SCP-333
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アイテム番号: SCP-333

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-333-Aの1-1618は、サイト██の標準保安収容ロッカーに保管されています。アイテムへのアクセスはクリアランスレベル3以上の職員に限られ、かつクリアランスレベル4職員2人以上の監督が必要です。SCP-333-BおよびSCP-333-Cに関する実験は既に終了しているため、SCP-333-Aの演奏は厳重に禁止されています。

説明: SCP-333-Aは題名と起源が不明な楽譜の1618枚の同一なコピーです。このSCP-333-Aに分類された楽譜が十分な規模のオーケストラ(補遺333-1参照)によって演奏されると、SCP-333-Bが出現します。SCP-333-Aが演奏されている部屋は通常通りに外から入室することができますが、およそ3分ほど演奏に暴露すると、部屋から出ようとするすべての物体はSCP-333-Bへと移動します。SCP-333-Bから演奏室への再入場が可能であることから、SCP-333-Aが演奏されている部屋はSCP-333-Bに統合されているものと考えられます。

SCP-333-Bは都市空間のように見えますが、居住者が存在するまたは存在したことを示す痕跡は存在しません。SCP-333-Bの特性により、この都市がいつ造られたのか、どんな材質が用いられているのか、誰が建造したのか、どのような社会的慣習に基づいて造られたのかすらも不明です(補遺333-4参照)。SCP-333-Aの演奏が続いている限り、SCP-333-Bはその内部を自由に移動することができます。SCP-333-Bを財団の多目的施設として利用するための予備テストが有望視されています(補遺333-5参照)(補遺333-6および補遺333-9を参照)。演奏が終了すると、SCP-333-Bは内部の物体すべてとともに非物質化します(補遺333-2を参照)。内部に残した測定機器からは、SCP-333-Aが演奏されていない限りSCP-333-B内部では一切時間が経過せず、おそらくは存在すらしなくなっていることが示唆されています。

SCP-333-Cは可変な外観を持つ非常に攻撃的な実体で、構成物質はSCP-333-Bのそれに準じています。遭遇したすべての事例において、SCP-333-Cはその構成物から予想されるよりも非常に高い耐久性を示しています。SCP-333-B外部での破壊にはかなり高い火力が必要となり、SCP-333-B内部ではおそらく無敵であると見られています(補遺333-8参照)。SCP-333-CをSCP-333-B外部に誘導すると、それは破壊されるか次にSCP-333-Bが出現するかするまで残留し続けます。破壊された場合はSCP-333-B同様に非物質化します。

補遺333-1: 単一のコンサートホールの場合、49人以上の奏者によってSCP-333-Aが演奏されない限りSCP-333-Bは一切顕現しないようです。演奏者を増やすことで、都市空間はより広く複雑になります。また異なる場所で同時に演奏することで、SCP-333-Aが演奏されている限りすべてのコンサートホールを同一の空間に統合することができます。理屈の上では、SCP-333-Bを財団施設間の高速移動手段として用いることができると考えられます。

補遺333-2: 各演奏の後、1618枚のSCP-333-Aすべてにおいて記載された内容が変化しているのが発見されました。変化後においてもすべての個体は同一の譜面を記載していました。SCP-333-Aの複製はこの変形能力を示しませんでした。

補遺333-3: SCP-333-Aに起きた譜面の変化は、探索チームが持ち込んでSCP-333-B内部に残したすべての物質を表現するモチーフを楽曲に組み込むための変化であると推定されます。SCP-333-Aの複製はSCP-333-B内部の物体を反映して変化しないことから、SCP-333-B内部に望む物質や場合によっては人員までもを選択的に出現させることが可能であるかもしれません。より詳細な費用便益分析を続行します。

補遺333-4: 視覚、化学、質量分光による分析結果から、SCP-333-B内建造物の構成物質は対応するSCP-333-Aを演奏したオーケストラが用いた楽器の編成をそのまま反映していることが示唆されています。また演奏に用いる楽器の品質が高いほど、SCP-333-Bへの影響は小さくなるようです。SCP-333-B構成物は常に楽器の編成に類似することから、建築物の構成物質は一定ではないと考えられます。しかしながら、楽器が一部異なることによる誤差は外観に対し顕著な影響を及ぼすことを考えるに、一般的な演奏技術でSCP-333-Aを演奏する際に生じる不正確さにより、SCP-333-Bは劣化を避けられないものであるのかもしれません。

実験ログSCP-333-AB 1-9の機密指定解除は保留されています。

補遺333-5:
SCP-333を財団の資源として運用する際の費用対効果分析

  • 高速な長距離輸送
    • 施設間の輸送手段として使用した場合、SCPオブジェクト封じ込め違反の発生時にSCP-333-Bが急速な拡散の手段として用いられる可能性がある。このリスクは軽視すべきではない。
  • 職員、物品、SCPオブジェクト、その他アイテムの複製により、財団に対し無限大の資源を効率的にもたらすことが可能となる。
  • 偶発的な██または██または██クラスイベント発生に対する対処計画
    • 財団の運営に不可欠な職員、有用なSCPオブジェクトの備蓄、各種の消耗品や資材をSCP-333-B内に収納しておくことができる。SCP-333-Aの複製を保管しておくことにより、これらの物的・人的資源を保護することができる。
  • 駐屯地及び武器庫として
  • 歌を財団施設のいくつかと同様に扱うこと
    • EuclidやKeterクラスのオブジェクトがそれぞれ個別のSCP-333-Bインスタンスに入り込んでしまう危険性が非常に高い。
      • SCP-333-AをSCPオブジェクトの入り込み以前の状態で演奏した場合、SCP-333-BにはそのSCPは現れない。
      • SCP-333-AをSCPオブジェクトが入り込んだ後の状態で演奏した場合、SCP-333-BはそのSCPがいる状態で出現する。
    • SCP-333-Aのコピーが外部で演奏された場合、未知の場所から財団施設へのアクセスが可能になってしまう。
      • SCP-333-Bと財団施設との接続を切る緊急用システムの実装を強く推奨する。

SCP-333-Bの利用を開始するより先に、SCP-333-Aが偶然発見される危険性について慎重に考慮する必要がある。

補遺333-9を参照してください。

補遺333-6: SCP-333-CはSCP-333-Bから抜け出すことができます。SCP-333-B内でSCP-333-Cを目撃した場合は、即座に退避してSCP-333-Aの演奏を中止すべきです。

補遺333-7: SCP-333-Cの構成物質は演奏に使用した楽器と関連しており、両者の関係性は333-Bとのそれに類似しています。SCP-333-Cが出現した実験SCP-333-A-B 1、2、3、5、8において接近精密調査が行われ、対応する各SCP-333-Bに類似した組成を持つことが判明しましたが、非物質化する特性により調査は困難でした。これはSCP-333-Cが存在する兆候を発見できなかった理由であると思われます。

補遺333-8: 作戦██████████は失敗しました。作戦上の損失は90%を超過。SCP-333-Cの脱走を防ぐため、緊急手段として5メガトンの戦術核兵器をSCP-333-B内で炸裂させました。SCP-333-Cの阻止には失敗しました。

補遺333-9: SCP-333-B内部に残した物品に劣化が見られた。多くは化学組成の微視的な変化に留まったが、重度の例では形状が物理的に奇形化していた。記載すべき事例としては、重要な電気回路が[編集済]移動したことによるRoV-13b1の機能不全や、D-17711の骨格系が質量にして0.1%の真鍮を含有していたことなど。この結果を踏まえ、SCP-333の有効利用に関する推薦を取り下げることとする。 - N██████博士

補遺333-10: コンピュータを用いてSCP-333-Aとその複製を実験SCP-333-A-B 1-9および作戦██████████との関連性を考慮して分析した結果、SCP-333-AはSCP-333-B内部で起きたあらゆる出来事を、財団職員やSCP-333-Cの行動を含めすべて記録していることがほぼ確定しました。SCP-333に関する実験は現時点をもって無期限に延期します。

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