SCP-416-JP
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アイテム番号: SCP-416-JP
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外から見たSCP-416-JP-A。

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 現在、メゾン・████の不動産、土地等の権利は財団によって所有、管理され、SCP-416-JP-A以外の部屋全てに一般市民に変装した財団エージェントを配置することで収容状態を維持しています。SCP-416-JP-A内部の監視は3台の監視カメラによって行われ、監視室は家屋の一部屋に設立してください。異常が発生した場合は機動部隊け-120に報告してください。事案20██/█/█の発生により今後のSCP-416-JP-Aへの侵入、およびSCP-416-JPに関わったことのある失踪者の捜索は禁止されます。
現在、失踪した財団の職員は3 4名です。今後、SCP-416-JPの実験に参加していた職員はサイト-8122隔離室に収容され監視されます。

説明: SCP-416-JPは石川県 金沢市 ██町 ██-██-█に位置するアパート、メゾン・████の一室(以下SCP-416-JP-A)で発生する一連の現象です。メゾン・████は2013年3月10日現在から換算しておよそ55年前に建築された建物で、SCP-416-JPの異常性は先の期間から換算して約20年前から発生していると思われます。

SCP-416-JPの異常性は、SCP-416-JP-A内で1週間以上住人が生活し、かつその住人が睡眠状態へと移った際に発生します。住人が睡眠状態へと移行した場合、SCP-416-JP-A外部から車のクラクションに酷似した音が鳴り始めます。この音はおよそ2つのパターンを踏襲しつつ段階的に音量を上昇させていき、最高で130dB1という騒音レベルにまで達します。近隣住民の証言では全住民が異常性発生時は何も聞こえなかったと供述しており、SCP-416-JP-A外部ではこれらの音は観測されないことが判明しています。なお、これらの異常性は住人が一切睡眠行動を行わなかった場合や複数人いた場合は発生しません。

異常性発生時にSCP-416-JP-A内から外を観察した場合、一体の人型の実体(以下SCP-416-JP-B)が出現します。SCP-416-JP-Bは上記の異常性発生と同時に出現していると思われ、上昇していく音と連動してSCP-416-JP-Aへと接近します。SCP-416-JP-BはSCP-416-JP-Aからのみその実体を視認することが出来、現在その存在の証明には至っていません。また、SCP-416-JP-Bの正確な姿形は未だ判明していません。しかし、実験に参加したDクラス職員の証言から「人間の女性」に近い姿であると予想されます。現在までSCP-416-JP-Bを捕獲する試みは成功しておらず、機動部隊員を動員した作戦も実行されましたが、隊員の聴覚に関する身体的外傷が規定の範囲を超えたため中止されました。

これらの異常性は被験者を交代させる毎にリセットされ、音およびSCP-416-JP-Bの出現位置が初期の状態へと戻る事が確認されています。

SCP-416-JP-Aにて観察された異常性のまとめ

経過日数 SCP-416-JP-A外部からの音に関するまとめ SCP-416-JP-Bに関するまとめ
発生~5日経過 自動車のクラクションに酷似した音を観測することが出来る。パターンは8秒鳴り2秒休むといったもの。およそ5分間これらが継続される。騒音レベルは50dB前後を記録。 SCP-416-JP-Aの窓からおよそ900mの地点で観察することが出来る。常にSCP-416-JP-Aの方向を見ており、出現場所に法則性があるようには見られない。
5日~10日 10日目までは以前のパターンを繰り返しつつ、一日置きに5分づつ時間が伸びていく。また、それに伴い音量も上昇していく。騒音レベルは60~65dBへと上昇していく。 およそ800mの地点のコンビニエンスストアの駐車場に出現する。出現場所は固定。体勢は直立不動。
10日~20日 この期間からは継続的に音が鳴る状態へと変化する。この音はSCP-416-JP-A内の人間が気絶するか、日の出を迎える時間まで続くことが確認さている。測定された騒音レベルは70dB~90dBまで上昇していき、住人は聴覚に異常をきたし始める。 およそ700m~300m間に設置されている電柱側に出現。この時期から急速SCP-416-JP-Aとの距離が縮まってくる。ここで、SCP-416-JP-BがSCP-416-JP-Aの窓あたりを目視している事が確認される。
20日~25日 前回同様継続して音が鳴り、この時点から日の出の時刻を迎えるまで音が止むことがなくなる。騒音レベルは100dB~130dBへと急速に上昇する。被験者に身体的苦痛が伴い始めたため、実験は中止された。 SCP-416-JP-Aの窓の直ぐ側に出現する。窓を開けた場合、SCP-416-JP-BはSCP-416-JP-A内部に侵入する。事案416-JP-Bから、住人に対して攻撃的行動を取るようになると思われる。その後、SCP-416-JP-Bは消失する。

補遺: SCP-416-JPは、1999年に大手企業████・██████へと潜入していたエージェント・ポルによって発見されました。当時、潜伏していたエージェント・ポルは、SCP-416-JP-Aに入居していた同僚の█ ███氏と頻繁に接触する機会が多かったため、「夜中に鳴るクラクションの音」に関する相談を受けていました。当初、相談してきた███氏も「単なる近所のおかしな人の行い」程度にしか認識していませんでしたが、異常性の特性上、███氏の状況は悪化。心身ともに疲弊していき、その一ヶ月後、███氏は近隣の住民と暴力事件を起こしました。後に███氏は会社を辞職、その際、███氏は以前にSCP-416-JP-Aに住んでいた人間について調査をしていたことが判明しました。1年後、家賃滞納を指摘しようとした当時の大家によって█ ███氏の失踪が発覚。これら一連の出来事を不審に思ったエージェント・ポルは詳細を財団に報告しました。異常性が確認されたため財団は収容体制へと移行し、現在の収容プロトコルが確立されました。

財団の調査により、█ ███氏の前に1名の女性がSCP-416-JP-Aに居住していたことが明らかとなりました。現在、女性は行方不明となっており、女性の失踪した時期がSCP-416-JPの異常性の発生時期と重なっていることから、財団はこの女性がSCP-416-JPと何かしら関係があると予想し、行方を捜索しています。

補遺2: 現在、事案416-JP-Bの発生によりSCP-416-JP-A内部での実験は一部制限されています。事案416-JP-Bに関する詳細は以下の項目を参照してください。


財団は今もなお女性の行方を捜索しています。しかし、これらの概要は未だ判明しておらず、財団はさらなる調査範囲の拡大のためSCP-416-JP特別調査班を設置しました。SCP-416-JP特別調査班には10名のエージェントが起用され、班長はエージェント・C███が担当しています。今後のSCP-416-JPに関する調査資料などの請求はエージェント・C███に申請してください。

追記1: Dクラス職員の意識が回復しました。その為、SCP-416-JP特別調査班は対象へのインタビューを開始しました。

追記2:

追記:3

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