SCP-364-JP
評価: +42+x

アイテム番号: SCP-364-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-364-JPは感染者以外は認識することが出来ないため、セクター-81██内の隔離研究棟にSCP-364-JP感染者によって構成された研究チームと共に収容されています。SCP-364-JPの過度な増殖を防ぐため、感染者は実験時を除き眼球部を遮光素材を使用した眼帯で覆う事、もしくは入光量を抑えた専用の部屋での生活を送る事が義務付けられます。感染拡大を防ぐため、SCP-364-JP感染者が隔離研究棟外に出ることは禁止されています。

説明: SCP-364-JPは人間の眼球に感染し1その視界内に定住する存在です。容姿はミドリムシ属の微生物に似ており、光源の位置を把握するための眼点や緑色の色素体、移動の際に使用する鞭毛の様な器官が確認されています。大きさは最小で辛うじて内部器官を肉眼視できる程度の物から、最大で視界の10%程の大きさがある物が観測されています。SCP-364-JP感染者(以下「感染者」とする)はSCP-364-JPを飛蚊症による視界異常の様に認識します。しかしながら一般の飛蚊症とは異なり、硝子体を含む感染者の眼球にSCP-364-JPの実体の痕跡を確認する事はできません。

感染者が明所にいる際、SCP-364-JPは視野内の光を吸収すると共に増殖を始めます。2増殖の速度は光の強度や個体密度によって左右されるようですが、初期感染時の個体数にかかわらずおよそ2~4か月ほどで感染者の視界はSCP-364-JPによって埋め尽くされます。その後もSCP-364-JPは緩やかに増殖を続けますが、数が増えたことによるストレスや光の強度の減少により、活動を停止したと思われるSCP-364-JP個体が出現し始めます。これらの個体は分解される事無く視界下部に蓄積し始め、感染者の視界はおよそ半年で活動を停止したSCP-364-JPによって埋め尽くされ失明する事になります。なお、感染者が暗所にいる場合SCP-364-JPの活動や増殖は極端に抑制される事、活動抑制後に強光に数時間晒されることで活動を再開する事が判明しています。

症例Ⅰ.jpg

感染者の証言を元に作られた末期症状のCG。緑色に見える部分は卵の黄身。

視界が活動を停止したSCP-364-JPにより埋め尽くされてから1~2年ほどが経過すると、SCP-364-JPは感染者の視界から消失し始めます。これにより感染者の視界は明瞭になりますが、視界内の不特定の物体や液体がSCP-364-JPに似た動く微細な粒によって塗りつぶされている様に見える視覚異常が発生します。3この粒の大きさは感染者と物体の距離に関わらず一定です。

SCP-364-JPの感染経路は未だ明らかになっていません。感染者がSCP-364-JPを認識するようになった際の状況に共通点が見られない事から、「何らかの不可視の感染源が空気中に存在しており、それに対する抵抗性が弱い人間にのみSCP-364-JPが感染する」という仮説が現在挙げられています。

付録: 以下の文章は前SCP-364-JP研究班長の樋川氏による、SCP-364-JP感染初期~感染末期までの症状等を書き留めた個人的な手記からの抜粋です。なお、樋川氏はSCP-364-JP感染後に財団に確保された後、先述のSCP-364-JP研究チームの一員として雇用されました。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。