SCP-460-JP
評価: +33+x
blank.png

アイテム番号: SCP-460-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-460-JPは、その全てが収容されていません。発見の連絡が入り次第、適切なカバーストーリーを適用し、SCP-460-JPを回収してください。回収されたSCP-460-JPは、検査の後に保存・実験用を除いて全て破壊してください。
SCP-460-JPおよび販売物は、サイト-█████内の倉庫に保管されます。現在、SCP-460-JPに関連した実験は凍結されています。SCP-460-JPの使用は一切認められません。

説明: SCP-460-JPは、日本国内にて出現する、120cm×50cm×40cmの自動販売機です。形状はコンドーム販売用のそれに類似しており、2つのボタンが付いています。SCP-460-JPは、主に都市部にて出現し、過疎化の進んだ地域での発見例は極めて稀です。

SCP-460-JPは「避妊」「妊娠」を日本円に換算して500円の値段で販売しており、購入すると性別に対応した下着が共通で、さらに「避妊」「妊娠」に対応した物品が排出されます。この排出された物体は「避妊」のものがSCP-460-JP-1、「妊娠」のものがSCP-460-JP-2、下着はSCP-460-JP-3に指定されます。
SCP-460-JP-1は、男性用・女性用の違いはありますが、コンドームやピルなど避妊具です。SCP-460-JP-1を使用した場合の避妊率はほぼ確実で、ピルなどの薬品の副作用はほとんどありません。高い避妊率からSCP-460-JP-1をサイト-█████内の購買にて販売する計画が審議されています。SCP-460-JP-1の販売案は却下されました。

SCP-460-JP-2は、内容量200mlの栄養ドリンクです。容器は茶褐色のビンで、内容物は成分不明の薄黄色の液体です。服用した場合、性欲が増大し[編集済]を強く望みます。この状態で[編集済]を行った場合、生殖に関する障害があるまたはSCP-460-JP-1を同時に使用していない限り100%の確率で妊娠します。この効果は何らかの形で性欲を発散させるか一定時間経過するまで継続します。この効果は人間にのみ有効です。SCP-460-JP-2を使用した実験は、現在凍結されています。

SCP-460-JP-3は、購入した人物の最も好むタイプの下着で、素材は一般的な下着に使用されるものと同一です。SCP-460-JP-3を着用した人間は子供を強く望むようになり、子供を作る・育てるのに適した環境を作るようになります。この傾向は一定期間SCP-460-JP-3の着用をしないことで消失しますが、子供に対する好意的な感情は残ります。SCP-460-JP-3を着用した人間が生殖に関する障害を持っている場合、先天的・後天的を問わずそれを治療します。現在確認されているものでは、EDや無精子症、排卵障害に性病、さらには手術によって除去された卵巣や子宮、精巣等も再生します。この効果は購入した本人以外でも有効です。(本人の性別と違うSCP-460-JP-3を着用した場合の効果は記録SCP-460-JP-Aを参照)

SCP-460-JPは、サイト-█████内に見慣れない自販機があることが職員数名により報告されたことによりその存在が発覚しました。その後の調査でSCP-460-JPと思われる存在が日本各地で確認されたことから、現在機動部隊による回収作業が行われています。既に購入されたSCP-460-JP-1、2、3の回収も可能な限り行われます。しかしながら、販売物の直接的すぎるネーミングや日本の風俗に対する思考傾向から、回収時までにSCP-460-JPが利用されたケースは現在までの累計回収数████に対し14例しかありません。
回収されたSCP-460-JPは、既存のものと同一かを検査した後に破壊されます。現在、内容物のデザインの違いはあれ効果には大きな差があるものは発見されていません。

補遺1: 事案SCP-460-JP-A
20██年██月██日、██県██村においてSCP-460-JPの収容違反が発覚しました。SCP-460-JPの発覚した新たな特性により、██村は壊滅しました。

SCP-460-JPより販売される商品のすべては、SCP-460-JP-2の持続的な使用を誘引します。SCP-460-JP-2を恒常的に使用し続けた人間はSCP-460-JP-4へ変化します。このとき、生殖機能が未発達・あるいは消失している場合は機能が発達あるいは回復します。SCP-460-JP-4はSCP-460-JP-3のみを着用し、SCP-460-JP-2を服用し栄養を摂取、睡眠時間以外の行動の殆どを生殖活動に費やします。SCP-460-JP-4の妊娠から出産までの期間はおよそ3ヶ月で、出産された子供は約3ヶ月で15歳ほどに成長しSCP-460-JP-4となります。現在、SCP-460-JP-4の治療方法は確立されていません。
██村は山奥に存在し交通などの便も不足してたため、村に来る人間は非常に限られていました。これがSCP-460-JPの大規模収容違反を引き起こす原因となり、また事態を円滑に収束させる要因にもなりました。██村はカバーストーリー”大規模な土砂災害”によって立ち入り禁止区域となり、SCP-460-JPの影響を逃れた住民には記憶処理を施されました。SCP-460-JP-4は全員死亡扱いで財団に保護されています。現在、SCP-460-JPのKeterクラス再分類に関してO5評議会にて協議されています。

補遺2: SCP-460-JPに記載されていた文章より抜粋

少子高齢化社会でも、家族の事情は人それぞれ。子供が欲しいあなたも、そうでないあなたも、このアイテムがあれば大丈夫!  大切な人と相談して、きちんとした家族計画を!!

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。