SCP-413
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アイテム番号: SCP-413

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-413への入り口はすべて閉鎖され、武装した警備員が配置されます。いかなる状況においても許可の無い人物の侵入は禁止され、そのような人物に対しては殺傷を含めた対処が許可されます。実験目的でSCP-413へ進入する場合はGPSトラッキング装置と安全帯の着用が要求されます。万一収容違反が発生した場合、あるいはO5の命令において収容プロトコル4131が現場の最高権限を持った職員によって実行されます。

説明: SCP-413は[編集済]にある4階建ての立体駐車場です。内部は、SCP-413が動的に作り変える環境となっています。SCP-413が持つ効果によって、SCP-413は内部の構造を、例えば傾斜路を動かしたり、階を追加したり、階段を変更したりするなど、様々に変化させることができます。SCP-413内部の正確な測量は不可能であることが示されていますが、内部の大きさは明らかに建物外観よりも大きいこと、また内部の大きさは常に変化していることが立証されています。

SCP-413に見られるもう1つの効果は、被験者の方向感覚を鈍らせるものです。内部での録音の解析によると、SCP-413は内部で低周波の音を発生させており、この音は人間の頭脳の方向感覚やバランス、短期記憶を司る領域の機能を遮断あるいは妨害する効果があることが分かりました。この音への長期の暴露は、吐き気、フラつき、嘔吐、めまい、不安感、閉所恐怖症、まれに[データ削除済]といった副作用を起こすことが判明しています。しかし、この効果はSCP-413から退出すると失われます。

いかなる場合においても、ナビゲーション装置と安全帯なしにSCP-413へ進入してはなりません。SCP-413内部の探索をGPSや安全帯などの人工的なナビゲーション装置無しで行うのはほぼ不可能です。常時発生する内部構造の変化や音による妨害から、人間の感覚のみによる探索はほぼ不可能です。

SCP-413は発見現場で働いていた警備員が、監視カメラのビデオテープを、テープが偽造された疑いがあるとして地元の警察署に届け出たことから発見されました。テープはすぐに没収され、現場はすべて財団に買収されました。

補遺1: 数度の侵入の後、SCP-413が実は思考能力を持っていることが判明しました。当初は証拠がありませんでしたが、SCP-413は独立した思考を持ち、人間レベルの知性を持っていました。対話は壁に書かれた文字と記号によって行われ、単語や文が形成されるように操作されます。SCP-413の挙動の観察の結果、SCP-413はイタズラ好きで周囲をからかうことを好み、怪しまない相手に対して悪ふざけを仕掛ける傾向がみられました。しかしながら、不当な扱いを受けると非常に攻撃的になり、復讐心の強い側面や嗜虐的な側面さえ見せます(補遺2参照)。

インタビュー記録
Dr. ███████: こんにちは、SCP-413。
SCP-413: コンニチハ ドクター
Dr. ███████: よし、じゃインタビューを始めようじゃないか? 君は自分の存在に気づいてどれくらいになる?
SCP-413: ワタシガ ケンセツ サレタ ヒ カラ
Dr. ███████: で、それはいつなんだ?
SCP-413: オボエテ ナイシ キニシタ コトモ ナイ
Dr. ███████: どうして内装をいつも変えるんだ?
SCP-413: ジット シテイル ノハ タイクツ ダカラダ
Dr. ███████: つまり、なにか目的があってやってるわけじゃないのか?
SCP-413: タノシイ カラ ヤッテ イルガ ホカノ ヤツラハ キニイラナイ ヨウダ
Dr. ███████: 他の奴ら?
SCP-413: トナリノ タテモノ ト ミチノ ムコウノ タテモノ ガ ワタシノ コトヲ シャカイノ ユウイギナ イチイント ミナシテ イナイシ ワタシガ ヤツラノ ケイカクヲ バラスト オモッテ イル
Dr. ███████: どんな計画なんだ?
SCP-413: アス ワレワレガ コウゲキヲ オコナウ トイウ ケイカクダ
Dr. ███████: (目に見えて青ざめる)
SCP-413: ハ ハ ハ カラカッタ ダケダヨ ジブンノ カオ ミテミロ ユカイナ ヤツダ
Dr. ███████: 今日はこれで終わりにしよう。
SCP-413: ツマラナイ ヤツ

映像記録: 以下の映像記録は、SCP-413が発見され収容される以前の監視カメラの記録です。

映像記録1 
被験者: 6人の旅行者の家族
説明: SCP-413は彼らが自分の車を探そうと試みるのを妨害した。SCP-413は常に標識や表示を変え、20分間誤解や混乱を被験者にもたらした。

映像記録2
被験者: 子供の面倒を見ない母親と、その子供
説明: 被験者は同じ場所を延々と巡るように誘導され、その経路はすべて子供を入れて施錠した車へ続いていた。この誘導は、被験者が諦めて子供を連れてSCP-413を出るまで7分間続いた。

映像記録3
被験者: ビジネスマン
説明: 傾斜路や標識の配置を操作することにより、SCP-413は被験者を回るように誘導し、被験者を外に出すまで複雑で混乱するような経路を進むように仕向けた。

映像記録4
被験者: 5人からなるティーンエイジャーの落書きグループ
説明: 被験者はSCP-413内部に入り、乗り物やSCP-413の内装に落書きをし始めた。[データ削除済]。

補遺2: 映像記録4の5人のティーンエイジャーは20██年██月██日に財団の探索チームによって発見されました。行方不明になってから3か月以上経過していたにも関わらず彼らは生存していたものの、疲弊、栄養失調、脱水の症状が見られました。クラスA記憶処理を施して家族に帰す前、5人のティーンエイジャーは自分たちはSCP-413の作り出した出口のない迷宮に閉じ込められ、都合よく現れたいくつかの水飲み器や自動販売機で命をつないだということを明かしました。彼らはまた、[データ削除済]ということも証言しました。5人のティーンエイジャーは明らかに財団の探索期間中にSCP-413内にいたものの、何らかの方法で我々の検知装備から逃れました。さらなる探索は、審理の終了まで延期となりました。

収容プロトコル413: SCP-413内への爆薬の設置の困難さから、不測の大規模な収容違反への対応は巡航ミサイルや空爆によって行われます。そのため、USS ██████、SCPS ディフェンダー、あるいは████ ████████空軍基地の戦闘機、あるいはNASA ██████のいずれかは常に待機しなければなりません。

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