SCP-373-JP
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観察実験中のSCP-373-JP個体(ワーカー)。背景はコロニーの拡張部分。

アイテム番号: SCP-373-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 毎週30tの建築用資材を、武装エリア-8133の収容区画に投入して下さい。追加の資材は5tまで許可されます。収容違反につながるオブジェクトの生成が確認された場合、機動部隊あ-3"大蟻喰"によって破壊されます。
収容区画の外壁までがSCP-373-JPのテリトリーと認識されているため、外壁の損傷が確認されても監視に留めて下さい。過去の事例ではいずれも、SCP-373-JPによって修復されています。
武装エリア-8133およびその周囲約4kmは、財団フロント企業の私有地となっています。深刻な収容違反が発生した場合は全職員を退去させ、フェイルセーフ用特別備品を用いて武装エリア-8133ごと消去して下さい。

説明: SCP-373-JPは社会性を持つ大型機械の集団です。アリのような外見を持ち、体高は3~5mに達します。財団は捕獲したSCP-373-JP個体を分解しましたが、材質や機構に特異性はありませんでした。知性の有無は不明ですが、一般的なコンピュータが搭載されており、行動の大半はプログラムに従っていると考えられます。

SCP-373-JPは集団の中での役割を持ち、それに特化した機能を持ちます。SCP-373-JP実体またはコロニーに対して敵対的行動を加えない限り、生物には反応を示しません。コロニーへの侵入は敵対的行動とみなされることに留意して下さい。

通称 主な役割 説明
ソルジャー コロニーの防衛 12.7mm機銃2門・155mm榴弾砲1門・高出力の対物光学兵器1門で武装。
ワーカー コロニーの拡張および保守 コロニー外部で資材の収集を行う。出力は一般的な土木作業機械と同程度だが、動力は電力と推定される。総数不明。
シッター SCP-373-JP個体の生産およびメンテナンス 精密工作機器を内蔵。コロニーから出ないため、詳細は不明。

ソルジャーはコロニーへの敵対行動が確認された場合にのみ出現し、コロニーの防衛を行います。常に3個体で行動し、明確な戦術行動を取ります。戦闘試験の結果から、自衛隊90式戦車での撃破対被撃破比率は3:1程度と推測されています。

ワーカーはテリトリー内を探索し、コロニーやSCP-373-JP個体の材料となる資材を収集します。必要な資材が得られない場合は、探索範囲を広げる傾向にあります。収容前の事例では近隣の市街地に現れ、乗用車をパーツごとに分解して持ち去りました。追跡調査により、エンジンとバッテリーは新しいSCP-373-JPに組み込まれたことが確認されています。その他のパーツはリサイクルされ、コロニーの資材にされました。

ワーカーは建築資材を消費して、地上と地下に大規模なコロニーを形成します。コロニーは一般的な建造物に似た外見と機能を持ちますが、規格はSCP-373-JP用に最適化されています。内部調査により、電力供給設備が存在することが確認されました。

収容以降、コロニーは常に改築され続けています。多くの場合は居住区画の拡張ですが、希に軍事施設が建造されることがあります。SCP-373-JPの技術レベルは向上し続けています。2014年7月の時点で、人類の技術レベルとほぼ拮抗したことが判明しました。収容違反の危険性があった建造物については、下記を参照して下さい。

建造物 説明 結果
高さ7mの建築物 4棟 ソルジャー用のトーチカと推定 完成前に巡航ミサイルにより破壊
高さ28mのケージ型アンテナ 1基 電波傍受施設と推定 完成前に巡航ミサイルにより破壊
地下施設と地上ハッチ 6基 地対空ミサイルのサイトと判明 完成後、地対地ミサイルにより破壊
地下施設と地上ハッチ 1基 [編集済] 完成直前に空爆作戦により破壊
ブロンズ像 1体(後述) 視認による認識災害を発生 完成後、機動部隊により地上施設ごと破壊
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画像処理済

このブロンズ像を視認した財団職員のうち4名が、「自分は蟻である」という刷り込みを受けました。ブロンズ像はSCPオブジェクトと認定されましたが、回収不可能なため機動部隊による破壊作戦が実行されました。視認による影響を避けるため、地上施設全てを攻撃対象としました。このときSCP-373-JPによる激しい抵抗を受けましたが、オブジェクトの破壊には成功しています。

財団は資材収集中のワーカーに調査機材を取り付け、コロニー内部の調査を行っています。最新の調査結果については、探査記録373-22を参照して下さい。

探査記録373-22 - 日付20██/██/██

対象: SCP-373-JPコロニー
実施方法: SCP-373-JP個体に調査機材を取り付けて観察。

<探査開始>

00:24
ワーカーはメインゲートを通過。格納されているソルジャーを3体確認。内部に照明装置と空調設備の存在を確認。通路で何体かのワーカーとすれ違い、その度に一旦停止して0.2秒程度のコンタクトを取る。

01:38
ワーカーは地下通路に進入。マイクが規則的な振動と機械音を検知。音源は不明だが、かなり地下深くと推定される。

02:16
地下24m地点で、広大な空間に出る。17体のシッターを確認。SCP-373-JPの修理もしくは生産を行っている模様。ワーカーらしきSCP-373-JPの頭部が開かれ、基盤が露出しているのがカメラに映る。

05:21
ワーカーは収集した資材をシッターに渡し、再び地下通路に出る。さらに下層へと向かう。

11:58
地下160m地点。通路の終端に稼働中のソルジャー9体を確認。ワーカーはソルジャーの1体とコンタクトを取り、奥の部屋へ向かう。

12:02
部屋は隔壁で閉じられており、文字が記されている。経年劣化と摩擦でかすれているが、"東弊重工&日本生類創研 共同開発室"と解読できる。

12:08
隔壁がゆっくりと開放されていく。室内を確認しようとするが、突如電波状況が悪化し、画像が不鮮明になる。そのため、室内の様子は不明。蟻に似た巨大なオブジェクトが一瞬だけ映る。

12:13
直後、ワーカーが振り返る。ソルジャー全個体が調査機材に向け、12.7mm機銃を展開中。発砲炎を確認し、全ての信号が途絶える。

<探査終了>

分析: この探査記録により、SCP-373-JPが人為的に生み出され、その後放棄された可能性が高まりました。

補遺: O5評議会はSCP-373-JPをKeterに格上げすることを決定しました。同時に強行探査プロトコル"蟻地獄"が立案されました。現在、人員と物資を手配中です。

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