SCP-398-JP
評価: +51+x

アイテム番号: SCP-398-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-398-JPが存在する建物は財団が買収し管理しています。SCP-398-JPは内部に設置した監視カメラにより、そのサイクル中に例外的な変化がないかが常に監視されます。内部に存在する人型実体のSCP-398-JP-1へのインタビューは、担当職員の許可を得た上で行ってください。

説明: SCP-398-JPは████県に存在するアパートの105号室です。内部に時空間的異常が生じており、室内に存在している全ての物は198█/08/██の状態を保ち続けていると考えられます。SCP-398-JP内の物体は、外部からの干渉を受けた場合や外部に持ち出された場合深夜0時1を経過した時点で198█/08/██の状態、位置へと戻ります。 また、外部からSCP-398-JP内に持ち込まれた物はこれらの効果を受けません。

SCP-398-JP内部には50代の日本人女性に似た人型実体(以下SCP-398-JP-1とする)が存在しています。SCP-398-JP-1も室内の物と同様に 198█/08/██の状態を維持しており、その記憶は深夜0時を境にして消去されるようです。

SCP-398-JP-1は定時にSCP-398-JPを退出する様子が確認されていますが、SCP-398-JP外でSCP-398-JP-1を観測することは出来ません。調査の結果、SCP-398-JP-1は105号室を197█年に借りた████ ██となんらかの関係があることが推測されます。████ ██の現在の所在は不明ですが、████ ██の勤務先には198█/08/██以降も定年になるまで████ ██が雇用されていたという記録が存在しています。

SCP-398-JP-1は自身がある一日を繰り返していると言う状況を知覚することはできませんが、外部から持ち込まれた物は通常の時間を指し示すため、これにより異常を把握することが出来ます。しかし、SCP-398-JP-1の記憶が消去されてしまうことから、異常を知覚させる取り組みは意味をなしません。

以下はSCP-398-JP-1の行動を表にしたものです。なお、SCP-398-JP-1の行動パターンには微細な時間の変化が見られます。

補遺1: SCP-398-JP-1が残す書き置きの内容は以下の通りです。

 ヨリコへ
朝ご飯冷蔵庫に入れておきました。
疲れていると思うけど、休日もちゃんと起きないと、生活リズムが崩れますよ。

██

補遺2: 財団職員の調査により、"ヨリコ"の部屋のベッドの下から手書きの書類が複数発見されました。この書類は日付が変更されてもSCP-398-JP内に戻らないため、外部から持ち込まれた物であると推測されます。以下はその一部の内容です。

日付が変わる度、私とあなたの距離は遠ざかっていきます。私の知るあなたは私の記憶のまま、あなたの知る私はあの時のままで。
あなたは今の私のことを知らないのでしょう。ただ私だけがあなたから離れていきます。もしくは、私があなたを置き去りにしてしまったのでしょうか。

今も未来もやがて、過去になります。
私は、あなたが将来きっと先に逝くであろうと言う事実に耐えられませんでした。
今はもうあなたを失うことはありません。ただ、あなたの未来と、あなたとの未来も、私は奪ってしまいました。こんなつもりではなかったのです。私もあなたと共に、ずっとおなじ日々をおくれると思ったのです。
きっとこれは、罰なのでしょう。

あなたより先に逝くであろう私を、私の我が儘を許してください。あなたが朝私を起こすときに、どうか、扉を開けてください。

なお、████ ██の娘である████ 頼子は200█年に5█才で病死していることが確認されています。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。