SCP-4589

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再生されたSCP-4589種菌

アイテム番号: SCP-4589

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 財団ウェブクローラーI/O-WAは具体的な効能の証拠を主張する紅茶キノコのシェアコミュニティを監視します。影響を受けた人物はSCP-4589の成長体を安全に切除できるまで標準ヒト型実体収容セルに収容し、一般人が所有するSCP-4589種菌は全て破壊します。

SCP-4589-Aの大きさのため、収容は現地で行います。周辺土地は買収し、拡散を防ぐため集合体の根は継続的に破壊します。

説明: SCP-4589は紅茶キノコ種菌の異常種です。

SCP-4589を使用して調理した紅茶キノコと非異常性の紅茶キノコは、味や組成の観点から区別することはできません。しかし、通常の紅茶キノコと異なり、SCP-4589を使用した紅茶キノコは検証可能な有益性を有しています。数か月に亘るSCP-4589の茶の継続的な消費は幾つかのケースにおいて、糖尿病、関節リウマチ、喘息、更にはガンのような病気を緩和し治療することが実地調査と財団内テストの両方で見られています。SCP-4589種菌は一般にローカルとオンライン両方のコミュニティ間で供給および配布され、特に代替医療と自然食品に関与しています。通常の紅茶キノコの特性における一般的な装飾のため、現存するSCP-4589実例の正確な数を把握することは困難です。

SCP-4589の茶を最低9-12カ月の間継続して消費することで、リンパ節周囲にSCP-4589の小さな袋が形成されます。この生成物は初期には無害であり、血流に複数の抗生物質を排出します。SCP-4589は身体に拡散し続け、神経中枢と小脳に纏まり、やがて皮膚を突き破り、アネモネ状の活発な構造を形成します。ガン患者の場合、SCP-4589の成長体は悪性細胞を組織的に吸収し破壊します。

特記すべきこととして、SCP-4589種菌は通常の種菌のように分裂することはなく、その代わりとして順調に成長して義足や義肢、原始的な感覚器官を発達させます。

補遺: 2014/07/01、財団のセンサーがテキサス州オースティンの都市郊外地下で微弱な地震を検知しました。600名以上のSCP-4589利用者が睡眠中に激しい発作を経験していたと判明しており、その間利用者らの家屋と体内に存在する種菌が不規則に動いていました。数十軒の家屋にいた種菌は逃走して微振動の震源地付近の特定地点へ集合しました。この地点への種菌の追跡はSCP-4589-Aの存在を明らかにしました。これは地下に埋まった特異に大きな種菌であり、質量は約11,900トンでした。SCP-4589-Aの主体は丈夫な革質の微生物セルロースの鞘を有し、そのごく薄い大きさとかさは生体解剖と検査を困難にしています。

SCP-4589-Aは消費者体内のSCP-4589成長体と現存するSCP-4589種菌と同様のテレパシーによるコミュニケーションを続けているように見られます。初期収容以来、SCP-4589を使用するコミュニティは全体的に孤立し反社会的になっており、追跡することは更に困難になっています。

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