SCP-3257
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SCP-3257。ラベルは除去済。

アイテム番号: SCP-3257

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-3257はサイト-77の安全なアイテムロッカーに保管されます。全てのSCP-3257-B実例はサイト-77の極低温保管チャンバーに保存します。SCP-3257-BとSCP-3257の相互作用に関する実験を行うにあたり、職員はクラスIバイオハザード防護服を着用する必要があります。

SCP-3257-Bとシスティーナ礼拝堂の相互作用に関する実験や、SCP-3257-Aへのインタビューを容易にするため、聖座およびローマ市議会の協力のもと、暫定実験室3257(PER-3257)がシスティーナ礼拝堂の地下に設けられています。PER-3257には換気システムが備えられており、イタリア・ローマの地下トンネル網を介してアクセスできます。PER-3257の使用には、財団と接触している聖座の連絡要員から承認を得る必要があります。実験とインタビューが終了した後、SCP-3257-Bはサイト-77へ返却されます。

説明: SCP-3257は、銀色のプラスチック製スーツケースです。SCP-3257に貼られているラベルは、送り先をバチカン市国のシスティーナ礼拝堂に指定しています。SCP-3257の中は完全な黒であり、底は(追加の光源を用いても)視覚的に確認できません。

SCP-3257-Aは、SCP-3257に付随する知的意識体であり、SCP-3257が開かれている際に発声という形で表出します。しかしながら、SCP-3257-AはSCP-3257に加えられた視覚・聴覚刺激を知覚できません。SCP-3257-Aはバンバラ語、フランス語、ラテン語で話すことが可能です。

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ドミニク・デュボワ。

SCP-3257-Bは、イスラム過激派█████による2013/██/██の急襲後に行方不明となったフランス系マリ人のローマ・カトリック教会神父、ドミニク・デュボワの再構成された身体です1

異常性の無い人間の身体と同一であるものの、SCP-3257-Bの臓器は機能性を持ちません。回収当時、SCP-3257-Bは骨・皮膚・様々な器官の断片に細分化された状態でした(回収を参照)。SCP-3257-Bは、SCP-3257またはシスティーナ礼拝堂に近接している時、2種類の異常性質を示します。

SCP-3257-Bの断片は(大きさに関わらず)SCP-3257の内部に完全に収めることが可能であり、SCP-3257に入ると一貫して視認できなくなります。さらにSCP-3257-Bは、SCP-3257やその内容物の総重量に加算されません。これらの効果はSCP-3257-B以外の物品には適用されず、SCP-3257-Bの断片に取り付けられた物品も例外ではありません。

SCP-3257-Bの断片を収めた状態のSCP-3257が開封されると、問題の断片はSCP-3257から平均秒速3.5mで排出されます。SCP-3257内のSCP-3257-B断片の体積がSCP-3257自体の体積を上回っている場合、この速度は指数関数的に増大します。これによって、排出された断片の細分化はさらに進行します。

システィーナ礼拝堂の内部では、SCP-3257-Bは自律的に浮遊し、互いに融合してデュボワの肉体を再構成します。これを達成するため、断片は細胞増殖によって負傷を再生します。同時に、非異常性の白い煙2が自発的に生成されます。白煙の量はシスティーナ礼拝堂にあるSCP-3257-Bの断片数が多いほどに増加します。

加えて、システィーナ礼拝堂の中でSCP-3257-Bに加えられた刺激は、SCP-3257-Aによって知覚されます。この仕組みは、SCP-3257-Bを介した財団とSCP-3257-Aの意思疎通のために利用されています。以下はSCP-3257-Aによる声明の抜粋です。

神は私が教皇になるだろうと仰いました、ベネディクト16世聖下が辞任したのは私に座を譲る為であると。非難のつもりはないのですが、現代のヨーロッパ人たちには信仰が欠けています。松明がより相応しき人々に渡されるべきなのは明白です。私も最初のうちは心定かでありませんでしたが、主は私に直接向き合ってくださいました。あのような栄誉を受けることができる者はごく僅かしかおりません。

尊号も既に幾つか考慮してはいるのです。神が私に示してくださった名です。アレクサンダー5世。ユージーン5世。ホノリウス5世。アナスタシウス5世。どうも五というのが私の幸運の数字であるようです。

必要なのは時間だけです。私は自分がスーツケースの中にいる事を知っていますし、かなり居心地は悪い。しかし多少の苦痛は気になりません。教会の偉大な先人たちは多くの苦難を乗り越えました。今回は私の番です。

システィーナ礼拝堂に辿り着いた時、私は身を現し、枢機卿の方々の前に立つでしょう。ええ、私は枢機卿ではないかもしれませんが、教皇ウルバヌス6世とてそれは同じことでした。

彼らは皆それを奇跡として見るでしょう、私はそれを確信しています。私は自らの旅路を、神が教会を導くために私を任命し、バチカンに真っ直ぐ導いてくださったことを彼らに語ります。例え私を疑うことができても、神を疑うことは誰にもできません。神はそれを私に約束してくださいました。

回収: SCP-3257は2013/██/██、マリのティンブクトゥで発見されました。当初の所持者だったイスラム過激派█████の構成員は、SCP-3257を守ろうとして殺害されました。マリ北部での█████の活動に関する資料が入っているという仮定の下、SCP-3257はマリ警察の職員によって開封されました。開封時、高速で射出されたSCP-3257-Bの断片によって█名が死亡、██名が負傷しました。SCP-3257から送出されている声の報告に続き、財団は当該オブジェクトを押収しました。

補遺3257-1: サイト-77管理官シャーリー・ガレスピーと、聖座側における財団への連絡要員である█████ █████枢機卿(以下PoI-32125とする)の間に交わされたEメール連絡。

シャーリーへ

コードHEAVENLY PEARL KEYの下に公開されたSCPアイテムの最新版を見直させて頂きました。SCP-3257が目的地をシスティーナ礼拝堂としているのは注目すべき事です。従って私の見解では、このオブジェクトとSCP-3257-Bと称される物体(その全てと言うべきでしょうか)は、更なる研究のために直ちにシスティーナ礼拝堂へ持ち込まれるべきだと思います。無駄にする時間はありません。

キリストが貴方と共にあらん事を
█████ █████枢機卿
聖座財団連絡員

█████枢機卿様

率先して意見を出していただきありがとうございます。しかし、間もなく教皇選挙が行われることを念頭に、実験は新たな教皇が選ばれるまで待たなければならないでしょう。加えて、今回は特に注意する必要があります。システィーナの中に入ったアノマリーに何が可能となるか、私たちには分からないのですから。

敬具
シャーリー・ガレスピー博士
サイト-77管理官

シャーリー、教皇選挙のことは気に掛けずとも宜しい。私がSCPの持ち込みを許可します。

█████ █████枢機卿

システィーナ礼拝堂へのSCP-3257移送要請にも拘らず、PoI-32125が何らかの追加の措置を講じたことは確認されていません。

2013/03/13に教皇フランシスコが選出されたのに続き、PoI-32125は要請を取り下げ、ガレスピ―管理官に謝罪しました。問題のEメールの転写が以下になります。

シャーリーへ

先日のEメールについては申し訳ない事をしました。貴方の団体のプロトコルについては、貴方のいう事の方が正しい。率直に言うと、私には何故自分があのような考えを抱いたのか、何故怪しげな物品を教皇選挙に持ち込むことを主唱したのか分からないのです。おそらく体調不良3と、寄る年波のせいかもしれません。

教皇フランシスコ聖下が選ばれた時、私の心が払われたことを神に感謝します。聖下は今後の連絡役としてより誠実な後継者を準備し、私は教会における全ての職務から身を引きます。大変申し訳ないのですが、連絡員のための財団の送別会に参加するつもりはありません。私は己を見定める旅のために、心の中に残っている物を必要としています。幾つかの問いはまだ答えを必要としているのです。

さようなら。

キリストが貴方と共にあらん事を
█████ █████枢機卿
聖座財団連絡員

2014/██/██現在、第五教会と関連するアメリカ合衆国南部の██ヶ所でPoI-32125の姿が目撃されています。更なる調査は保留中です。

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