SCP-358-JP
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発見直後のSCP-358-JP。
一般人男性が特異性に暴露していた。

アイテム番号: SCP-358-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-358-JPは根元から撤去され、現在はサイト-4949の標準型収容房Ä-6を用いて収容しています。SCP-358-JPはセーフティカテゴリー「避接触」に分類されています。SCP-358-JPを取り扱う場合はHMCL監督官の事前の承認を得てください。

説明: SCP-358-JPの外見は馬をモチーフにデザインされたと思しき一般的なスプリング遊具です。首部分の右側面に「Grimm」の文字が刻まれています。遊具としての通常の用途通りに人間がその上に跨って使用すると特異性を発揮します。

SCP-358-JPを使用している間の被験者は、この上ない多幸感と強烈な快感1を得ます。揺らし方が激しいほど、快楽度合いが増すようです。この効果は被験者に精神的依存症を発症させます。一度この特異性に暴露した被験者がSCP-358-JPから離れると、その肉体はいかなる兆候も見せずに消失します2。それと同時に、SCP-358-JPの後方の空間に███本以上の鉄釘が全面に打ち込まれた樽3が1つ出現します。この樽と釘の総体はSCP-358-JP-1と識別されます。過去の実験では、出現した全てのSCP-358-JP-1は所々に損傷を受けており、土や泥などで汚れていました。内部からは直近に消失した被験者が全裸の状態で発見されますが、全て激しい損傷を受けて死亡していました。

発見当初、SCP-358-JPはドイツ連邦共和国ハーナウ市の████庭園の広場に設置されていましたが、設置に至るまでの公的記録は見つかりませんでした。収容以前のSCP-358-JPによる被害は主に幼児を対象とした猟奇的殺人事件として扱われています。

第1実験 — 日付20██/██/██

被験者: D-494912

実施方法: SCP-358-JPの特異性に暴露させた被験者を観察する。

結果: 暴露から1時間が経過した時点で被験者は快感によって正気を失ったと見られ、研究員の問いかけにも反応を示すことがなくなり、ひたすらにSCP-358-JPを揺さぶり続けた。

5時間後、極度の疲労によって失神した被験者がSCP-358-JPからずり落ちて消失。それと同時にSCP-358-JP-1が出現。打ち込まれていた釘は███本。中には被験者の遺体が入っており、外見だけでは特定が困難なほどに損傷を受けていた。検査の結果、遺体は出現時点で死亡してから最低でも2時間は経過していることが判明した。

第2実験 — 日付20██/██/██

被験者: D-494967

実施方法: SCP-358-JPの特異性に暴露させた被験者を、3時間観察した後に引き離しを試みる。

結果: 被験者は引き離しに強い抵抗を見せた。消失と同時にSCP-358-JP-1が出現。内部には被験者の遺体が入っていた。SCP-358-JP-1と被験者の損傷具合は第1実験のものと比するとやや軽度であった。遺体の状態から、被験者の死亡推定時刻は消失の1時間前と診断された。

第3実験 — 日付20██/██/██

被験者: D-494922

実施方法: インプラント型の音声記録装置を埋め込んだ被験者を、SCP-358-JPの特異性に暴露させ、2時間観察した後に引き離しを試みる。

結果: 消失と同時にSCP-358-JP-1が出現。内部には被験者の遺体が入っていた。遺体からは音声記録装置が回収された。装置は被験者の消失から2時間以上動作しており、被験者の悲鳴と何かを激しく引きずる/転がす音、馬の走行音などが記録されていた。

第4実験 — 日付20██/██/██

被験者: D-494909

実施方法: インプラント型の位置記録装置を埋め込んだ被験者をSCP-358-JPの特異性に暴露させる。以下同上。

結果: 遺体から回収した装置に記録されていた位置情報によれば、被験者は消失後、ドイツのハーナウ市の████街道を時速30~40kmの速度で2時間周回し続けた後、実験エリアに瞬時に帰還していた。
████街道のあらゆる監視カメラを調査したが、特に異常は見られなかった。

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