SCP-385-JP
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アイテム番号: SCP-385-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-385-JPから30km離れた位置にカント計数器を搭載した衛星機器を巡回させ、オブジェクトの観測を行って下さい。SCP-385-JPの発生物露見による情報漏洩防止のため、アメリカ航空宇宙局(NASA)及び各機構の職員に扮した財団職員を潜入させ、記憶処理及びカバーストーリー“流星群”を実行して下さい。
 
説明: SCP-385-JPは直径約2876km876km、現実改変能力を持つ彗星です。SCP-385-JPは外見上、既知の彗星と同様にコアが発光しダストの尾を有していますが、発揮物が剥離することはなく隕石や他物質が衝突しても損傷を受けることはありません。SCP-385-JPの位置は20██年発見時点では、木星から███km離れた地点に存在していました。SCP-385-JPの公転軌道や公転周期など詳細な進行経路は不明ですが、SCP-385-JPは楕円軌道に沿った形で移動していると推測され、約██年後に地球に最接近することが予測されています。
 
SCP-385-JPは隕石や惑星などの物体が、範囲20km以内に接近した際に、現実改変能力を発揮します。SCP-385-JPの改変能力は宇宙空間内に既知、或いは未知の物体を自身の周囲に密集する形で出現させます。
SCP-385-JPの改変能力により出現した物体は、発生毎に範囲が拡大し量が増大することが確認されています。SCP-385-JPの発生物は物質の種類とその傾向から、地球上に存在する人間の願望を未知の手段で反映していることが推測されていますが、詳細なプロセスは不明のままです。なお、SCP-385-JPの発生物はオブジェクト本体に接近しても新たに発生物を出現させることはなく、32時間経過後、瞬時に消失する様子が確認されています。
 
SCP-385-JPはこれまで██回活性化が確認されており、全長が2876km~949kmへ縮小し、出現範囲が1291km~2941278kmへ拡大しました。SCP-385-JP周辺に存在する隕石等の接近物質と発生物の出現範囲を試算したところ、オブジェクトが火星接近時点で発生物の出現範囲に地球が含まれることが判明しています。SCP-385-JPの発生物はあらゆる損傷を受け付けず、時間経過以外に消失する手段がないことから、発生物の地球落下における甚大な影響が懸念されています。
 
現在財団はSCP-385-JPの接近/衝突を回避するため、プロトコル“流れ星”(SCP-385-JPに弾道弾迎撃ミサイル(ABM)を衝突させ、人為的に進行方向を修正する計画)が実施されています。接近時に発生物を広域に渡って出現させるオブジェクトの性質と、SCP-385-JPの現在位置の距離的な問題から、早急な遂行が求められています。
██年以内に計画の60%を達成できなかった場合、プロトコル“メテオ”(オブジェクトの縮小する特性を利用し、断続的にABMを接近させ終了する計画)が実行されます。しかし、SCP-385-JP周囲を巡回する衛星機器から得た情報から、SCP-385-JPは縮小現象により問題なく消滅することが想定されていますが、発生物が残存し続ける可能性が芽吹博士により指摘されています。
 
SCP-385-JP発生物リスト(一部抜粋)
 
発生物 SCP-385-JPのサイズ及び出現範囲 備考
██社のキャンディ。 全長2876km。出現範囲1291km。 包装パッケージから██社と判明。活性化発生の██日前、難病を患った少女を取り扱ったテレビ放送で、██社のキャンディを食べたいと発言していた事が判明。
ダイヤモンドの原石。 全長2726km。出現範囲3090km。 なし。
人間の胎児と推測される生物。 全長2683km。出現範囲5673km。 身体を確認したところ女児と判断された。
[編集済]国の紙幣。 全長2580km。出現範囲19901km。 なし。
バラと推測される植物の花束。 全長2365km。出現範囲56209km。 花束には「██████」と個人名が記載されたカードが添付されていた。記載名を元に調査した結果、該当者の誕生パーティのプレゼントとして購入されていた事が判明。
SCP-███に酷似した錠剤。 全長2033km。出現範囲98732km。 [編集済]。衛星機器によりサンプル回収が実施されたが、発生物は32時間後に消失した。
█社の飲料水。 全長1089km。出現範囲692500km。 包装パッケージから█社の商品と判明。█社を調査した結果、生産が追いつかず一時的な販売停止が行われていた。
イエイヌ(Canis lupus familiaris)と推測される生物。 全長989km。出現範囲871911km。 身体の痩せ具合から餓死寸前の状態と推測。赤い首輪を装着しており、首輪には連絡先が記載されていた。独自に連絡先を調査したところ、飼育していた飼い犬が脱走し死亡していた事が判明。
「ファイナルファンタジーⅦ 完全リメイク」とタイトルされたゲームソフトのパッケージ。 全長961km。出現範囲1012233km。 20██年現在、該当するゲームソフトは販売されていない。映像分析からパッケージ内は空と判明。
[編集済]のコイン。 全長949km。出現範囲2941278km。 財団が保有するABMを接近させた際、出現。プロトコル”流れ星”は発生物の物理的な妨げにより衝突時の威力が軽減され、目標を達成できなかった。
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