人間の唇や耳に似始めると対象は報告しています。

この出現に接触した対象は"ささやき"声を聞きます。これについてエリア内の録音機器は何も記録せず、生まれつき耳が聞こえなかった対象にも同様の現象が確認されました。始めにSCP-305は賛辞をささやくことで対象の機嫌を取ります。このフェイズ中、対象はSCP-305に対して友情を感じ信頼を置きます。この感情は"賛辞"の実際の内容とは関係がないようであり、失礼なものからナンセンスで不安にさせるものまで含まれています。報告された賛辞の短いリストには以下が含まれています。

  • 「あなたは美しい眼窩をお持ちだ」
  • 「あなたの指の全てが[編集済み]」
  • 「あなたの首は異常に曲がりやすい」

第2フェイズでは、対象はSCP-305から発せられる多くの声が聞こえ始めます。この時点でささやき声は批判的なものであり、特に対象の罪悪感に働きかけることで対象を侮蔑もしくは対象の尊厳を傷つけようとします。賛辞のように、これらの侮蔑は報告される時にはほとんど意味のない内容ですが深刻な精神影響を持ち、対象の20%は最終フェイズの前に自殺を試みるほど追いつめられます。第2フェイズ中に対象がSCP-305から離れれば、対象は地面・壁・天井から出現した口に似た岩からこれらの侮蔑が発せれられる幻聴を生じます。

第3、最終フェイズでは、声は急に止まります。幻覚の終了から2〜10時間後、SCP-305の人間型彫刻が出現し対象を殺害します。死因は様々で、心筋梗塞、脊柱の切断へ繋がる筋肉痙攣、横隔膜麻痺、[編集済み]を含みます。

第2フェイズ開始後に死んだ全ての対象は、死体からSCP-305-1の実体を出現させ[データ削除済み]。SCP-305-1はSCP-305自身より僅かに小さい人型物体です。SCP-305とは違い、SCP-305-1は滑らかで硬い白い物体で構成されており、その表面の唇と口は非常に実写的です。SCP-305-1はSCP-305と同様の能力を持ち、その能力は2メートルという極短い範囲でしか有効ではありませんが、この範囲は時間経過で急速に拡大します。SCP-305-1は30km/hで最も近い人口密集地域へ直線的に移動します。おそらく増殖目的であると考えられています。SCP-305-1は弾丸や刃物の武器に対して強い耐性を持ち、抹殺チームは重火器類や爆薬を装備するべきです。

フェイズ2に入った対象は、SCP-305-1の発現は80%の[データ削除済み]でのみ防ぐことが出来ます。

補遺305-1:
200█/██/██、SCP-305の岩石構造のサンプルを採取するため財団職員が遠隔操作デバイスを使用していました。SCP-305は大きな軋み音や低い唸り声を発し始めました。石群内の既存のひび割れが深くなり、幾つかの新たなヒビ割れが岩石資料が採取された付近に形成されます。SCP-305はその"腕"を僅かに上に動かし、まるで歩いているかのように足を地面で10cmスライドさせました。この時、静止状態に戻る前に岩の欠片を落としました。この現象の後、SCP-305の精神影響の範囲は3倍になり、その結果幾つかの[データ削除済み]。サンプルは通常の堆積岩であり、周辺エリアと矛盾しないことを示しました。

X線スキャンによる構成の調査は[編集済み]の存在を明らかにし、その"岩石群"は[データ削除済み]の拘束例の可能性があると考えられています。

Keterへの昇格は未決定です。

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