SCP-4597
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アイテム番号: SCP-4597

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-4597は標準人型実体収容セルに収容されます。SCP-4597の手は、重合体ゲル#MCN119で満たされた大きさのあった手袋に完全に入れられなければなりません。ゲルは毎日交換されます。プレキシグラスの仕切りがSCP-4597とSCP-4597-Aのセルを間で分割します。

説明: SCP-4597は自傷性皮膚症1に罹った若い人間男性です。

SCP-4597の皮膚は傷つけられた際に、促進された再生特性を有します。観察の結果、皮膚の全体が引きはがされた場合においても、再生には数分しか掛からない事が判明しています。しかしながら、これによりSCP-4597の真皮の大部分は重い傷跡が残り、変色します。加えて、死んだ角質層が異常に厚く、その厚さは場所に応じて5-120 mmに渡り、SCP-4597の唇や指、足のつま先、そして膝では最も厚い層が見られます。

SCP-4597の角質は、金属製の道具やレーザー、またはSCP-4597の歯や爪を使用しない限り、切ったり突き刺したりする事が異常に困難です。そうした皮膚はまた、回復する度に次第により厚く、またより丈夫になります。SCP-4597はその自傷行為を続けるため、埋没毛、新しい皮膚硬結、既存の割れ目、あるいは水によりふやけた場所のような弱い部分を狙うことで、この耐久性をある程度回避します。真皮は異常な耐久性を全く示しません。
一度SCP-4597から取り除かれると、角質は活性化します。角質片はうごめき、その後最終的に、乾燥した血や膿によりまとまった、細長い脚を持つ巨大(現在高さ3 m)なイエダニの形をした、皮膚の断片でできた不定形の山である、知的実体(SCP-4597-A)に接合します。

当初行われた睡眠中のSCP-4597の観察で、SCP-4597-Aがその下顎を用いてSCP-4597の皮膚の比較的薄い部分を噛むことにより小さな切れ目を作り、更に自身の皮膚の粗い縁を用いてSCP-4597の指の爪を尖らせる様子が見られました。これを受け、現在の収容プロトコルが制定されました。

SCP-4597-Aから隔てられた後、SCP-4597は不安の徴候を示す一方、病状は著しく減衰し、皮膚の大部分は回復し始め、また厚みを減らし始めました。対照的に、SCP-4597-Aは、自身を繰り返し仕切りにぶつけたり、その下顎で自身の一部を剥ぎ取ったり噛んだりしながら不規則に行動し始めました。

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