SCP-392-JP
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GOCより入手した破壊的干渉直前のSCP-392-JP画像

アイテム番号: SCP-392-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 現在SCP-392-JP及びその破片が定着した物体は低脅威度物品保管用のコンテナへと収容されています。SCP-392-JPの破片は現在全て回収が完了しています。

当オブジェクトに対しては情報保護レベル3.12が適用されています。それに基づき、SCP-392-JPの現在の収容地点は担当研究員にのみ開示されます。

説明: SCP-392-JPは何らかの物体表面に定着した形で存在し得る、光学的原理に拠らない二次元陰影的存在です。資料により元来は長方形の形状であったと推察されていますが、現在SCP-392-JPは6つの断片へと分断され、それぞれ以下の物品へと定着しています。

  • HBの鉛筆
  • 20×10cmのバオバブの樹皮
  • 道路鋪装用のコンクリート
  • 成人男性の腰部周辺皮膚(防腐処理済)
  • 木造建築物の外装建材
  • カンディルの皮膚表面(処理済)

以上の物品はそれぞれ回収に成功し、現在も収容が継続されています。

SCP-392-JPを目視した人間(以下被験者とする)は、SCP-392-JPを何らかの人物または知的生命体の死体であると認識します。その際被験者はかつてSCP-392-JPに肯定的であったかのような言動をとり、しばしばその人格の良好さについても言及します。
その後被験者はSCP-392-JPが死んだという認識の下で精神に相応の変調を来し、一時的な気分の落ち込みや喪失感、虚無感を覚えます。これらの認識は時間の経過によって変化することなく、多くの被験者はSCP-392-JPの死を精神的負荷として抱え込み、鬱症状の発症や精神的重圧の克服等の現象を発生させます。
被験者はクラスB記憶処理を施す事で上記の影響から脱する事が可能です。

補遺: SCP-392-JPはその異常性質の取り扱い易さからオブジェクトクラス引き下げの議論の対象となりました。結果としてオブジェクトクラス引き下げは、以下の声明によって却下されています。

SCP-392-JPは確かに非常に取り扱いが容易なオブジェクトの一つであり、Euclid分類、ひいてはレベル3.12程の情報保護が不必要であるとの意見そのものは尤もである。
しかしSCP-392-JPは過去、我々がその存在を感知する前にGOCに「先を越された」オブジェクトである。
現在のSCP-392-JPはGOCによって破壊された後のものを収容している。
そしてSCP-392-JPが破壊以前に有していたのは「目視した人間に対して『自身が知的生命体であるかのように錯覚させる』性質」であることが、GOCの資料より判明している。
それを破壊しようとしたGOCのエージェントはその性質の影響を受け、SCP-392-JPを生物として破壊した。そしてその結果としてSCP-392-JPは生物として死したがために、ミーム的性質をそれに相応しく変化させた。
その上、SCP-392-JPの断片は性質を保持したまま瞬時に全世界中へ拡散され、各地で死という概念に付随するミーム効果を撒き散らした。
我々はそれを察知し、多大なるコストを支払って回収を実行し、GOCより強引に情報を捻り出させ、研究と収容を実現したのである。

しかし連中は諦めてはいない。SCP-392-JPを収容してから、私は幾度と無くGOCによるオブジェクトの引き渡し要請を叩き潰してきた。
連中は雪辱に燃えている。次こそは決して失敗しない、と息巻いている。
連中が本当にSCP-392-JPを無力化出来るのならば、私もそれを考慮し、上層部へその意見を通したかもしれない。
だが、次に連中がまた失敗したらどうなる?

ある実験によって、現状のSCP-392-JPが更に「殺害」された場合どうなるか、有効な仮説が浮上した。
SCP-392-JPに対して更なる破壊が実行された場合、SCP-392-JPは「死に付随するミーム効果」から「死そのものであるミーム効果」へと性質を変化させるだろう、というものだ。
SCP-392-JPは生命ではない。故に単純ではない。GOCがSCP-392-JPに一毫でも触れれば、SCP-392-JPは親しい友の死を経験させる影から、ミーム的抹殺プログラムそのものである影へと変化を遂げるだろう。更なる破壊によって全世界へと拡散しながら。
そして、GOCはそれを知って諦めるような賢者、あるいは愚者でも無いだろう。

分かったはずだ。我々はSCP-392-JPから世界を守るのではなく、連中からSCP-392-JPを守らねばならないのだ。
SCP-392-JPは生命ではない。そこに何らかの意図は存在しないだろう。だが連中が、そこにそういったモノを生み出すのだ。
EuclidとはSCP-392-JPのことではない。GOCこそがEuclidなのだ。
私の権限の下でいくつかの機密を開示し、その事を確実にここに申し伝えておく。
警戒を絶やすな。世界が滅ぶまで。

──サイト-81██管理官

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