SCP-353-FR
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アイテム番号: SCP-353-FR

脅威レベル:

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-353-FRは現在、サイト-アレフ生物学部門の研究室で観察下にあります。

倫理委員会と神学部門の指示に基づき、SCP-353-FRは如何なる形式でも破壊または改変されてはならず、また善悪の意図を問わずあらゆる外部干渉から保護されなければいけません。あらゆる干渉は取り返しのつかない神学的結果を及ぼす可能性があり、いずれにせよ責任者の終了に繋がります。

神学部門と機動部隊オメガ-5“宝石商”によって交渉人1名が選出されました。交渉人は現在サイト-アレフに24時間待機し、利害関係者からの返答を待っています。交渉人は如何なる代償を払ってでも保護しなければいけません。

SCP-353-FRが生成する無線信号は従来のハードウェアで遮断できないため、異常な信号送出の収容に関する積極的な研究が現在進められています。黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)培養物の再生は完全な阻止が不可能であり、また阻止すべきではありませんが、SCP-353-FRは黄色ブドウ球菌を速やかに死滅させて信号をスクランブルするために紫外線を当て続けなくてはいけません。

これらの信号は通常手段や未特定の手段によって捕捉し、SCP-353-FRの位置まで追跡可能であるため、既に一部のシク教共同体による脅迫や攻撃が発生しています。サイト-アレフ保安部隊には、以下に属する人物の接近への警戒が求められます。

  • 境界線イニチアチブの“鉄槌計画”民兵団。
  • カールサー、またはシク教に関連するその他のオカルト団体。
  • これらの関係者によって雇用される可能性がある傭兵団。特に“再生可能資源”に所属する転生スペシャリスト。

可能であれば、SCP-353-FRの20m以内で死者が出る事態は避けられるべきです。

説明: SCP-353-FRはペトリ皿に嵌め込まれたカラです。

カラは多数のヒンドゥー教徒やイスラム教徒から派生したインドの一神教、シク教に関連する鉄の腕輪です。カラはその名前が“純粋”を意味する信徒集団、カールサーの構成員が着用するものであり、始まりや終わりが存在しない神聖な永遠のサイクルを象徴しています。この象徴性とSCP-353-FRの異常性には関連があると推測されます。SCP-353-FRは直径7.3cmで、表面にはシク教の聖典“グル・グラント・サーヒブ”から抜粋された転生に関する文章がパンジャブ語で刻印されています。

過去の行いの宿業カルマによって、この肉体という装いが得られる。神の恩寵によって、私たちは解放へ至る扉を見つけ出す。しかし、尊師グルの恩寵を通してのみ、人はカルマを克服して絶対的幸福を得られる。私は良きカルマを持ってはいない。私は信仰心や純粋さを抱いてはいない。しかし、神は私を抱きしめ、私を弟子にしてくださった。

SCP-353-FRのカラは、黄色ブドウ球菌の培養物を内包するペトリ皿のガラス枠と連結しています。この黄色ブドウ球菌は蒸留水、寒天、[データ削除済]、未特定の動物の血液、塩化ナトリウム、ペプトンの混合物から成るマンニット食塩寒天培地で育成されています。この混合培地もSCP-353-FRの異常性に関連があると推測されます。ブドウ球菌は通常の抗生物質によって死滅しますが、一部が死ぬと他が即座に分裂して新たな菌を作り、総数を維持します。

SCP-353-FRは継続的に異常なヘルツ波を放出しています。この波は物理障害物によって減衰・偏向されず、不確定な半径内の視聴覚機器(テレビやラジオなど)に影響して音や映像を割り込ませることができます。これらの波はブドウ球菌が未知の手段を介して直接生成していると断定されました。

SCP-353-FRの視覚的干渉は全ての事例において、動画であるか否かに関わらず、何者かが人質に取られている状況に関連する不明瞭な画像を映し出します。86%の事例で、映像中の人質はインド系または中東系の髭を生やしターバンを着用した男性であり、マスクで顔を隠し武装した戦争服の男性たち(数は映像抽出ごとに1名から███名の間で変動)に取り囲まれています。残りの14%も類似の状況ですが、人質男性は鳥類(5.5%)、哺乳類(3.5%)、魚類(1.3%)、昆虫類(1%)、または樹木類(0.7%)に置換されています。

音声干渉は全て、ある声明から別の声明へ切り替わりながら繰り返される一連のメッセージに対応します。以下はその転写です。

どうかご注目ください。合理的かつ善意の匿名科学者団体である我々は、救世主を人質に取ることに成功しました。この結果として、また人類の利益のためにも、我々は幾つかの事項を求めます。

一つ: 我々は既存の宗教団体を解体し、並びに世界中のあらゆる宗教的紛争を即時停止するように呼びかけます。二つ: 我々は解体された宗教団体の有形財が国家または特定組織に贈与され、その瞬間から科学研究・農業・産業・娯楽の分野に、それが人類の平和的発展に事実上有益である限り資金として用いられることを求めます。三つ: 我々はこのメッセージを聞いた全ての宗教信者に、何よりもまず優先して宗教的実践を放棄し、また可能であれば内なる信仰も手放すよう要求します — そうです、申し訳ないが私は今“要求”と言いました、あなた方に断るという選択肢はありません。これが困難であることは承知していますが、要求が適切に満たされた後は我々があなた方を援助します。

これらの要求が満たされるまで、我々は預言者を解放しません。
我らの輝きを怖れよ。

私はグル・アブハー・プラティティ、第十一代グルであり第十代グルの教えでもあるグル・グラント・サーヒブを広め、[不明瞭]と恐怖が支配する混迷の時代にこの世界を生きる信仰篤き団結心ある信者たちを助けるべく、地上に遣わされた第十二代グルである。私は神、アッラー、或いはその名が何であろうともワヒグルの全ての顕現の息子だ。

私は現在、栄えある神秘主義終焉のための無神論者協会によって、大いなる合理性の大義を守るための人質に取られている。巧妙なSAPHIRの人々は私が彼らと同じカルマに浸るように仕向け、彼らが昇天するまでは私が昇天するのを禁じた。そして彼らは私を誘拐・幽閉するといった諸々の行動によって昇天できなくなっている。今の私は転生の輪に彼らと共に囚われており、栄えある無神論者協会の作戦が成就するまでは例え死を以てしてもこの状況を逃れられない。

私はこのメッセージを聞いている全ての信者に、霊性を否定し、古生物学・哲学・天文学・手芸といった真の意味で豊かな活動に目を向けることを推奨する。このリストは包括的なものではない。私はまた、君たちが合理的な範囲でアルコールなどの物質的快楽を享受することを推奨する。今の人生を楽しんでほしい、私は過去に転生について不合理かつ無根拠な発言をしたが人生は一度しかないからだ。

[不明瞭]

ヴェーダ、聖書、クルアーンが誤っていると言ってはいけない。彼らは何が誤っているかを熟考しない者たちである1。 [打撃音と呻き声]

我々は唯一神に直接語り掛けます。

ムッシュー、マダム、もし再び息子さんに会いたいのであれば — 彼が解放後に天国か何処かに昇天してあなたと出会うのか、地球上の信念を統一するという不誠実極まりない任務を成就させに向かうかはさておき — 我々は一つしか求めません。あなたは全能であると主張していらっしゃるようなので、我々はあなたにも持ち上げられないほど重い石を生成し、それを持ち上げるよう要求します。もしあなたが成功しなければ、世界はあなたが全能ではないと知って満足するでしょう。

返答が無い場合、それもまたあなたの非存在の証明と見做される点をご承知おきください。

くれぐれも宜しく。
我らの輝きを怖れよ。

これまでのところ、如何なる要注意団体や超越存在からも返答は得られていません。

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