SCP-319-JP
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SCP319JP.jpg
SCP-319-JP外観

アイテム番号: SCP-319-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-319-JPの敷地内はダミー会社の私有地として偽装されます。SCP-319-JP担当職員は敷地内の観測所イプシロン-RASSにて勤務します。SCP-319-JPから周囲2kmには動体感知センサー付きのフェンスを張り、警備員を巡回させてください。もし一般人の立ち入りを検知した場合、警備員が速やかに強制退去させます。有事の際は、即時のBクラスまでの記憶処理が許可されています。

説明: SCP-319-JPは██████に位置する、廃墟となった研究施設です。元々は何の研究を目的として運営されていたのか、誰が所有者だったのかは不明なままです。

SCP-319-JP内部に入るには、用途不明の大型パラボラアンテナに備えつけられた扉を使用します。パラボラアンテナは2つ存在しますが、出入り口は片方にしかありません。SCP-319-JPは最高で地下5階にまで至り、内部では常に局所的な時空間異常が発生しています。この時空間異常は不安定で、そのほとんどが流動的なものです。更に、施設内では様々な要素を持つこうした時空間異常が幾つも並列して発生しています。専門家は、綿密な調査を行えばこの時空間異常のパターンを掴めるものと推測していますが、現状では全く把握できていないままです。

SCP-319-JP内部では、あらゆる通信機器が使用不能になることが判明しています。これは時空間異常が通信に干渉するためだと考えられています。なお、施設内は未だに未知の供給源から電力が送られ続けており、電灯や一部の設備の使用が可能になっています。

SCP-319-JPは2███/09/15に、複数人の"廃墟マニア"の失踪に関連したとして財団の注目を惹きました。調査チームはまず、小型の無人機にてSCP-319-JP内部の調査を試みました。しかし、探査開始から僅か5分で無人機との接続が失われたため、任務は失敗に終わりました。45分後、無人機の回収および内部調査のために、D-29974を派遣しました。彼は施設に入ってからおよそ30秒後には地下2階部分にて無人機を回収し、施設の外へと出てきました。待機していた職員が何故そんなに早く無人機を回収できたのかを尋ねると、D-29974は自身が1時間近くのあいだ施設内を彷徨っていたはずだと主張しました。エンジニアが無人機を調べた所、6時間の連続運用が可能なバッテリーは既に切れており、休眠状態に入っていることが判明しました。これらにより、SCP-319-JP内部では局所的な時空間異常が幾つも発生しているものとの仮説が立てられました。

探査319-JP-0002

日付: 2███/09/30
探査319-JP-0002では、専用の機動部隊う-2("タイム・イズ・マネー")が構成され、探査に向かいました。有益と思われるサンプルの回収、内部の調査、異常性発生の原因解明が任務として設定されました。

発見されたオブジェクト

#319-JP-004

地点 地下1階、セクションA-003

概要 不明な人物2名の白骨化死体。お互いに寄りかかる様に重なった状態で発見。サンプルを回収しようとしたが、消失した為に失敗。過去か未来の空間の一時的な出現であったと推測される。

#319-JP-011

地点 地下2階、セクションF-056

概要 切り取られたメモ用紙1枚。英語で「Why we fail 5/22/39」と書かれている。詳細は不明。サンプルは回収された。

#319-JP-013

地点 地下2階、セクションG-014

概要 Heckler & Koch社製のMP5KA1短機関銃。シリアルナンバーは削られている。15発装填の短縮化弾倉には、7発の銃弾が残されていた。

#319-JP-026

地点 地下2階、セクションG-068

概要 ノート1冊。回収済み。その内容から、TP誘因可能性オブジェクトに指定。全内容の閲覧には要レベル4以上のセキュリティクリアランス。

補遺: メンバーの内、う-02ブラボーは地下2階のセクションF-048を探索中に、身体の急激な老化に見舞われました。チームメンバーはセクションF-048への進入は危険だと判断し、ブラボーの回収後、撤退を決定しました。任務終了後の検査で、ブラボーは90歳相当の肉体にまで衰えていることが判明しました。本人の希望により、ブラボーの妻と娘には、彼が"フロント企業への通勤途中に交通事故で死亡した"という虚偽の情報が伝えられました。

探査319-JP-0002: 施設内画像(抜粋)

う-02チャーリーにより撮影されたSCP-319-JP内部の画像。それぞれ詳細なアクセスが可能です。

探査319-JP-0003

日付: 2███/10/03
探査319-JP-0003では、機動部隊か-05("コフィン・ダンサー")を探査のため機動部隊う-03("ウォッチメイカー")に変更し、SCP-319-JP内部に派遣しました。

補遺: 任務は失敗し、チームメンバーは1名も帰還しませんでした。捜索隊のSCP-319-JP内部への派遣は却下されました。

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