SCP-4754
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SCP-4754の外見の記録、1999/09/18。

アイテム番号: SCP-4754

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-4754のあらゆる報告を調査し、事実と判明した際は当該の街の保健局を装って店舗を使用禁止にします。発見時のSCP-4754が活動中だった場合、建物内で発見された利用客やスタッフを拘留してインタビューを実施します。正常性を維持するため、歯科治療を必要とする人物には低コストのインプラント施術を受ける選択肢が与えられます。

説明: SCP-4754は道路に面した空き店舗や店舗跡に出現する期間限定営業のレストランです。人口が25,000人以上の大都市圏にのみ発生することが判明しています。店名やメニューの傾向は出現するごとに異なります。料理人、給仕スタッフ、その他レストラン経営に必要な従業員はパートタイム紹介サービスを通じて雇用されます。

SCP-4754には、集合的に4754-Aと指定されるヒト型実体の集団が居住しています。4754-Aの容姿は衛生マスクなどの歯科医風の衣服で隠されていますが、目に見える特徴は通常“鳥のような”外見だと説明されます。4754-Aは一様に甲高い声で話し、頻繁にマスクの下にあると思われる歯を噛み鳴らす/舌で叩く音を出します。

SCP-4754の開店から約1ヶ月後、営業中の最も込み合う時間帯に、4754-Aは一連の歯科治療器具を移動式リクライニングチェアに備え付けてキッチンから出現します。4754-Aは口に食べ物を詰めた利用客の1人に接近し、切歯を簡潔に検査した後、対象者の歯茎に未知の溶液を注射します。これによって、対象者は半ば意識を保ったまま、全身麻痺状態に陥ります。

4754-Aはその後、対象者の口腔内にある全ての異物を食べます — まず食べかけの料理から始まり、それから詰め物などの視認可能な恒久的歯科治療を受けた形跡がある対象者の歯を摘出します。

この手術に関与する4754-A個体の数は、全ての個体が対象者の歯を少なくとも1本消費できるものです。歯の消費形式は様々であり、噛んですり潰す4754-A個体もいれば、“ジャーブレイカー”キャンディーと同じように舐めて食べる個体もいます。

この過程で、その場に存在する4754-A個体はお互いに打ち解けた雰囲気の会話を交わしますが、その際も常に対象者に向かって発話します。「デンタルフロスで歯間清掃し忘れていればいいんですがね。私はデザートが大好きなんです」、「この臼歯にはとても身が詰まっているね」などの発言がしばしば確認されます。4754-Aは一貫して歯列矯正具を“カリカリ”した食感だと表現します。

店舗スタッフや利用客はこれらの出来事を観察することが完全に可能ですが、決して異常とは見做さず、促されない限りは言及しません。

対象者の口腔内の異物を消費し終えると、4754-Aは対象者をダイニングチェアに戻し、SCP-4754のキッチンまたはバックヤードの敷居を越えた時点で治療器具と共に消失します。

その夜に閉店した後、SCP-4754が同じ場所で再び営業することはありません。

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