SCP-3785
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SCP-3785に通じている道。画像は携帯電話の映像から回収された。詳細は補遺3785.3(3785.AV.01)を参照。


特別収容プロトコル: SCP-3785へのアクセスポイントを封鎖し、自動観測装置による監視を行います。SCP-3785に向かおうとする者は捕縛して地元警察に引き渡します。財団職員は実験の必要がある場合を除き、確立された1.6kmの境界マーカーを超えないでください。

説明: SCP-3785はジョージア州道166号線を逸れた未舗装路からのみ辿り着ける場所です。この道路以外の手段でSCP-3785にアクセスしようとする試みは例外無く、SCP-3785を全く発見できないという結果になります。未舗装路を逸れてからそこに戻ろうとする人物は、問題の道路を再発見できません。この道路は空路からのアクセスが不可能です。道路は長さ約2kmであり、終端にSCP-3785があります。

SCP-3785は幅90m、長さ不定の見通しの良い丘であり、両側に沿って木々が生え、その中に巨大な高電圧線用の支柱が立ち並んでいます。SCP-3785の内部は恒久的に夜であり、一貫して22.5°Cを維持しています。SCP-3785内にはオフロード車両がレクリエーションに用いるようなダートトラックが多数設けられています。

“ジャスパーヶ丘”Jasper’s Hillという文言と北方を指す矢印を記した粗雑な木製看板が、SCP-3785を通っている未舗装路に点在しています。SCP-3785内で北へ向かおうとする試みは、地形が徐々に辿り難くなり、丘や谷間の大きさ・複雑さが劇的に増して移動不可能な状態へ近付いていくために極めて危険を伴います。このため、探索チームはSCP-3785の北端に到達できていません。

SCP-3785-1は、車高の高い白の1980年代後半型シボレー・ブレイザーと、その運転手の総称です。SCP-3785-1の真の性質はまだ断定されていませんが、SCP-3785の内部で収集された情報は、この車両の運転手が“ジャスパーヶ丘”の“ジャスパー”であることを示しています。SCP-3785-1はSCP-3785の不条理な地形を容易に移動可能であり、SCP-3785の中で迷った人物を捜索・追跡するためにこれを行っている節があります。

補遺3785.1: 発見

SCP-3785の存在はこの地域でよく知られている民話の一部でした。典型的な民話は、森で迷子になった3人の子供が“ジャスパーの場所”と呼ばれる暗い空き地に入り込むという筋書きを取っています。子供たちは道を見失い、正体不明の人物によって追跡され、最終的には見つかって、物語の終わりで“上下逆さに首を吊られ”ます。

しかしながら、若者12名のグループが当該エリアにおいて不自然な状況下で失踪し、財団職員が関与するまでは、民話と一致するような出来事は起こっていませんでした。3週間後、激しいショック状態にある失踪者の一人が、SCP-3785の入口からおよそ2kmの場所で発見されました。この生存者 — ジョージア州ヴィラ・リカ在住の20歳の黒人男性 — は、最初の発見者たちに対し、自分はまだ“ジャスパー”に追われており、他の行方不明者は全員“逆さ吊り”にされたと語りました。近くを通り過ぎる車のヘッドライトを見て、男性はパニックを起こし、“ジャスパー”に発見されて隠れることができないのだと叫び始めたため、沈静されなければなりませんでした。

生存者が述べた未舗装路以外のSCP-3785への到達手段を警察職員が発見できず、またSCP-3785空間の異常な特徴が発見された後、アトランタから出向いた財団職員が現場を封鎖し、必要に応じて記憶処理を行うと共に、他の失踪者を発見するためのチームを結成しました。

補遺3785.2: 探索ログI

補遺3785.3: 探索ログII

補遺3785.4: 回収された携帯電話のデータ

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