SCP-468-JP
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アイテム番号: SCP-468-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-468-JPはサイト-8102の収容ケージ内に収容しています。SCP-468-JPに接触する職員はセキュリティレベル3以上の職員の許可と、指名者の人選を行なった上でオブジェクトの接触が許可されます。SCP-468-JPの要求に対応する職員には、カフェインを含む興奮剤が支給されます。SCP-468-JPの要求期間を超過した元指名者には、定期的な監視を行なって下さい。元指名者を他オブジェクトの実験で使用する場合、セキュリティレベル4の職員の許可を得た上で参加させてください。

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SCP-468-JP

説明: SCP-468-JPは全長40cm・体重450g、メスのモリフクロウ(学名:Strix aluco)です。SCP-468-JPは生物学的に死亡していますが、通常のモリフクロウと同様に行動する事が可能です。しかしSCP-468-JPの活動範囲は非常に狭く、首を傾げる・嘴で突く程度の動作しか行いません。飛行行為を一切見せないことから翼の損傷が指摘されていますが、SCP-468-JPに接触することはオブジェクトの「要求」の対象に含まれるため、詳しい調査は実行されません。SCP-468-JPの死骸は時間経過による腐敗や損傷が確認されておらず、恒久的に存在し続けるものだと推測されています。

SCP-468-JPは通常のフクロウに見られない発話能力と要求が確認されています。SCP-468-JPは物理接触を行った人間(以下、指名者)に自身を撫でるよう指名し、要求を開始します。SCP-468-JPに複数の人間(以下、複数指名者)が物理接触した場合、ランダムに複数名を指名し要求を行います。SCP-468-JPは自身の身体に接触した人物の身体的特徴を述べ、接触者が自己紹介をすれば個人名を呼んで指名する事から、ある程度の知性を有していると判断されています。なお、手袋の装着・肉体の一部が接触した場合でも、SCP-468-JPの要求対象に含まれます。

SCP-468-JPに指名された指名者は、オブジェクトが満足するまで撫で続けなくてはいけません。SCP-468-JPは満足時、「もういいよ」と発言しますが、それは一時的な要求の中断でしかありません(以下、一時終了宣言)。
SCP-468-JPの一度の要求時間は10秒~32時間と大きなばらつきがあります。極端な要求時間の実例として、1名のDクラス職員に対し、数秒間の要求時間であるものの三日に渡り連続指名した例や、一度の要求で20時間以上、一時終了宣言がなされなかった例があります。
SCP-468-JPの要求のタイミングや要求時間はランダムで予測がつけられず、相手の状況を考慮しない一方的なものですが、強制力はなく容易に拒絶する事が可能です。しかしSCP-468-JPの要求に指名された人物が、要求に応じない・勝手な中断を行なう等の行動を取った場合、オブジェクトは40秒以内に、指名者の首を不可視な物理能力で横向きに360°回転させ、頚椎骨折が原因で死亡させます。なお、SCP-468-JPに危害を加えようとした人物は、全身を[編集済]。

SCP-468-JPの要求は15日の期間があることが判明しています。この要求期間は上述した要求時間とは異なり、これまで指名した人間に「ありがとう」と発言し、二度と指名することはありません(以下、完全終了宣言)。
完全終了宣言を受けた元指名者には、ある特異な能力が備わることが判明しています。SCP-468-JPから完全終了宣言を受けた元指名者は、物理的損傷・生命危機といった場面に直面したとき、非常に高い確率で危険を回避することが可能です。SCP-468-JPには確率操作、あるいは現実改変能力に酷似した能力(以下、追加効果)を元指名者に付加していると推測されています。

SCP-468-JPの追加効果の発見経緯となったのは、オブジェクトから完全終了宣言を受けたD-987の周囲で発生する異常現象がきっかけでした。
D-987はSCP-468-JP 以外にSCP-███-JPやSCP-███-JPといった、危険性と死亡率が高い実験に参加していましたが、機材の不調等による実験の中止・オブジェクト不活性による実験の中断といった理由で、SCP-███-JP及びSCP-███-JPの実験に参加していません。
これまでSCP-468-JPの実験に参加したDクラス職員は██名にのぼり、そのうち5名1が要求期間を超過し、生存しました。元指名者の内3名はサイト-81██内に拘留していますが、残り2名は追加効果の限界を確認するため、終了しています。SCP-468-JPの追加効果は、あらゆる外的要因や偶発性を排除した場合のみ殺害行為が可能な事が判明しました。このことから、SCP-468-JPの追加効果には限界があると証明されています。

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