SCP-464-JP
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アイテム番号: SCP-464-JP

オブジェクトクラス: Euclid Neutralized Euclid

特別収容プロトコル: SCP-464-JPは現在収容できていません。国内各サイトの担当者はSCP-464-JP実体の出現予定日にその出現が確認されるまで、14名以上のDクラス職員に対して交代で繰り返し点呼を行って下さい (以降、この手順をプロトコル・コール・ミーと呼称)。これは現在収容の代替手段として機能しています。プロトコル・コール・ミーの際にSCP-464-JPが出現しなかった場合、当日に国内で発生した行方不明事件を調査してSCP-464-JPによるものを特定してください。その際、必要に応じてSCP-464-JPが記録された媒体の回収や関係者に対する記憶処理、カバーストーリーの適用を行います。

説明: SCP-464-JPは毎年5/26 9/27に後述する特定の条件下で出現する人型の実体です。その外見は20歳代後半の男性に見えますが、音声鑑定から声は10歳代前半の子供のものであると結論されました。

SCP-464-JPは、その発生予定日に少なくとも14名以上の人間が点呼1を受ける場面でランダムに出現し、本来の点呼担当者の代わりに点呼を行います。SCP-464-JPによる点呼は12番目に当たる人間までは問題なく続きますが、13番目に当たる人間2 (以降、SCP-464-JP-aと呼称) に到達した時、その人間とSCP-464-JPは同時に消失します。

SCP-464-JP実体が出現している間は、上述の一連の事象を直接的にせよ、間接的にせよ観測している者は違和感を全く持たず、本来の点呼担当者が点呼を行っていたと記憶します。また、SCP-464-JP-aの消失とともにその人間についての過去数時間の記憶を失います。これらのミーム的効果のために、財団の発見までに発生したと考えられるSCP-464-JP-aの消失は、未解決の行方不明事件として処理されていました。

SCP-464-JPは、199█/5/26にサイト-81██でDクラス職員の点呼を行っている場面を記録した監視カメラの映像から発見されました。その後、日本国内の過去の類似した行方不明事件の調査を行うことで、その出現条件、及び性質が導き出されました。前述したミーム的効果のため、SCP-464-JPの存在はこれまで監視カメラ等の記録媒体でのみ確認できています。一方、SCP-464-JP-aの消失先を探る試みは、該当者に装備させた音声・映像記録装置、及びGPS発信機の信号が途絶するために成功していません。

SCP-464-JPの出現条件を満たす場面をすべて把握することはほぼ不可能に近いことから、プロトコル・コール・ミーが導入されました。出現のランダム性を考慮した財団の統計学者の試算によれば、それは██%の確率で一般人のSCP-464-JPへの接触を効果的に抑制します。実際、プロトコル・コール・ミー開始後、財団施設外でのSCP-464-JPの出現はわずか█例にとどまっています。

事案記録464-JP-1: 200█/5/26、サイト-81██におけるプロトコル・コール・ミー時にSCP-464-JPが出現しましたが、SCP-464-JP-aの対象となるDクラス職員 (D-8765) の消失は発生しませんでした。以下はその際、D-8765に装備させていた映像記録装置に保存されていたものです。

映像記録464-JP-1:

<記録開始、200█/5/26/██:██>

«SCP-464-JPが点呼を始める。その音声は10歳代前半男子のものに聞こえる。»

SCP-464-JP: D-8753。

D-8753: はい。

«画面の揺れからD-8765の動揺が見てとれる。ミーム的効果を受けていない模様。»

SCP-464-JP: D-8754。

D-8765: [D-8754の応答を遮って] ██—。██なのか?

«SCP-464-JPがしばしの間沈黙。混乱した様子を見せる。»

SCP-464-JP: お..とう..さん?

«SCP-464-JPが消失。»

<記録終了>

この件に関して、D-8765にインタビューが行われました。以下はその記録です。

インタビュー記録464-JP-1:

対象: D-8765

インタビュアー: ██博士

<記録開始、200█/5/26/██:██>

██博士: おはよう、D-8765。早速ですが、一つ質問させてください。先ほど点呼を行っていたのは誰でしたか?

D-8765: [戸惑いながら] そんなはずはない、そんなはずはないが…あいつは██だった。顔は分からない…いや、面影はあったかもしれない。とにかく声は確かに██のだったんだ。

██博士: ██とは誰のことですか?

D-8765: ██は俺の息子だった。

██博士: だった、とはどういう意味でしょうか?

D-8765: ██は小学█年の頃、行方不明になったっきりだ。林間学校の時だった。俺は██がなかなか帰って来ないもんだから、担任に電話したんだ。どうやら担任は点呼の時に見逃していたらしい。それから、すぐに警察に捜索願を出したが、結局見つからずじまいだった。

██博士: では、先ほど点呼していたのはその行方不明の息子さんだったと?

D-8765: ああ。きっと…きっとあいつは名前を呼んで欲しがってたんだ。あの時呼んでもらえなかったから… [嗚咽]。

██博士: …今日はここまでにしましょう。

<記録終了>

補遺464-JP-1: その後の調査で、同日にはSCP-464-JPによる行方不明事件は発生しなかったことが判明しました。また、翌年の5/26にもプロトコル・コール・ミーは実施されましたが、財団施設内外共にSCP-464-JPの出現は記録されませんでした。これを受け、SCP-464-JPは暫定的にNeutralizedに分類されました。

補遺464-JP-2: 200█/9/27、サイト-81██におけるDクラス職員の点呼の様子を記録した監視カメラの映像にSCP-464-JPの再出現が確認されました。SCP-464-JPはEuclidに再分類され、毎年9/27におけるプロトコル・コール・ミーの再開が決定されました。再出現したSCP-464-JPは以前と同様の男性の姿でしたが、音声鑑定の結果は10歳代前半の女子を示していました。全国で聞き込み調査を行った結果、その音声は前年の9/27に行方不明となった児童3のものであることが近親者の証言により判明しています。

以上の経緯から、SCP-464-JPの音声の本来の持ち主はSCP-464-JP-bと指定されました。生死は不明ですが、以前のSCP-464-JP-bはSCP-464-JPの影響下から解放されたと考えられます。SCP-464-JP-bの解放時には出現予定日以外でのSCP-464-JPの活動が示唆されるため、現在、近親者を用いたSCP-464-JP-bの解放手順が検討されています。

SCP-464-JP-bの解放は新たな犠牲者を生むだけだと考える者がいるかもしれませんが、SCP-464-JPを確保できる可能性がある以上実行すべきです。プロトコル・コール・ミーはSCP-464-JPを収容できていません。結局、あれにエサをやっているに過ぎなかったのです。- ██博士

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