SCP-3487
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アイテム番号: SCP-3487

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-3487は、サイト-179の標準的収容室に軟禁という形で収容されます。移転する必要がある場合には、新たな目的地に誘導するのではなく、職員の手によって物理的に移動させなければなりません。SCP-3487は収容違反した場合に迅速に対応するために常時監視カメラによって監視し、オブジェクトの移動を防止することを重視してください。研究員は実験中に現実的/時間的スタビライザーを使用することが認められていますが、使用しなかった場合は、その全てにおいて試験結果を記録することはできていません。

説明: SCP-3487はFelis catusの一種であり、体重は3.3kg、鼻から尾までの長さは45.0cmです。財団の既知の歴史の全ての時点において収容されているにも関わらず、標準的な組織検査では、その種の8ヶ月齢の個体と一致する物理的および生物学的特性を有していることが繰り返し確認されており、したがって本当の年齢は不明です。SCP-3487は身体的危害に対して他の飼い猫と同様の回復力を示しますが、時間さえあればその身体構造の全ての部分の再生および再成長を加速させることができます。後者の特徴のため、SCP-3487は死ぬことができないと予測されています。

SCP-3487の異常性は、移動することによって発現します。異常性が発現したとき、SCP-3487は実際には完全に静止したまま(地球以外の天体と比較して測定される)であるとされ、既知の履歴を、SCP-3487が常にその現在位置にあったように書き換えます(SCP-3487移動イベントを参照)。これにより、財団はもともとサイト-179をSCP-3487の初期収容のために建設したのではなく、SCP-3487がサイト-179に移動した結果それに対応して歴史が書き換えられたのではないかという仮説が立てられています。SCP-3487の異常性は、自らの意思が働いていなければ発現することはなく、問題なく輸送することが可能です。自らの意思による移動には、歩くことの他に自分から進んで人的な輸送手段(例:エレベーターや車)に乗り込むことも含まれます。SCP-3487の異常性は(進んで搭乗した後)輸送手段が動いている最中に、その場に留まることを望まなくなった場合、発現するかどうかは不明です。

SCP-3487の異常性が移動していないときにどのように発現するのかは不明ですが、拘束がなされていないように歴史を書き換えることによって、あるいは拘束を容易に脱することができるようにすることによって、何度も収容違反が発生しています。その際、収容を破る試みを容易にするために人事経歴に小さな変更を加える場合があります。SCP-3487がその変更を管理しているかどうかは不明ですが、検査の結果、通常の飼い猫と知能に差は認められていません。

これらの歴史の変化はバタフライ効果を引き起こしますが、これらの変化からいくつか予想される結果を考慮すると、この効果は幾分か抑えられているように見えます。ただ、この抑え込みに関わらず、現在と一致する現実を確立するために収容前に既に行われたと予想されている測定不能な数の異常性の発現により、オブジェクトによって引き起こされるCKクラス-再構築シナリオに関する重大なリスクが残されています。

補遺:

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