SCP-4492
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4492-LEITHRISイベント中のSCP-4492。

アイテム番号: SCP-4492

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-4492は標準的なオブジェクト貯蔵ロッカーに収容されます。

説明: SCP-4492は青い折り畳み傘です。SCP-4492を便器内に浸水させた人物は、4492-LEITHRISイベントを経験します。

4492-LEITHRISイベント中は、上記人物の直腸と膀胱の中身が完全に空になります。その後、取り除かれた糞便と尿がSCP-4492の上空1 kmに出現します。これらの排泄物は落下しながら半径約10 mにわたって拡散します。これに続き、SCP-4492が便器から消失して上記人物の手中に再出現します。

補遺:

発見


SCP-4492はウィスコンシン州エレバで、サンビュー・レジデンス物件の周辺の腐敗臭について相当量の報告がなされた後に発見されました。短期調査を経て、その住宅の所有者であり、GoI-333 "ペキューリア・ポストPeculiar Post" の従業員であることも判明しているエマ・タネンを財団に拘留し、彼女宅からSCP-4492を押収しました。

SCP-4492の性質に関する初期実験後、ノア・アダムス博士がエマ・タネンにインタビューを行いました。エマ・タネンはインタビュー後に記憶処理を受け、財団の拘留下から解放されました。

<ログ開始>

ノア・アダムス博士: それではタネンさん、貴方の傘について少々お話しいただけますか?

エマ・タネン: ええ、アレについてアホほどたくさん話してやりたいくらいよ。ハッキリ言うなら、ここから出られるのが早ければその分さっさと帰れるでしょ。

アダムス博士: では… あの傘を作った目的は何ですか?

タネンが短い笑い声を上げながら椅子に深く腰掛ける。

タネン: OK、気を引き締めてちょうだいね。話せば長くなるから。そうそう、私はペキューリア・ポストでジャーナリストをやってるわ。私たちのことはもちろん何でも知ってるんでしょ?

アダムス博士がうなずく。

タネン: うんうん。それで、私たちの上司、えっと、ボスあらゆる場所に目を光らせてるの。そのおかげで特ダネをたくさん手に入れて、会社を急成長させることができた。でも最近の彼は… 何だかひどくて。社内の揉め事に積極的に決着をつけるようになって、別にそれは良い事なんだけど、トイレ休憩に関しても本当に変だった。何か格言だったかミームだったかにこういうのあるでしょ、「上司の稼ぎは1ドルで、私の稼ぎは10セント、だから私は勤務時間にクソをする (boss makes a dollar, I make a dime, that's why I poop, on company time.)」。で、彼はそうしようとした輩がいたらマジに猛り狂うようになったのね。その頃みんながこう思い始めたの、「もし彼がトイレを監視しているとしたら?」。その目で私たちのオシッコやウンコを —

アダムス博士: そこまで下品でなくてもいいんですよ、タネンさん。

タネンがアダムス博士を睨む。

タネン: な — はあ、自分の話ぐらいさせてよ。とにかくみんな心配だったの、トイレに行こうとしたらその間ずっと彼が覗き見てるんじゃないかって。ケツを拭いてるところを誰かが見てるかもしれない、なんてのはあまり好ましいもんじゃなかったのよ。だから私はあの傘を作った。そしたら便器に座る必要もなくなった! 私って文句なしの天才じゃない?

アダムス博士: 我々が貴方を発見した原因が、貴宅の周辺における "糞便の刺激臭" であることを知っていますか?

タネンが突然眉をひそめ、首を左右に振る。

タネン: まあ、うん、結果的にちょっと自宅で使いすぎたかも… まあ何というか、アレめちゃくちゃ便利なのよ! トイレットペーパーを買わなくていいからお金の節約にもなったし。

アダムス博士: そうですか。ところで… もう一つ質問をします。どうして傘なのですか?

タネンの顔が困惑で一瞬ゆがむ。

タネン: えっ、いや、なんで傘じゃダメなの? それに、ほら… ああもう、ただ — トイレに行った直後に家を出るってなったら、自分の排泄物まみれになんてなりたくないでしょ。

数秒の沈黙。

タネン: あ、さっきのは冗談だから。

アダムス博士: 分かってますよ、タネンさん。ご協力感謝します。

<ログ終了>

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