SCP-389-JP
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密集陣形をとるSCP-389-JP-2群。

アイテム番号: SCP-389-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-389-JP-1はサイト-8123の低危険性物体保管ユニットに収容されています。レベル1以上のクリアランスを持つ職員なら誰でも使用申請書を提出することでSCP-389-JP-1を使用することができます。経費は申請者が用意してください。また、変化が予測できない具材を使用する際は事前に報告してください。

説明: SCP-389-JPは20██/█/██に██市の回転寿司チェーン店██寿司と███寿司にて、「寿司が暴れている」、「爆発音がする」と言う通報を受け、警察無線を傍受していた財団フィールドエージェントにより回収されました。発見時SCP-389-JP-2は██寿司と███寿司の間の駐車場にて、26対22で後述の戦闘行為を行っていました。目撃者には記憶処理が施され、周辺にはカバーストーリー「過激な動画投稿者」が適用されました。

SCP-389-JPはSCP-389-JP-1-A、BとSCP-389-JP-2-A、Bに分けられ、SCP-389-JP-1-Aは██寿司、SCP-389-JP-1-Bは███寿司の店内で放送されていた自店の自慢の点を収録したCDです1。SCP-389-JP-2はSCP-389-JP-1によって変化した寿司です。SCP-389-JP-1-Aによって生じたものをSCP-389-JP-2-A、SCP-389-JP-1-Bによって生じたものをSCP-389-JP-2-Bとします。

一般的に「軍艦巻き」と呼ばれる寿司が60dB2以上の大きさのSCP-389-JP-1の音声に連続で1分以上曝露すると、SCP-389-JP-1は異常性を示します。SCP-389-JP-1に曝露した「軍艦巻き」はおよそ3分後にSCP-389-JP-2に変化します。SCP-389-JP-2は自律行動する「軍艦巻き」です。SCP-389-JP-2は半径2m以内のものを「目視」することができます。SCP-389-JP-2は行動の際に最大約95dB3で、その行動を行った時の「軍艦」の行動音を出し、この時の音は距離減衰が通常の5倍ほどになっています4。SCP-389-JP-2の出す駆動音から船種を特定する試みは失敗しています。活性化中のSCP-389-JP-2は、時間経過による乾燥や汚れなどを受け付けず、摂食することが可能です。

一部のSCP-389-JP-2は「軍艦巻き」のネタを消費し相手を損傷させる攻撃をすることができます。また、ほぼすべてのSCP-389-JP-2はシャリを直径0.5mmの球に加工し、主に上空を飛行する相手に対し約50.00cm/sで飛ばすことができます。これは対空攻撃だと思われます。形状を保つために、シャリの量が60%を切った場合、シャリを使った攻撃はできなくなります。これらの攻撃は相手のSCP-389-JP-2には効果的ですが他の生物、物体に対しては通常通りの影響以外ありません。ネタをすべて消費するか、シャリの量が60%を切った場合、近くにネタ・シャリがある場合はSCP-389-JP-2は補給を試みます。この状態で3時間経っても補給ができなかった場合は戦線から離脱した後、異常性を失います。また、約50%の損傷でも無力化し、異常性を失います。SCP-389-JP-2は個体により移動速度、攻撃方法が異なり、「軍艦巻き」の質が良いほど性能が良くなります。

同じSCP-389-JP-1から生じたSCP-389-JP-2(以下、同盟軍と表記)は仲間として共に行動し、打電及び無線によりコミュニケーションをとることができます。通信の内容はSCP-389-JP-2-A,Bとも日本語ですがSCP-389-JP-2-Aは艦名が英語であり、SCP-389-JP-2-Bは日本語です。この通信をこちら側が傍受することはできますが、こちらの通信に一切の反応はありません。通信の内容にはSCP-389-JP-2に乗組員が乗っている前提の内容のものもありますが、現在までSCP-389-JP-2に乗組員と見られる存在は確認されていません。

SCP-389-JP-2-Aと-SCP-389-JP-2-Bは敵対しており、遭遇すると戦闘を始めます。戦闘時の戦術は同盟軍の数が多いほど優れたものになります。この戦闘行為はどちらかのSCP-389-JP-2がすべて破壊されることにより終結します。勝利したSCP-389-JP-2は近隣の皿の上へと移動し、異常性を失います。皿がない場合は、近隣で最も清潔な場所まで移動し異常性を失います。この際、戦闘によって生じた損傷以外の汚れなどは即座に除去されます。この時の「軍艦巻き」を摂食した被験者は「よくわからないが勝利の味がする。」と述べています。被験者の脳を調査した結果、ドーパミンの放出量が増えていることが明らかになりました。

以下はSCP-389-JP-2の戦闘記録です。
戦闘記録389-い - 日付20██/█/██

場所: ██寿司と███寿司の間にある駐車場。

付記: 発見時に行われていた戦闘。SCP-389-JP-2-A側はイクラ軍艦8貫、トビコ軍艦6貫、ネギトロ軍艦6貫、ツナ軍艦6貫、SCP-389-JP-2-B側はイクラ軍艦6貫、トビコ軍艦4貫、ネギトロ軍艦2貫、シラウオ軍艦6貫、コーン軍艦2貫、からあげ軍艦2貫の26対22で行われていた。

経過観察: かなり大規模な戦闘を行っており、SCP-389-JP-2-Bの方が優勢だった。詳細は不明。

結果: すべてのSCP-389-JP-2個体が駆けつけたエージェントにより回収されたため勝敗は不明。

戦闘記録389-ろ - 日付20██/█/██

場所: サイト-8123の研究室。

付記: それぞれ低品質のイクラ軍艦1貫、トビコ軍艦2貫で3対3で行われた。

経過観察: 出会ってすぐに戦闘が開始した。コミュニケーションをとっている様子はなくバラバラに攻撃していた。

結果: SCP-389-JP-2-A側が勝利。特筆すべきことは無し。

戦闘記録389-は - 日付20██/█/██

場所: サイト-8123の研究室。

付記: 中品質のトビコ軍艦5貫(SCP-389-JP-2-A)と中品質のバニラアイス軍艦1貫(SCP-389-JP-2-B)を戦わせる。

経過観察: 戦闘開始直後にバニラアイス軍艦がトビコ軍艦を1貫破壊、残りのトビコ軍艦がバニラアイス軍艦を囲むように陣形を作る。

結果: SCP-389-JP-2-A側が勝利。残ったトビコ軍艦は1貫だった。

戦闘記録389-に - 日付20██/█/██

場所: サイト-8123の研究室。

付記: 中品質のイクラ軍艦3貫、トビコ軍艦5貫、コーン軍艦5貫、ツナ軍艦3貫、ネギトロ軍艦3貫(SCP-389-JP-2-A)と高品質の伊勢海老軍艦1貫(SCP-389-JP-2-B)を戦わせる。

経過観察: SCP-389-JP-2-A側の攻撃はSCP-389-JP-2-Bの不可視の防壁に防がれているよう見え、SCP-389-JP-2-AはSCP-389-JP-2-Bの攻撃一発で破壊されていた。SCP-389-JP-2-Bの不可視の防壁は自身による攻撃の際、一時的に消滅していたと思われる。

結果: SCP-389-JP-2-A側が勝利。残ったSCP-389-JP-2-Aはトビコ軍艦2貫、コーン軍艦1貫だった。SCP-389-JP-2-Bは研究室外に瞬間移動した際、偶然通りがかった██研究員のペットの犬に捕食され無力化した。

戦闘記録389-ほ - 日付20██/█/██

場所: サイト-8123の一時休業中の食堂7及び周辺通路の一部。

付記: 高品質のイクラ軍艦15貫、トビコ軍艦20貫、ネギトロ軍艦5貫、シラウオ軍艦3貫、ウニ軍艦3貫、イカ軍艦5貫、ツナ軍艦5貫、コーン軍艦10貫、からあげ軍艦15貫を2セット(SCP-389-JP-2-A,B)と、ネギトロとツナを5kgずつ用意し調理場に複数に分けて設置した。SCP-389-JP-2の通信は常に傍受しておき、通路の都合上レベル1以上のクリアランスを持つ職員は自由に観察できるようにする。

経過観察: 戦闘は2日間に及んだ。
1日目。SCP-389-JP-2-A側はネギトロ軍艦、シラウオ軍艦、ウニ軍艦、ツナ軍艦を中心とした輪形陣を3つ作り、シラウオを飛ばし周辺を警戒しながら調理場に進行。SCP-389-JP-2-B側は全個体で1つの輪形陣を作りシラウオを飛ばし周辺を警戒しながら調理場へ進行。SCP-389-JP-2-Aが入口1、SCP-389-JP-2-Bが入口2から食堂に入った時点でウニ軍艦により互いの存在が明らかになり、両軍ともに厳重警戒態勢をとる。両軍とも食堂の入り口から少し動いた地点で停滞し、傍受していた打電の内容から情報戦を行っていたと推測される。

2日目。AM7:00頃、互いの戦力がほぼ同じだと判断したSCP-389-JP-2-A側がイクラ軍艦2貫、トビコ軍艦3貫、からあげ軍艦3貫、コーン軍艦2貫に護衛のシラウオを付け調理場に進行させる。約30分後、SCP-389-JP-2-A側が複数のネギトロ、ツナの塊を発見。打電を受けたSCP-389-JP-2-Aは本隊を調理場に進行させる。同時にSCP-389-JP-2-B側がSCP-389-JP-2-Aが動いたことを探知、イカ軍艦1貫を偵察に向かわせる。SCP-389-JP-2-Bは相手の戦力が同等かそれ以上と判断していた。

AM8:00頃、SCP-389-JP-2-Bのイカ軍艦が前述のSCP-389-JP-2-A群を発見。本隊と通信を交わし、待機。打電を受けたSCP-389-JP-2-Bはイクラ軍艦6貫、トビコ軍艦9貫、シラウオ軍艦1貫、ウニ軍艦1貫、コーン軍艦3貫、からあげ軍艦5貫を向かわせ、後方から本隊も進行。

AM10:00頃、SCP-389-JP-2-Bの先遣隊とSCP-389-JP-2-Aの先遣隊が接触。SCP-389-JP-2-Bの待機していたイカ軍艦のイカがSCP-389-JP-2-Aのコーン軍艦に命中すると同時にSCP-389-JP-2-B先遣隊は攻撃を開始。この戦闘は30分で終結。SCP-389-JP-2-A先遣隊は全滅、SCP-389-JP-2-B先遣隊はイクラ軍艦2貫、トビコ軍艦1貫を失った。その後SCP-389-JP-2-B先遣隊は本隊と合流しツナ軍艦による修復、ネギトロ軍艦による補給を受けた。SCP-389-JP-2-A本隊は3つの輪形陣に分かれたまま調理場へ進行。確保していた調理場中央辺りのネギトロ及びツナの塊へ一つのグループが陣取り、残りの個体は調理場に潜伏、または巡回していた。SCP-389-JP-2-Bは調理場の外へ陣取り、3体一組のシラウオを6組調理場へ進行させる。3分後、潜伏していたSCP-389-JP-2-Aのからあげ軍艦数貫によりシラウオが5体破壊される。7分後、更に7体が破壊される。11分後、更に3体が破壊され残り3体となる。12分後、ネギトロの塊に陣取っていたSCP-389-JP-2-A群を発見するもウニ軍艦による通信妨害が実行され、SCP-389-JP-2-B本隊へ連絡すること無く全滅。

AM11:00頃、SCP-389-JP-2-Bの全個体が輪形陣をとりつつ調理場へ進行。12分後、イクラ軍艦2貫、トビコ軍艦5貫からなるSCP-389-JP-2-A群を発見。コーン軍艦により攻撃がなされ、SCP-389-JP-2-Bは損害無くこれを破壊。13分後、SCP-389-JP-2-Aのイカ軍艦3貫の待ち伏せ攻撃によりSCP-389-JP-2-Bのイクラ軍艦3貫、からあげ軍艦2貫、ウニ軍艦1貫が破壊される。SCP-389-JP-2-Aのイカ軍艦は1貫が逃走、2貫は破壊された。SCP-389-JP-2-Aが再び3つの輪形陣を編成し、すべてのグループがSCP-389-JP-2-Bへと進行を開始。10分後一つのSCP-389-JP-2-A群がSCP-389-JP-2-Bと接触。他のグループへ情報を伝え、戦闘を開始する。

AM12:00頃、すべてのSCP-389-JP-2個体が戦闘状態に入る。すべてのシラウオ軍艦、ウニ軍艦、コーン軍艦及びからあげ軍艦数貫は前線から離れ活動している。5分後、戦闘が更に激化。数ではSCP-389-JP-2-Bが優勢、しかしSCP-389-JP-2-AはSCP-389-JP-2-Bを囲むように展開しており、戦況はSCP-389-JP-2-Aが優勢。

PM3:00頃、SCP-389-JP-2-Aのイクラ軍艦1貫、SCP-389-JP-2-Bのイクラ軍艦1貫を残し全滅。

結果: SCP-389-JP-2-Bが勝利。残っていたのはイクラ軍艦1貫でネタはほとんど無く30%は破壊されていた。1分後、職員の用意した皿の上へ移動し異常性を喪失した。このイクラ軍艦を摂食した██博士はイクラ軍艦が前述の通りであったにもかかわらず「非常に美味」と答え、3分間の間、無力化したSCP-389-JP-2群へ向かって涙を流し敬礼を行い続けた。

かなり盛り上がっていたようですが、見に来た職員が多すぎました。多少ながら職務に影響が出ていたので、今後SCP-389-JPを使用する際は観察に人数制限を設けてください。-サイト8123管理者

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