SCP-4729
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SCP-4729の無力化間の日の出

アイテム番号: SCP-4729

オブジェクトクラス: Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-4729の遺体は密閉された保管金庫に収容されます。SCP-4729の無力化地点は適切なサイトへオブジェクトの要素が移送されるまで隔壁で遮断されます。

財団衛星ネットワークはSCP-4729に類似するあらゆる物体を監視し、必要に応じ、それらのデブリの軌道解消と通常の天文学的偽情報プロトコルに従ったそれらの存在の秘匿が行われます。

説明: SCP-4729は10枚の翼がある高さ11.9mの人型実体であり、鉄とヘリウム泡、塵で構成されていました(かつては金属水素で構成されていました)。4つの結晶質の目を有し、内3つは砕けており、種々のシリコンポリマーで構成された呼吸マスクを装着していました。1つを除く全ての翼は曲がり、弱々しく垂れ下がっていました。

生存していた間、SCP-4729は繰り返し強力な磁場を放射し、最短距離の電子機器と画像化形態を妨害していました。またSCP-4729は翼から大量のプラズマを放電していました。制限された放射分析の解析と分光器測定は、オブジェクトが氷のイオン化により生産された水素で自身を維持していたことを示唆しています。

軌道計算は、SCP-4729が1972年の冬にスペースデブリに衝突するまで地球の高軌道上に留まっていたことを示唆しています。1972年、SCP-4729は地球の大気圏に突入し南磁極付近に墜落しました。複数の宇宙機構に配属された財団の小部隊は、SCP-4729が単なる巨大隕石であったというカバーストーリーを流布しました。財団南極前哨は、SCP-4729の墜落地点に一致する重大な干渉と磁気的異常を報告しました。

調査隊は、僅かに曲がった線に従い移動していることが確認されたSCP-4729自体に、自身らが近づくことを放射線レベルが妨害しているため、SCP-4729の痕跡測定のみが可能であるという文書を送信しました。

SCP-4729の追跡は、オブジェクトの身体が水素をヘリウムとする恒星内元素合成を経験するごとに、オブジェクトの移動の比率が低下していることを示しました。

1972/12/09、SCP-4729は移動を停止し、研究者らが特殊スーツを装着した状態でオブジェクトへ接近するのに実質的だとみなす点までオブジェクトの影響が縮小していました。南極での日の出の開始後数分でSCP-4729は終了し、オブジェクトの翼は光とプラズマの微かな爆発のうちに崩壊しました。

サイトへの到達の際、フィールドエージェントらは一時的な局所的オーロラを目撃し、白熱する虹色のフラクタル状の氷構造物による半径450mの環状領域を発見しました。これらの構造物の中央にはSCP-4729の死骸があり、周囲の気温にまで冷却され黒変し、太陽の方向を向いていました。SCP-4729は終了する前に自身のマスクを取り外していました。

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