SCP-36.6-JP-J
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SCP-36.6-JP-Jによる頭痛を訴えるクアック博士

アイテム番号: SCP-36.6-JP-J

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-36.6-JP-Jの収容は実質不可能であると考えられています。財団職員は定期的にプロトコル-WHG("Washing Hands and Gargling")を実行し、Dクラス職員についてもSCP-36.6-JP-Jに感染しないよう除菌抗菌を徹底する必要があります。SCP-36.6-JP-Jの感染者が確認された場合には即座にクラスAバイオハザード対策済人間型オブジェクト収容室にて隔離を行い、必要に応じてプロトコル"汚物消毒"を実行してください。

また、小学校等の教育機関、または一般企業において毎朝不在である人物の有無の確認を行い、不在であった人物が居た場合には住所に急行してください。到着後は在宅していた人物に対して一般的な検査を行い、SCP-36.6-JP-Jへの感染が認められた場合にはすぐに上記のような隔離を行ってください。SCP-36.6-JP-Jの治癒が確認された場合には、1ヶ月間の拘留の後クラスA記憶処理を施した上で解放してください。

説明: SCP-36.6-JP-Jは、未確認の病原体が引き起こす非致死性の病気の総称です。今までにSCP-36.6-JP-J患者██人の検査を行っていますが、SCP-36.6-JP-Jを引き起こすとみられる病原体の姿は一度も確認されたことはありません。それにも関わらず、SCP-36.6-JP-J感染者は日本や中国を中心とした全世界において継続して確認されています。加えて、投薬治療が症状の抑制に効果がない場合も確認されています。

SCP-36.6-JP-Jの主な特異性は、著しい症状の潜伏にあります。SCP-36.6-JP-J感染者は激しい倦怠感や腹痛などの通常の風邪と同様の症状を訴えますが、体温は平熱の域を保ち、炎症などを確認することは基本的に不可能です。また、あらゆる検査を行い病床を発見する試みは全て失敗に終わっています。目に見える症状としては無理にえずくような咳があげられますが、これらによる飛沫を調査しても病原体を発見することはできませんでした。

SCP-36.6-JP-Jは、財団に所属していたDクラス職員であるD-████が感染したことにより財団に捕捉されました。D-████はSCP-████の実験に参加する前に酷い倦怠感と腹痛、熱っぽさを訴えました。検査をしたところ何も異常がなかったが為に実験は続行されそうになりましたが、竹庵博士およびクアック博士の両名が、D-████の感染した病気がSCPオブジェクトである可能性を指摘し、D-████をクラスAバイオハザード対策済人間型オブジェクト収容室に隔離を行いました。その後竹庵博士、クアック博士が立て続けにSCP-36.6-JP-Jに感染した為にその実在性が確認され、フィールドエージェントによる調査を行ったところ全世界に多くのSCP-36.6-JP-J感染者の存在が確認されました。事態の火急性を考慮し、SCP-36.6-JP-JはKeterクラスに分類されています。

現在、SCP-36.6-JP-Jの感染者は日に日に数を増しており、クラスAバイオハザード対策済人間型オブジェクト収容室の不足が理由で財団でも収容しきれなくなっています。治る見込みのある病人を見捨てるのは気が引けますが、それでもSCP-36.6-JP-Jの収容を完全とするためです。SCP-36.6-JP-J感染者を一部焼却処分とすることを提案いたします。 - 緒方博士
プロトコル"汚物消毒"、承認。 - O5-5

補遺: プロトコル"汚物消毒"承認後、D-████、竹庵博士、クアック博士を始めとするSCP-36.6-JP-J感染者の症状が一斉に解消されたことが確認されました。新たな異常性の発現の可能性があるため、隔離は続行されます。

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