SCP-322-JP
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収容前のSCP-322-JP。

アイテム番号: SCP-322-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-322-JPは、サイト-81██特殊武器保管庫の標準鍵付きロッカーに保管されており、実験以外の用途での持ち出しは禁止されています。保管の際、付属の鞘からは決して抜かないようにしてください。

説明: SCP-322-JPは、██年、刀工██により鍛造されたと思われる一振りの日本刀です。エージェント██がプライベートにおいて古物商から購入後、居合の鍛錬に用いたところ異常性が発見されました。

SCP-322-JPには「刃が触れた人間が持つこだわり」、あるいは「刃が触れた物体が持つ一般的な観念」を消失させる効果があります。この特異性はSCP-322-JPの刀身が攻撃対象から完全に離脱した際にのみ発現することが判明しています。SCP-322-JPが持つ「こだわり」及び「一般的」の選考基準は不明ですが、攻撃対象が人間であればその時点で固執している観念を、対象が生物や無生物の場合は本来有する用途にあたる観念を斬る傾向にあるようです。また、斬りかかった際、刀身は攻撃対象を透過して振り抜けます。この原理も先行の基準と同様に一切不明ですが、これにより攻撃対象に対して物理的な損傷は与えられないことが判明しています。

同時に発見された鞘にのみこの作用が働かないことが確認されていますが、一般的な鞘と同様に素材は朴の木であり分析においても特異性は認められていません。

その性質を解明するため、様々な対象、物品に刃を当てた場合の実験を行いました。

注意: もし床や壁等にSCP-322-JPを刺してしまった場合、刺さった周囲の隣接部を破壊してSCP-322-JPごと曝露部位を抜き取り、それからSCP-322-JPを除去してください。

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