SCP-339-JP
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SCP-339-JP-A内部写真。遠隔操作のロボットにより撮影

アイテム番号: SCP-339-JP
 
オブジェクトクラス: Euclid
 
特別収容プロトコル: SCP-339-JPはSCP-339-JP特別収容用地下サイト-81FDに一貫して収容が継続されます。SCP-339-JP-Aはサイト-81FD中央の収容エリア"起点"に安置してください。SCP-339-JP-Bは収容エリア"起点"内に建造されている小型建屋にて生活を行わせてください。
小型建屋は電子錠と高圧電流によってロックし、SCP-339-JP-Bの逃亡、もしくはSCP-339-JP-Aを除いた何らかの存在の小型建屋への侵入を防止してください。SCP-339-JP-Bとの連絡は、小型建屋内の監視カメラと直通電話によって行ってください。
直通電話によるSCP-339-JP-Bとの会話は既存のマニュアルに従って計画的に進行し、収容の事実をSCP-339-JP-Bから可能な限り隠蔽してください。また、SCP-339-JP-Bに対して開放されているWeb上の全情報、全ページの管理は4時間単位で更新してください。
小型建屋の窓には立体現実造影装置を取り付け、収容以前の景色が完全に再現されるようにしてください。この景色は、実際の景色と常時同期されるよう、管理点検を徹底させてください。
 
サイト-81FDは高さ13m、直径517mの円形施設です。収容エリア"起点"を除いたエリアa1〜e10は規則的なハニカム構造によって区切られています。この内エリアa1〜a7を除く全ハニカム構造エリアには常にDクラス職員を居住させてください。
エリアa1〜a7はサイト-81FD内ライフラインの維持設備、記録室、複製記録の保管所によって構成されますが、サイト-81FD居住者であるDクラス職員を除いたあらゆる職員はサイト-81FDへの立ち入りが禁止されています。
施設の点検、補給、修理、Dクラス職員もしくはSCP-339-JP-Bへの生活物資運搬は全て遠隔操作のロボットによって行ってください。
 
SCP-339-JPが活性状態に入ったことが確認され次第、サイト-81FDは地下700mまで沈下し完全隔離されます。この状態はSCP-339-JPが非活性化するまで継続され、非活性化による再上昇が完了し次第、沈下システムの再点検を実施してください。
非活性化後、問題無くSCP-339-JP-Bが「外出」した場合、SCP-339-JP-Bに埋め込まれた常時管理デバイスを起動してクラスA記憶処理を実行した後、専用ドローンにより小型建屋内へと再収容してください。
「外出」が正常に行われなかった場合に備えて、収容エリア"起点"の内壁収納庫にはSCP-339-JP-B強制収容用の武装ドローンを待機させていてください。
 
説明: SCP-339-JP-Aは集合住宅の内の一部屋です。その部屋を構成するドア、壁、天井、床、窓等の、外界との接触を持った材質も含めた異常存在であり、それらの外殻部によって構成された一つの異常物であると見なされています。
現在、SCP-339-JP-Aは集合住宅の改修に偽装した回収手順によって切り出され、専用の地下収容用サイト-81FDに収容されています。
 
SCP-339-JP-Aはライフラインとの断絶、もしくは損傷の有無に関わらず、内部の物品は正常な機能を有します。電気、水道、ガス等によって家電製品や設備が正常に作動することが確認されていますが、それらの供給源は現在でも不明です。
また、内部の物品の持ち出しは、即座にSCP-339-JPの限定的な一時活性化を招きます。その場合、SCP-339-JP-Aは物品の回収を優先し、回収が完了し次第非活性化します。
 
SCP-339-JP-Bは19歳の日本人男性です。氏名は██ ██で戸籍上にも実在する人物であり、████年からSCP-399-JP-Aで居住を開始するまでは、なんら異常性を持たない人物であった可能性が高いと見られています。
SCP-339-JP-Bは通常異常性を持たない存在であり、その異常な性質はあくまでSCP-339-JP-AとSCP-339-JP-Cとの関連によって定義づけられているに過ぎません。
 
SCP-339-JP-Aの内部にSCP-339-JP-Bが進入するか、もしくはSCP-339-JP-A内部にSCP-339-JP-Bが存在しない状況が26時間以上継続された場合に、SCP-339-JPの活性化現象が開始されます。
活性化と同時に、SCP-339-JP-Aの外部壁面下部から、節足動物の足に類似したデザインと機能を持った8mの触手が計9本出現します。この触手を用い、平均42km/h、最髙65km/hでSCP-339-JP-Aは移動を開始します。
活性化現象中、SCP-339-JP-Aは一切の物理的な影響を受けず、あらゆる物体を透過して移動を続けますが、移動用の部位を使用していることから「SCP-339-JP-A側からの接触」が移動には必須であると考えられています。
 
活性化中のSCP-339-JP-Aは移動を続けながら、自らの透過能力を利用して積極的に人間を内部に取り込もうとします。内部にSCP-339-JP-Bが存在しない場合はSCP-339-JP-Bの取り込みを最優先で実行しますが、そうでは無い場合は、不規則に動き回る中で遭遇した人間を取り込むようです。
この活動によって内部へと取り込まれた人間(SCP-339-JP-Bは除く)は一時的にSCP-339-JP-Cへと固有の変異を遂げます。
 
SCP-339-JP-Cは、活性化中にSCP-339-JP-A内部に取り込まれた人間に発生する特定の人格です。内部に取り込まれた人間は元々の人格と記憶を喪失し、その代わりにSCP-339-JP-C各個体の人格と記憶が発生します。
SCP-339-JP-CはあたかもSCP-339-JP-Bの旧知の人物であったかのように振る舞い、前回の活性化現象から引き継がれた記憶を有します。SCP-339-JP-BもSCP-339-JP-Cに対して友人のように振る舞い、なんら違和感を抱きません。
SCP-339-JP-Aは活性化中際限なく人間を内部に取り込み続けますが、それら全てに異なった人格のSCP-339-JP-Cが発現します。また、それらの人格は、SCP-339-JP-A内部に人間が取り込まれた順番で、発現する順番が決まっています。そのため、多くの場合でSCP-339-JP-C1〜C8までの人格の出現は最低限観察されます。
また、内部にSCP-339-JP-Bが存在しない状態で活性化が発生し、SCP-339-JP-AによってSCP-339-JP-Bが最初に内部に取り込まれる例に於いては、SCP-339-JP-Bの一部記憶に改変が生じ「初めからそこにいた」という記憶を有するようになります。
 
SCP-339-JP-Aの内部空間は、不明な理由からSCP-339-JP-A自体の移動や軌道による傾き、衝撃、慣性などの影響を受けていません。また非活性化後のSCP-339-JP-Bへの偽装済みインタビューでは、SCP-339-JP-Aが透過した物体も内部空間には現れておらず、内部へと取り込まれたように見えた人間に関しては「みんな普通に玄関から入ってきた」と証言しました。
これによって内部空間は静穏な環境に常時保たれていると見られ、SCP-339-JP-Bと各SCP-339-JP-Cのコミュニケーションは常につつが無く進行しているものと思われます。
 
SCP-339-JPは活性化開始の12分から48分 53分 68分 157分 189分の間で突如非活性状態へと移行します。非活性化と同時に、SCP-339-JP-Aは活性化直前の位置に瞬間移動し、内部に取り込まれた人間もSCP-339-JP-Cとしての人格と、その間に過ごした時間の記憶を喪失した状態で、取り込まれる直前の地点に瞬間的に移動されます。
その後、SCP-339-JP-BはSCP-339-JP-Aより「外出1」します。
 
補遺1: SCP-339-JPはその実際的な危害性こそ低脅威であるものの、その性質から収容難度が高く、一般社会への機密の曝露という面での危険性から、当オブジェクトの収容のみを目的とした収容サイトの構築が実行されました。
 
しかしながら、活性化中のSCP-339-JP-Aが、土中等何らかの物質で満たされた空間に於いても移動が可能であると判明し、その上SCP-339-JPの活性限界時間が未だ特定出来ていない事から、特別収容プロトコルの改訂の必要性が現在協議されています。
また、SCP-339-JP-BがSCP-339-JP-Cと共謀して収容を違反する可能性があることから、SCP-339-JP-Bに対しては収容の事実を隠蔽するよう、複数回の記憶処理の実行を含んだ偽装用のプロトコル適用が決定されました。
 
補遺2: 活性化中のSCP-339-JP-A内部空間を記録する試みは、透過による機器の脱落もしくは極端なノイズの発生によって困難と見られていましたが、SCP-339-JP-Bの手によって持ち込まれ、使用されている記録装置のみ内部空間に於いて問題無く使用可能である事が発見されました。
これに基づいて、SCP-339-JP-Bに対して記憶処理を含んだ心理誘導を行い、自発的にデジタルビデオカメラを携帯させる事で、活性化中にSCP-339-JP-Bが「ホームビデオの撮影」を実行しやすい環境を整えました。
 
この実験は現在までに37回実行されており、そこで観察されたデータやプロファイリングから得られた、それぞれのSCP-339-JP-C個体の情報を下に記載します。
これらの調査は現在まで続行されており、情報は更新される可能性があります。
 
番号 推測される性別 性格の考察 SCP-339-JP-Bとの関係 特筆すべき言動
SCP-339-JP-C1 活動的でユーモアに富む。不謹慎な冗談を好む 親友。SCP-339-JP-Bと最も親しい人格 自らの私生活についての話では「6」という数字が頻出する
SCP-339-JP-C2 消極的だが人好きのする性格。前髪を払う癖がある 友人 なし
SCP-339-JP-C3 豪放磊落だがデリカシーに欠く。SCP-339-JP-C4と兄弟関係にあると思われる 友人 "カナ"と呼称される架空の女性と交際しているかのように振る舞う
SCP-339-JP-C4 対人関係について消極的であり、卑屈。SCP-339-JP-C3と兄弟関係にあると思われる 兄の友人 各個体の会話に自らが参加していない時に、未知の言語で構成される特定の言葉を小声で、高速で読み上げる事がある
SCP-339-JP-C5 一切喋らず、未知の手話によって他の個体と会話を行う。全個体は、手話の内容を理解している 親族(恐らく姪) 手話の部分的な解読に成功。他個体との会話の流れから察するに"カナ"という架空の女性の友人であると思われる
SCP-339-JP-C6 普段は完全に犬として振る舞い、他個体も本個体を犬のように扱っている 飼い犬 犬のような振る舞いの最中に突然SCP-339-JP-C4と同様の言葉を高速で読み上げる
SCP-339-JP-C7 不明 男の人格と女の人格を有し、数秒単位で頻繁に入れ替わる。どちらの人格に於いても、活発であり冗談を好む 男時:友人 女時:異性としての好意 人格が入れ替わる度、それと同時に他個体も、本個体の現在の人格に合わせて認識や会話が順応する
SCP-339-JP-C8 社交的かつ利他的だが、SCP-339-JP-C9の相手を最優先する。自分の脇腹をつねる癖がある 友人 SCP-339-JP-C9と恋人関係にあると思われる。SCP-339-JP-C9の耳元で「あらと きる きたる」と呟くのがこれまで18回確認されている
SCP-339-JP-C9 少々ヒステリックで偏屈。SCP-339-JP-C8に依存している 警戒の対象 SCP-339-JP-C8に耳元で呟かれる度に、同じく耳元で「みちたる みち かえる」と呟き返す
SCP-339-JP-C10 極端な笑い上戸。個体同士でのコミュニケーションに於ける様々な場面をカメラで撮影している 友人 カメラを所持していない人間が取り込まれた場合であっても、本個体がSCP-339-JP-A内部空間に出現した時点で、必ず同一のカメラを携帯している。このカメラはSCP-339-JPの非活性化による転移と同時に消失している
SCP-339-JP-C11 厳格かつ無口だが、飽きやすくもあり、好奇心も強い SCP-339-JP-Bの父親として振る舞うが、SCP-339-JP-Bの実際の父親とは明らかに異なった性格と言動と記憶を有する
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