SCP-3212

評価: +4+x
アイテム番号: 3212
レベル2
収容クラス:
euclid
副次クラス:
none
撹乱クラス:
vlam
リスククラス:
warning

特別収容プロトコル: その性質により、SCP-3212はサイト-██を離れることができません。SCP-3212の位置を観測するため音声記録装置がサイト-██の30の部屋全てに設置されなければなりません。SCP-3212が記録装置の破壊を試みた場合、サイト-██の職員は装置を交換してください。サイト-██は常にクリアランスレベル3以上の視力を喪失していない職員30名以上が居住します。

説明: SCP-3212は大量の触手からなり、それらはマダコ1のものに似ていますが、より大きく、数も多いです。SCP-3212は直接的観測が不可能であると言う異常性を持つため、SCP-3212の残りの肉体もマダコ様なのかは不明です。

SCP-3212は視覚的観測能力を持つ生物もしくは装置を擁する部屋には侵入できません。2同様に、視覚を持つ生物は、SCP-3212が居る部屋のドアが開かなくなり、壁も破壊できなくなるため、侵入が不可能になります。SCP-3212は視覚を持つ生物が存在することによる妨害が入らない限り、一般的には2時間から3時間部屋に留まります。

SCP-3212は外形寸法には影響を及ぼすことなく、部屋の内部のサイズ、形状、及びレイアウトを改変することが可能です。SCP-3212による改変はSCP-3212が部屋を去ったあとも残ります。SCP-3212によって位置を改変された出入り口は常に元々通じていた部屋へと通じます。補遺3212-Aを参照してください。

SCP-3212は隣接する部屋からドア枠の周囲の隙間を通して物体を(その物体が隙間より大きかったとしても)運び込むことができます。SCP-3212は███kgを越える物体を運ぶ能力を示しました。SCP-3212が触れた物体には検出可能な痕跡は残りません。SCP-3212は運び込んだ物体を部屋のなかで再配置しますが、通常物体自体の改変はしません。補遺3212-Bを参照してください。

SCP-3212は通常受動的ですが、職員が部屋へ侵入しようと過剰に試みた場合は攻撃的になります。3SCP-3212の好む攻撃方法は近辺の物体を投げることですが、適当な投擲物が見つからない場合は触手を用い絞殺しようとします。SCP-3212は痛みには反応しますが、傷害に対しては鈍感であることは注目すべき事実です。SCP-3212による音声記録装置の破壊の試みは██件発生しています。

収容記録: SCP-3212は██████在住の女性の████ ████が、何者かが「(彼女の)家をM.C.エッシャー4の絵に変えている」〔ママ〕と地元警察に通報した後に彼女の邸宅から発見されました。財団職員は移動収容セルの出入り口と部屋を繋げることでSCP-3212を「連れていく」ことができました。████はAクラス記憶処理を施され、サイト-██がSCP-3212の収容及びその異常性の観察のため建設されました。SCP-3212がどのようにして████ ████の邸宅に至ったのかは不明です。

試験記録 3212-1

日付: ████/██/██
被験者: 財団に雇用された盲目の女性エージェント█████
手順: SCP-3212がサイト-██の16号室に配置される。エージェント█████は16号室の隣の17号室に入る。サイト-██の職員は16号室と17号室に隣接する全ての部屋に入る。エージェント█████は16号室への侵入を試み10分間留まるよう指示される。17号室へ、もしくは17号室からの電磁放射を通す試みは中断する、もしくはSCP-3212の異常性により中断されると信じられていたため、エージェント█████は他の職員とのいかなるライブコミュニケーションもとっていない。
試験報告: エージェント█████は16号室へのドアを問題なく開け、17号室への水流のようなものを感じるが、濡れた感じもせず息も普通にできると報告した。SCP-3212は彼女の存在に攻撃的な反応は示さず、時折触れさえした。しばらくするとエージェント█████はSCP-3212の触手に手を置こうとしたが、SCP-3212は反応しなかった。エージェント█████はSCP-3212の触手の手触りについて「強風の中で手を引っ張っているようだ」と述べた。エージェント█████はSCP-3212の触手に沿って手探りで進んでいったが、SCP-3212の本体の位置を特定することはできなかった。10分が経過した後、エージェント█████は16号室と17号室に繋がるドアを閉め、水中にいるような感覚はほぼ即座に「消えた」と述べた。テストは終了した。

補遺 3212-A: ██/██/████、サイト-██は以前15号室と16号室に繋がっていたドアが16号室と17号室に繋がっていると報告しました。SCP-3212が出入り口を改変する能力についての更なる調査は保留中です。

補遺 3212-B: ██/██/████、SCP-3212はサイト-██の30号室に基準外の時間(約10時間)残りました。SCP-3212が部屋を去った際、以前オフィスで使われていたテーブルがSCP-3212によって不可能立体へと歪められている(SCP-3212-1と指定)のをサイト職員が発見しました。SCP-3212が異常物体を作る能力についての更なる調査は保留中です。

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