SCP-4603
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アイテム番号: SCP-4603

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-4603はサイト-28のSafeクラス収容ロッカーに収容されます。SCP-4603のコピーは作成されません。

SCP-4603をただ聴いているだけの対象には、SCP-4603の外部に対する異常効果はありません。演奏されているSCP-4603の録音が参考利用のために添付されています。

説明: SCP-4603はロ長調で書かれた4分の3拍子の楽曲のスコアであり、“フランクとミアのバラード”と題されています。SCP-4603の内部カバーは元要注意人物の“フランクリン・マティアス・ラッセル”により作曲されたことを示しており、次に続く文章に先行しています: “ミアのために。”1

ある女性に魅力を感じていることを示す個人に演奏された際、SCP-4603は楽器を演奏している奏者に対して認識災害効果を付与します。SCP-4603の最初の26小節は奏者の周囲の部屋を徐々に暗くし、その後、奏者は種々のスポットライトが自身に対し向けられていることを知覚します。

奏者の視点から、自身の周囲が明るい高級レストランのものになっていることを対象は知覚し始めます。時代は1950年代中期であると推測され、赤いドレスを着た女性2(以降SCP-4603-Aと呼称)に奏者は接近されます。

認識災害の残りとして、奏者はSCP-4603の影響下に留まりSCP-4603-Aとの結婚生活を送ろうとします。認識災害を通して共通発生するのは奏者がピアノを演奏していることに気付くことであり、SCP-4603-Aとデュエットを演奏することさえも頻繁に存在します。

最後の数旋律において楽曲がクレッシェンドを始めたとき、SCP-4603-Aは心不全に陥ります。3奏者はSCP-4603-Aを最短距離にある病院へと運搬し、自身が医療用ベッド上へと補助されている際にSCP-4603-Aの手を握ります。

これに続き、奏者はSCP-4603-Aの葬儀に出席しようとします。認識災害の残りのために、奏者は孤独となります。この認識災害は典型的には奏者がSCP-4603を書き始めた後に終了します。

補遺4603.01: SCP-4603は2007年7月17日にフランクリン・ラッセルの自宅において、地元警察によるラッセルの家の中からSCP-4603が繰り返し演奏されているという報告に続き回収されました。状況調査をした地元警察は、ラッセルが失神したような状態でピアノの前に座っていたという報告を提出しました。

報告によると、1名の警察官がラッセルが彼の目を開く前にラッセルを慰問しようと試みました。ラッセルは数分の間床に座った状態を続け、次に続く言葉を後に述べるまで警察官を見つめ続けていました: “ミアはどこですか?”

ラッセルは彼の容体が安定した最短距離の病院へと搬送されました。彼は死亡するまでの13時間を生存しました。現在のところ死因は心不全であると推測されています。

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