SCP-360-JP
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アイテム番号: SCP-360-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-360-JPはサイト-8173内の電子ロック付き保管庫に収容してください。持ち出し及び実験には2名以上のセキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可が必要です。実験中に発生したSCP-360-JP-1は実験後ただちに終了し、死体は焼却処分してください。新たなSCP-360-JPが発見された場合は現地フィールドエージェントによって直ちに収容し、SCP-360-JP-1が発生した場合は終了措置を行ってください。また、現在血圧測定器に似た外見の爆弾を用いた爆弾テロが多発しているという情報を財団フロント企業、各種マスコミから流しSCP-360-JP-1の発生を抑制しています。

説明: SCP-360-JPは████社製20██年モデルの機種に酷似したアームイン式血圧測定器です。製造元を表す製造番号、刻印等は存在しません。通常の血圧計は液晶パネルの横に「最高血圧」「最低血圧」といった表記がなされ単位はmmHgが用いられますが、SCP-360-JPの場合は「借金」と書かれており単位は「円」が用いられています。被験者がSCP-360-JPに腕を入れると、アームイン部分が収縮し測定を開始します。数分後に測定が完了し、液晶パネルには被験者の現時点での合計借金額が表示されます。この額は銀行、消費者金融等から借り入れた借金の他に借用書を伴わない個人間での借金も加算されています。被験者が記憶していない借金の算出も行われており、SCP-360-JPがどのような形で被験者の借金額を把握しているかは不明です。現金以外の物品の貸し借りはSCP-360-JPに影響を与えません。

SCP-360-JPの液晶パネルに借金額が表示されると同時に、被験者の半径1メートル以内にSCP-360-JP-1が出現します。SCP-360-JP-1は既知の動物に似た外見の生物実体で、被験者の借金額が多いほど巨大かつ既知の動物から逸脱した外見を持つ傾向があります。SCP-360-JP-1が出現すると、被験者の借金は無くなります。貸し手は被験者に金を貸したという事実自体を忘れてしまうか、既に返済されたと思い込みます。借用書等のデータは消失するか、返済が為されたという形に書き換えられます。これらの現象は貸し手側に起こり、被験者の記憶は改変されない事に注意してください。

SCP-360-JPは現在まで14個が収容されており、その多くは弁護士事務所や司法書士事務所が入居する雑居ビル、もしくは銀行や消費者金融の店舗内のトイレ等一般的に多くの借金を持つ人間が訪れると考えられる場所で発見されました。SCP-360-JPを製造、配布している人物または団体に関して調査が行われていますが、現在まで成果は得られていません。

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