SCP-391-JP
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アイテム番号: SCP-391-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-391-JPは現在サイト-81██にて中型生物用収容室に個別に収容されています。収容室内環境は一般的なメキシコサラマンダー(Ambystoma mexicanum)の生活環境に適応させています。収容室内の清掃は月に一度行ってください。収容室内は常に監視カメラによる監視を行っています。異常が発覚した場合はすぐに主任研究員に報告してください。

SCP-391-JPの利用はセキュリティクリアランスレベル4以上の職員が適正であると判断した場合にのみ可能です。利用後の被験者Aの処理については利用責任者に一任されますが、391-JP利用記録への情報追記は確実に行ってください。これらの手順を怠った場合、厳格な処分が行われます。

SCP-391-JP利用後の被験者Aについては月に一度の検査が義務付けられます。検査の実施方法については検査手順A-467に準じてください。この義務に違反した場合、終了を含めた措置が取られます。

SCP-391-JPの利用が60日間行われなかった場合、61日目に給餌プロトコルが実行されます。使用したDクラス職員は、記憶処理を施した上で再利用してください。

説明: SCP-391-JPは幼形成熟したメキシコサラマンダー(Ambystoma mexicanum)に似た外見的特徴を持つ全長約2.8mの生物です。現在、3体のSCP-391-JPが収容されています。SCP-391-JPはエラ、肺呼吸を両立しており、水中、陸上共に活動することが可能です。しかし平時は水中に居ることが多く、陸上に上がることは稀であり、その動きは緩慢です。外見的な特徴として、肛門、生殖器を持っておらず、排泄、生殖行動を行うことがありません。

SCP-391-JPは死体の解剖により、その身体構造が明らかになっています(完全な記録は「解剖記録391-JP」を参照してください)。SCP-391-JPは消化器系に該当する器官を、胴体の6割以上の占めている胃と考えられる袋状の器官までしか持っていません。またSCP-391-JPは未知の神経毒を分泌する器官を持つ長さ20cmほどの舌を持っており、捕食の際に使用することが確認されています。なお、SCP-391-JPの脳は人間のものである事が確認されていますが、SCP-391-JPがこれまで高度な知性の兆候を見せたことはありません。

SCP-391-JPの最も特異な点として、SCP-391-JPの身体組織からは以下に列挙する様々なDNAが検出されています。

  • メキシコサラマンダー(Ambystoma mexicanum)
  • プラナリア(Tricladida
  • ホヤ(Ascidiacea
  • アカハライモリ(Cynops pyrrhogaster
  • 個体ごとに異なる人間(Homo sapiens)1名
  • [編集済]との関連性が疑われる未知の生物2例

しかしSCP-391-JPはこれらの身体的な特異性を持ちながらも、拒絶反応をはじめとした異常は見せていません。

SCP-391-JPは知覚可能な範囲内1に生きた人間(以下、被験者A)が接近した場合、SCP-391-JPは被験者Aに舌を伸ばして接触させます。舌が接触した被験者Aは数分以内に全身が麻痺し、SCP-391-JPに丸呑みにされます。この際SCP-391-JPの口と身体は、被験者Aの体型に合わせた変形を見せます。SCP-391-JPは被験者Aを捕食後、おおよそ30分ほどで体型を元に戻し、被験者Aの装着品などの被験者A以外の物品を吐出します2。なおSCP-391-JPは心肺停止後約10分以内の人間まで被験者Aとみなすことが確認されていますが、これらの判断を如何にして行っているかは不明です。またこの行動はSCP-391-JPが被験者Aをくわえる前であれば、容易に阻止することが可能です。しかしくわえた後ならば、麻酔や筋弛緩剤等の投与なしには救助することは出来ません。

物品を全て吐出するとSCP-391-JPの体色は黒みを帯び、次の被捕食対象(以下、被験者B)を探し始めます。この際の知覚及び運動能力は高く、実験では物影に隠れる、高所に登る、走る等の逃走を図った被験者Bを発見または追跡して捕食する様子が観察されました。被験者Bの捕食においても舌を用いて麻痺状態にしてから丸呑みにしますが、被験者Aの場合よりも毒性が増しており、接触から数秒で麻痺に至ります。被験者Bが見つからないまま約12時間ほど経過すると、SCP-391-JPは被験者A捕食前の状態に戻ります。なお腐敗していない死体も被験者Bとみなすことが確認されていますが、同一個体の肉体かつ肉体の60%以上が存在していなければ、呑み込んだ後に吐出します。また捜索及び被験者B捕食の間、SCP-391-JPは高い薬物耐性を示すため、この行為の阻止は物理的な障害を用いるしかありません。

被験者A及び被験者Bを捕食したならば、SCP-391-JPは活動的ではなくなり水中に移動します。捕食から36時間ほど経過した頃から、SCP-391-JPの胴体は少しずつ肥大を始めます。この肥大は被験者Aを呑み込んだ際の大きさとほぼ等しくなるまで緩やかに進行します。捕食から46時間後、SCP-391-JPは陸上に上がり、全裸の被験者Aを吐出します。被験者Aは眠った状態で吐出され、吐出後も約10分程度、最長で1時間ほど眠り続けます。なお被験者Aの吐出から約1時間経過するまで、SCP-391-JPは新たな被験者Aを発見しても捕食することはありません。

SCP-391-JPから吐出された被験者Aは、先天的なものを除く全ての負傷、欠損、その他の異常3が無くなった状態となっています。記憶に関しても一切失うことはなく、あらゆる検査は吐出された人間が被験者Aと同一であることを示しました。SCP-391-JPからの影響は現在までに実施された███回の実験中に一度も発生していません。

補遺1: SCP-391-JPの人間部分の組織から検出されたDNAを調査したところ、全て女性であることが判明しました。またSCP-391-JP-2、-4の人間部分からは血縁関係が確認され、SCP-391-JP-3、-5からはそれぞれエージェント野崎、長夜研究員補佐4と合致するDNAが検出されました。この件について両名に対して尋問が行われましたが、両名ともにSCP-391-JPならびに日本生類創研への関与を一貫して否定しました。両名は再調査及び再評価を経て現在も財団に雇用されています(詳細は「SCP-391-JPに関する人事再評価報告」を参照してください)。なお、SCP-391-JP-2、-4と合致するDNAは現在も発見されていません。

補遺2: 200█/██/██、定期清掃のために入室したDクラスによりSCP-391-JP-5が水面に仰向けで浮かんでいるところが発見されました。回収したところ生命反応が確認できず、完全に死亡していることが確認されました。SCP-391-JP-5は前回の利用から7█日が経過していた事から、死因は餓死ではないかと推測されています。この件を受けて特別収容プロトコルが改訂されました。

回収記録391-JP: SCP-391-JPは199█年█月██日に日本生類創研の一員を名乗る女性からの電話による情報提供(内容は音声記録81-391-199████を参照)により収容部隊が出動、石川県████山中████池にてSCP-391-JPを発見、収容しました。電話は愛知県████市内の公衆電話から発信されていましたが、発信元の公衆電話とその周囲から女性に繋がる手がかりを得ることはできませんでした。また収容の際、SCP-391-JPが収容部隊の隊員に襲い掛かり捕食し始めたため、現場判断によりこの個体を殺害5。殺害した個体をSCP-391-JP-1とし、SCP-391-JP-2から-5までの4体を収容しました。なお殺害したSCP-391-JP-1の体内から重さ6█kgの有機体が発見されており、SCP-391-JP-1はすでに被験者Aの捕食を完了していたことが明らかになっています。その後の分析により、有機体とSCP-391-JP-1の人間部分に関して血縁関係が認められました。

以下はSCP-391-JPが発見された████池の周辺捜索によって回収された物品です。

  • 男性ものの衣服一式(全て一般流通品。複数の刃物による刺し跡及び血痕あり)
  • 携帯用テープレコーダー(衣服の傍で発見、テープは入っていなかった)
  • 市販の菓子の包装袋(いずれも空、計27袋)
  • 市販の清涼飲料水ペットボトル(いずれも空、計11本)
  • 空のポリタンク(20リットル用、内容物は水と推定されている)

以下の物品は周辺捜索で発見された無人の軽自動車より回収されました。

  • 免許証(井島 ███と記名、偽造ではないと確認されている)
  • 和歌山県の[編集済]病院で作成された少女のカルテ(該当病院はすでに閉院)
  • 鍵束(合計3本)
  • 写真(█枚、全て同一の男性と少女が写っている。[編集済]病院に入院中のものあり)
  • ペットフードの空缶詰(2缶)
  • 破り捨てられたメモ(石川県の住所の一部が記載されている、欠損のため特定できず)
  • 柴犬の毛
  • コンビニのレシート(回収の2日前に近所のコンビニで発行されていた、内容は数日分の食料品)
  • 上記の食料品のゴミ及び未開封品

調査記録391-JP-1: 回収された物品の調査により、衣服に付着していた血液は全て同一人物のものであり、免許証の持ち主である井島 ████氏の血液であることが確認されました。また井島氏のDNAは、SCP-391-JP-1体内より回収された有機体のDNAとも一致しました。井島氏は雑誌記者であり、和歌山県にて娘との二人暮らしであったことが確認されています。

軽自動車内から回収された鍵束の内1本は発見された軽自動車のものであり、もう1本は自宅の鍵であったことが明らかになっています。しかし残る1本の鍵の詳細は現在も不明です。調査によれば金庫かそれに類するものである可能性が高いとされていますが、井島氏の自宅、身辺からは対応するものが発見されていません。

また少女のカルテは井島氏の一人娘である██さんのものであり、██さんは肺炎を患い199█年█月に和歌山県の[編集済]病院に21日間入院していたことが記載されていました。財団医療従事者はカルテに記載された病状及び治療、入院期間に関して異常な点を発見することはありませんでした。

██さんは自宅に在宅しており、エージェントによって保護されました。保護後に精密検査が行われましたが、異常な点は発見されませんでした。また██さんのDNAは、SCP-391-JP-1の人間部分のDNAと一致しました。なお事情聴取からアマミヤという人物による何らかの関与が疑われており、現在も調査中です(詳細はインタビュー記録391-JPを参照してください)。現在、██さんは記憶処理を施され森谷博士の養子としてサイト-81██に在住しています。

調査記録391-JP-2: 事情聴取及び身辺調査から、井島氏と電話で連絡を取り合っていた人物2名が特定されました。しかし2名とも[編集済]病院について調べたが有益な情報を得ることが出来なかったと証言しています。また井島氏はペットとして飼っていた柴犬を同行させて家を出たという証言を██さんより得ていますが、その行方は現在も不明です。

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