SCP-396-JP
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███で発見されたSCP-396-JP

アイテム番号: SCP-396-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-396-JPは、サイト-8173内の植物育成室に収容されます。施設内部の土壌は乾燥しないように、半日に一度水を撒き、定期的に土の入れ替えを行います。育成室内で職員が怪我をした場合、直ちに検査を行います。SCP-396-JP-1への変化が確認された場合、その場で血清を投与します。財団外部でSCP-396-JPが発見された場合、適宜にカバーストーリーを適用し撤去し、実験に使用する個体を除いて焼却処分します。SCP-396-JP-1を発見した場合は、状態に応じて血清の投与・SCP-396-JP-2の切除・終了処理のいずれかを行い、SCP-396-JP-1の関係者には記憶処理を行います。SCP-396-JPを用いた実験を行う場合、レベル3以上の職員の許可を得て行います。

説明: SCP-396-JPは、全長約3メートルのソメイヨシノ(Cerasus × yedoensis (Matsum.) A.V.Vassil. ‘Somei-yoshino’)に酷似した樹木です。外見はソメイヨシノと同様ですが、枝が切断されると、枝の表皮に毒液を分泌する棘が発生します。1その後、SCP-396-JPの損傷箇所の断面から新しい枝が成長します。また、SCP-396-JPは受粉及び接木では繁殖せず、SCP-396-JP-1を介して繁殖します。SCP-396-JP-1はSCP-396-JPの毒が体内に回った生物です、SCP-396-JP-1は排気ガスや煙草の煙などの汚れた空気を嫌い、火を見ると恐慌状態に陥ります。

SCP-396-JP-1は、変化から一時間以内に損傷箇所に近い四肢の一つが麻痺します。一週間後、麻痺した箇所(以下、SCP-396-JP-2と呼称)の筋肉が硬質化し、木のように変化します。一ヶ月後、SCP-396-JP-2の指が変形または増殖し、枝のような状態となります。二ヶ月後、SCP-396-JP-2に近い場所から神経及び血管が木の根のように変化します。この状態へ移行すると、SCP-396-JP-1は徘徊を行うようになります。2徘徊中のSCP-396-JP-1はSCP-396-JPの生育に適した土壌を発見すると、自発的にSCP-396-JP-2のみが地上から見えるように埋まります。その後、SCP-396-JP-2は埋没したSCP-396-JP-1を肥料にSCP-396-JPと同じ性質の樹木へと成長します。

SCP-396-JPは██県██市にて、「公園に木の根に絡まった片腕がない白骨死体が埋まっている」という警察への通報を受け、財団のエージェントが調査したところ、その存在が発覚。白骨死体は█ヶ月間に行方不明になっていた██ ███で、配偶者へのインタビューによりSCP-396-JP及びSCP-396-JP-1の特性が判明しました。


補遺: SCP-396-JPに対する血清は、変異から二ヶ月以上経過したSCP-396-JP-1から生成する方法以外見つかっていません、なお血清の生成のみを目的としたDランク職員のSCP-396-JPへの接触は現在許可されていませんが、実験を行った際に副次的に行う場合はその限りではありません。
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