SCP-3221
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SCP-3221を収容している機構の一部。

アイテム番号: SCP-3221

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-3221は安全な施設で囲った状態に置き、常時警備します。窓口イベントを観察するため、また粉砕イベントへの警戒態勢を保つため、一定のビデオ監視を維持しなければいけません。

SCP-3221と“ティグリス炎上”として知られる事案への全ての言及は歴史上の記録から抹消するか、デマとして扱います。イスラム・アーティファクト開発事務局(ORIA)とその前身団体によってこれらに関する現存文書と口頭伝承の大半は既に抑制されていますが、イラン史のセルジューク朝およびホラズム・シャー朝時代に焦点を当てた歴史家や考古学者の著作は、関連情報が含まれていないか出版物をスクリーニング検査する必要があります。該当する情報が発見された場合、その著作は抑制され、記憶処理が実施されます。

既存の収容装置は、機動部隊スティグマ-9(“自然発生する歯車、梃子、滑車からの進化”)構成員と、サーキックの操血術ヘモマンシー1に詳しい財団の秘術師によって保守点検されます。本来の機構を補うために追加の技術的セキュリティ対策が組み込まれており、これらも必要に応じて点検・交換されます。

SCP-3221-2が収容違反を起こした場合、施設と周辺領域には退避措置が取られます。SCP-3221-2の捕獲と再収容は、機動部隊ニュー-7("下される鉄槌")と、機動部隊オメガ-12("アキレウスの踵")から派遣される6名以上の専門員が合同で実施します。対象に随伴する全ての武装勢力は終了されます。

説明: SCP-3221は、タジキスタン共和国ゴルノ・バダフシャン自治州の地下複合施設にあるクラスIIIの次元間開口部です。当該異常への直接的なアクセスは、操血術に基づく数多くの封印や呪言が付随する、時計仕掛けをベースとした超常工学機器群の大規模な配列によって阻止されます。

部分的に起動(以降“窓口イベント”と呼ぶ事象)している時のSCP-3221は、以下でSCP-3221-1と呼称する別次元への視覚的な窓の役割を果たします。窓口イベント中に開口部を覗き込むと、一見無作為と思われるSCP-3221-1の一部を観察できます。完全な活性化(以降“粉砕イベント”と呼ぶ事象)が起こると、SCP-3221-1と基底次元の間には通り道が生じます。窓口イベントは不定期に発生しているようですが、粉砕イベントはSCP-3221-2によって意図的に引き起こされています。

SCP-3221-2は、西暦5世紀に起源を持つオリンピア級ヒト型異常存在です。対象は規模不明の現実改変能力を持ち、サーキックのカルキストに類似した大規模な肉体的改変を受けています。更に、SCP-3221-2の解剖学的構造の大部分はメカニト由来の超常機械技術に置換されています。

SCP-3221への言及は西暦1109年から文献に存在しており、それらの言及は全てSCP-3221-1を、中世伝説上のネストリウス派キリスト教国である“プレスター・ジョンの王国”であると述べています2。1997年の当該異常発見後に行われた歴史的分析によって、5世紀の遊牧国家であるエフタル帝国は本来SCP-3221-2に統治されていたことが判明しました3

SCP-3221-1の住民は、サーキシズム・壊れた神崇拝・グノーシス主義キリスト教の要素から成る混交宗教を信奉しています。この信仰は極めて特異であり、SCP-3221-2を肉体の表象および鋼の表象から成る二元論的な神格の救世主として崇めています4神食テオファジー5が神格化の手段として強調されており、信者たちはSCP-3221-2がいずれ二重性の両半分を消費し、神として昇天すると信じています。

SCP-3221-2は元々、西暦5世紀にメカニトとプロト-サーキック・カルトの共同行動によってSCP-3221-1へ放逐されたと考えられています。唯一既知の粉砕イベントは12世紀の何処かの時点で発生し、数十年にわたる戦争の後、サーキック、メカニト、そしてORIAの前身団体が組んだ同盟軍によってSCP-3221-2は再収容されました。

以下は窓口イベントの発生中にSCP-3221の入口を通して目撃された様々な異常の表です。

日付 観察内容
1997/09/08 広大な緑色の野原。中央には背の高い噴水が見える。2人の高齢男性がその正面に立ち、SCP-3221の入口に顔を向けている。
2001/12/06 巨大な石の洞窟。緑色の物質が天井から流れているように見える。幾つかの貴石が物質の表面に浮いているのが見える。
2002/04/19 SCP-3221-2が未知の軍隊の前に一人だけで立っている。兵士たちは17世紀のヨーロッパに一般的な三兵戦術で対象を攻撃しようと試みる。全てのマスケット銃の弾丸が自軍の陣地へ戻っていき、骨で出来た十字架型の尖塔が歩兵たちの中からそそり立つ場面で視界は途絶える。
2005/12/25 見たところ牛乳で出来た川が砂漠を流れている。幾つかのミツバチの巣の欠片、並びに多種多様な貴石が川の表面に浮いているのが見える。
2008/03/17 遠く続く砂丘 — 水のように動き、形を変えているように見える。数匹の魚が砂丘から飛び上がり、砂の上に落ちて再吸収される様子が見える。
2010/05/01 13世紀半ばのヨーロッパと適合する様式の広い宴会場。様々な招待客が黄金の皿に載せられた人間の四肢を食べているように見える。
2015/10/05 司祭のローブを着た人物が、新たに信仰に加わる10人の人物を歓迎する説教を行っている。入門者たちは組を作り、パートナーの左前腕の肉を儀式的に消費する。儀式の対象となった左腕はその後切断され、壊れた神の信仰者の多くが有するものと同じ機械仕掛けの腕と入れ替えられる。

補遺1: 以下のメッセージはSCP-3221が収容されている部屋の入口の両側に書かれています。片方は中世ラテン語で、もう片方はネオ-アディタイト文字で記されています。

補遺2: 2010/09/18、東方教会に関連するキルギス共和国の小さな教会が、礼拝式の一環として独特の祈りを捧げていることが明らかになりました。以下に、本来のシリア語から翻訳した祈りが再現されています。

父と御子と聖霊の御名の下に、
共に集う多くの者たちの共通の祈りに答えてくださる
父の御名が聖とされますよう。
私たちは貴方様の新たな世界の到来のために、
貴方様の王国の到来のために祈りを捧げます。
そして東方の君主、聖プレスター・ジョンの到来のために。
かの御方は永久に続く命をお持ちであり、その心は遂に自由となり、
もはや度重なる誠実を通して歪められることも無く、
もはや飢えに狙われることも無い。
私たちはかの王のために、かの御方の終わりのない饗宴のために、
かの御方の兵のために、
十字架に捧げられ続けるかの御方の土地の子供たちのために祈りを捧げます。
私たちの世界が、かの正義の剣の聖光を浴びるその日まで。
肉と鉄と聖骸の御名の下に、
終わりのない世界を。

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