SCP-3159
評価: -2+x

アイテム番号: SCP-3159

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 大手メディア及びインターネットにSCP-3159への言及がないか常に監視し、必要に応じて記憶処理を施してください。

説明: SCP-3159はフロリダ州、パンハンドルで断続的に確認される116-118MHzの無線信号です。1993年10月に発見されてから1週間に3~7回、10~15分の信号が発信されています。SCP-3159は市販のFMラジオの無線帯域外であるため受信することは比較的稀です。通常、リスナーが偶然SCP-3159を拾った場合、これはパロディーかジョークであると考えます。

SCP-3159はザ・ジェリー・スプリンガー・ショー1のエピソードを放送します。基本的な形式は通常の番組と同様に進行していきます。各エピソードは節度に欠けている、または社会的に禁止されている行動による人間関係の問題に焦点を当てています。音声スペクトル解析はジェラルド・ノーマン・スプリンガーと99.17%の一致を示し、残りの0.83%はSCP-3159の声に見られる慢性喉頭炎の症状を示しましたが、スプリンガー氏は慢性喉頭炎を発症していません。

リモートセンシングを利用した発信元の特定は失敗しています。財団の持ちうる技術で発見可能な発信源なしに局所的な電磁信号を生成することは既知のテクノロジーでは不可能であることは特筆すべき点です。現在、SCP-3159は並行宇宙に由来するものと考えられています。

SCP-3159が発信されている並行宇宙では「Oprah」6、「Kim Kardashian」7、「Brangelina」8といった英単語が存在することから、我々の住む基底次元の多くの特徴が共有されていると思われます。一方、各エピソードのクレジットに記されている「北米連邦」が撮影場所になっていることや放送内での発言から、連合体は「大メソポタミア帝国」と呼ばれる国家により長期的に支配されていることが示唆されています。

SCP-3159の信号強度の低さから三角測量による発信場所の特定は困難です。現時点で発信場所とされる場所はフロリダ州、オカルーサ郡内の50km2の範囲まで特定されていますが、6~8年以内に、発信場所を300m2以内までに絞ることができると予想されています。これにより、電波を透過する2つの宇宙の境界点を特定することができ、財団は並行宇宙へのメッセージの送信やジャマーの設置による送信の完全な遮断が可能になります。

O5評議会は今後の行動を決定するため複数回の投票を行いましたが、この問題に関する意見が全会一致することはありませんでした。収容に反対する意見として、SCP-3159の発信源となっている宇宙と相互に情報を交換することで多くの有益な先進技術が得られるという可能性が指摘されています。しかし、並行宇宙についての唯一の情報源がザ・ジェリー・スプリンガー・ショーであった場合、基底宇宙に対してかなり否定的な意見が形成されるかもしれないとも示唆されています。

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