SCP-429-JP
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衣服に寄生し活動を始めたSCP-429-JP

アイテム番号: SCP-429-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-429-JPはサイト-8102の、密閉された小型生物用収容室に個別に収容されています。飼育環境については一般的な線形生物と同様の方法を用いてください。また餌として、綿織物を一週間に一度与えてください。なお、その際職員に対し衣服の着用を禁じてください。SCP-429-JPを用いた実験を行う際は、セキュリティクリアランスレベル3以上の職員2名以上の許可を得てください。

また、新たなSCP-429-JPの発見のため、各鉄道会社の車両基地内にてカバーストーリー「防カビ処理」を適用し座席クッションの定期的な検査を行ってください。また衣服とともに活動中のSCP-429-JPが発見された場合、機動部隊による即時回収を行ってください。

説明: SCP-429-JPは、線形動物によく似た未知の生物です。体は直径0.2mm程度の細長い糸状で一見すると無色透明の細い繊維と差異はなく、また非常に柔軟で、片方の一端は刺繍針のように鋭く硬い形状をしています。

SCP-429-JPは主に電車内の座席クッション内に潜伏することが判明しています。SCP-429-JPはその柔軟な体を用いて、座席の10cm程度の縫い目に擬態することで寄生対象を待ち、座席に座った人物の衣服に寄生し、服に寄生した人物の自宅まで侵入します。

SCP-429-JPは寄生した服がクローゼットや箪笥など自身が暗いところに置かれたと認識した際に、分裂と成長を繰り返し個体数を増やして這い回り、それぞれの個体が衣服の裏地部分全体に、自身の体を最長9km程度まで伸ばして縫い付け、その家の下着や靴下等を除く衣服ほとんど全てに寄生します。そして一週間ほどたった後の深夜に、衣服に寄生したSCP-429-JP群は一斉に家からの脱出を図ります。またその際上半身の衣服下部と下半身の衣服上部を瞬時に縫い合わせ、衣服を人型の形状にすることで脱出をしやすくする習性があることが判明しています。SCP-429-JPがどのようにして下着や靴下、また他の布製品や上半身用と下半身用の衣服を判別しているのかは判明していませんが、衣服の穴の数とその位置関係を元に判別しているのではという推測が立てられ、現在検証実験が行われています。(下記検証実験記録参照)

また衣服の裏地全体に寄生したSCP-429-JPは強力な人口筋肉のような働きをし、最大6000Nに達する強い力を出せることが確かめられています。そのため、SCP-429-JPが深夜に活動をはじめた時、寄生した衣服を人間が着用していた場合、本来人間が腕や脚の関節を曲げる方向と逆方向に曲げたり、腕や脚の関節が複数あるような曲がり方をするなど、人間の骨や間接の稼動を無視した、「まるで踊り狂ったような」と形容される動きをSCP-429-JPがするため、着用していた人間は全身に骨折を負い、最終的には内臓の破裂や損傷による出血多量によりほぼ間違いなく死亡します。SCP-429-JPは、高い確率で寝間着にも寄生するため、被害も高い確率で発生していることが判明していて、現在SCP-429-JPにより、██人の死亡が確認されています。

家からの脱出を図った後、衣服に寄生した状態のSCP-429-JPは、その地点から一番近い鉄道の車両基地に向かい、車両基地に侵入後、単為生殖を行い衣服に産卵をし、死亡します。産卵される卵は全体で200個程度で、そこから生まれたSCP-429-JPは衣服と、寄生したままの状態で死亡したSCP-429-JPの死骸を共に全て食べつくします。これにより、後の急激な分裂と成長のための栄養を補給していると推測されます。そして電車の始発までの間に座席内のクッションに潜伏します。SCP-429-JPがなぜ車両基地へ向かうことが出来るかについては、車両基地の高圧電線が発する特有の電磁波を感じ取っているのではとの仮説が立てられ、これも検証実験が現在行われています。

SCP-429-JPは、関東地方にある複数の鉄道会社の車両基地にて全身骨折ならびに内臓破裂の状態で死亡した遺体が連続して発見される事件、更に深夜、一人の人間と多数の透明人間の集団が狂ったように踊りながら行進しているといった目撃証言が相次ぎ、財団が調査を行った結果、発見されたものです。現在、財団内にて████匹のSCP-429-JPが確保、収容されています。

SCP-429-JP寄生対象衣服検証実験記録

補遺: SCP-429-JPが原因と見られる車両基地内での連続遺体発見事件の中で、最初に起こったものと見られる事件において、車両基地内にて発見された遺体の傍に、

日本生類創研 寄生虫研究部門
研究員 ███████

と書かれたネームバッジが落ちていました。現在この名前の人物の特定に向け調査を行っています。

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