SCP-392-JP
評価: +7+x

アイテム番号: SCP-392-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 産婦人科に属する職員は女児を妊娠した満月の日を出産予定とする妊婦を監視しその日の夜間を避けるように陣痛を促進及び抑制させます。 妊婦にSCP-392-JP発生の兆候が見られた場合、発生直後の妊婦に対しては強制的な流産を試みます。その試みが失敗し、胎児に影響が及ぶまでSCP-392-JPが進行した場合、妊婦には即座に傷の治療を施し、妊婦及び財団職員以外の医療従事者にAクラス記憶処理を行います。治療完了後、妊婦と配偶者に対してはカバーストーリー「容態の急変による死産」「帝王切開手術」を適用します。また、満月の日の出生率の低下については偽装データを適用します。

説明: SCP-392-JPは満月の夜間に陣痛を迎えた妊婦に限定して発生する一連の現象です。蒐集院と財団の統合の際に管理引き継ぎが成されました。SCP-392-JPの発生場所、発生頻度、妊婦の年齢に規則性はありませんが、胎児の性別が女性であることは共通しています。

SCP-392-JPの対象となった妊婦は陣痛の始まりと共に重度の意識混濁を起こし、外部からの刺激に一切反応を示さなくなります。この時妊婦は副交感神経が優位な状態にあることが確認されています。また、稀に妊婦が月に関連する語句を発する場合があります。

その後、妊婦の胎内の胎児は空中に向かって非常に強い力で浮上します。この浮上は妊婦の腹部の破裂、臍帯の断裂を引き起こします。妊婦の体外に排出された胎児は無呼吸状態のまま時速█0000kmで月へ向かって移動を始めます。窓や扉などの出口はひとりでに開放され、障害物は胎児の移動を妨げることがない位置に移動し、移動が不可能なものは胎児がすり抜ける形で突破されます。また、胎児が非常に高速で移動しているにも関わらず、衝撃波などは認められません。胎児の浮上を止める試みは今まで成功していません。

月面に到着した胎児は直ちに█倍以上の大きさに肥大します。肥大化した胎児の体組織はおよそ12時間をかけて結晶質石灰岩に変化し、岩石化した胎児はクレーターの内部を埋めるような形で完全に月面と同化します。この結晶質石灰岩を剥落させる計画が財団月探査チームによって実行され、サンプルを持ち帰ることに成功しましたが、次のSCP-392-JPの発生件数が█倍に増加しました。よって月表面の結晶質石灰岩の除去ではなくSCP-392-JPの発生自体を完全に収容することを最優先とし、現在研究が進められています。

補遺1: 以下の文書は、███年の記録上最初のSCP-392-JP発生の際、蒐集院が儀礼的手段により受信した月面からの交信です。最初のSCP-392-JPの対象になった妊婦は、夫と共に竹細工を生業としていたことが確認されています。

いざ【編集済】穢き処に 如何でか久しくおはせむ
化粧ず我が装い 昼の明かさにも過ぎて光りたり
共に参らん 我が婿がねおはする処 いざや いざ

補遺2: SCP-392-JPの発生を阻止できない状態が続く場合、 █000年後に月は結晶質石灰岩に覆われた表面に瑕疵の無い球体になることが予測されています。

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