SCP-432-JP
評価: +25+x
sasidome.png
現在のSCP-432-JPの様子

アイテム番号: SCP-432-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-432-JPは物理的に収容する方法は無いため、周辺地域及び情報を遮断する封じ込め処置が行われます。対象となる建造物郡の周囲200メートルを完全に封鎖、警備員を配置し許可を受けた人間以外誰も進入しないようにしてください。警備員は二人組みで行動することを義務とします。
万が一進入があった場合には即座に侵入者を拘束しBクラス記憶処置を行ってください。週に一度、3名以上のDクラス職員に命綱をつけた上で対象建造物周囲を歩かせ、影響を確認してください。もし影響を確認できなかった場合、即座にセキュリティプロトコルA-432-P34が実施されます。

説明: SCP-432-JPは高層建造物に対して発現する異常現象です。現象の発現に関して兆候や目視での異常性は見当たらず、発見を困難なものとしています。SCP-432-JPが活性化している建物の100メートル以内に近づいた特定の人物は自発的に建造物の屋上へと移動します。対象者はその際、鬱状態に陥るか激しく混乱するなど情緒が不安定な状態に陥ります。通常であれば扉等は施錠されているのが一般的ですが、SCP-432-JPが活性化している場合は対象者は障害なく屋上までたどり着くことができます。屋上へ到達した対象者はその後、ビルの周辺から飛び降り死体として発見されます。財団による実地調査では屋上への到達から飛び降りに至るまでのプロセスは不明のままであり、墜落死を止める手段は現在の所わかっておりません。

同一の建造物で5人の被害者が出るとSCP-432-JPは移動を行います。移動は条件に見合った最も近くの建物を選ぶ傾向にあり、現段階では同じ建物には戻らない物と思われます。SCPの影響を受けた人物は屋上へ到達する前に取り押さえ、建物から充分引き離す事によって影響から逃れられる事がわかっており、Dクラス職員を用いた収容状況の確認に利用されています。
SCP-432-JPは現在位置においてすでに4名の死者を出しており、これ以上の犠牲者は対象の移動を促す可能性があり、移動が行われた際の発見の難しさなどから実験は禁止されています。実験や検証が困難であるため、SCP-432-JPの研究は進んでおらず、不明瞭な部分が多く残されています。


SCP-432-JPは██県の集合団地において発見されました。5棟からなる団地の3棟において連続で自殺事件が発生した事から呪われた団地との噂が立ち、財団による調査対象となりました。その後の調査と追跡により現在の封じ込め方法を確立。SCPはEuclidと判定され、団地を運営していた企業は財団フロント企業により買収。団地地下に巨大な断層が発見されたとのカバーストーリーを用いて全住民の退去が行われました。
特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。