SCP-480-JP
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アイテム番号: SCP-480-JP

オブジェクトクラス: Euclid

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SCP-480-JP内部

特別収容プロトコル: SCP-480-JPの周囲には複数の鉄条網と障壁を設置し、その内外は常にカメラによる監視を行ってください。SCP-480-JPへの全ての通路は封鎖し、許可された者以外の立ち入りを禁じます。SCP-480-JPのエリア上空も侵入禁止区域とし、特にヘリコプターに分類される機体の通行を阻止してください。もし一般人の侵入が発生した場合は「地面崩落・土砂災害危険地帯」のカバーストーリーを与えて退去させてください。侵入者がSCP-480-JPの影響を受けた場合は状況に応じた治療とBクラス記憶処理を施してください。

説明: SCP-480-JPは███県山間に存在する公園跡地です。展望台を有す中央施設と大型遊具やスポーツコートからなるアスレチックエリアで構成されています。国内に存在する同規模の施設に比べ充実した設備を保有していますが、これらを含めた公園内の各所が未完成のまま放置されています。

SCP-480-JPは20██年の開業を予定して建築・設営が開始されましたが、20██/██/██を境として作業員に原因不明の死傷者・行方不明者が出た事により財団の注意を引きました。施設の設営計画は“土砂災害・地盤沈下の発生”というカバーストーリーにより凍結され、位置する区域ごと財団のフロント企業により買収・管理されています。

SCP-480-JPでは複数の物理的・空間的な歪みが発生しており、各エリアの敷地面積の累計がSCP-480-JP全体の面積を超過している事が分かっています。内部では存在する造形物の瞬間的な消失・転移や、視認可能にもかかわらず物理接触が不可能になるといった異常が確認されています。これらは極めて不規則であり、稀にこの現象に近辺の他の物体や生物を巻き込みます。巻き込まれたオブジェクトは多くの場合形状の異常な歪みや他の物体との融合を引き起こし、場合によっては消滅します。また施設内の至る所で草木や流れる水といった物体が本来発生すべき場所から乖離1しているほか、「侵入した物体が突然空中に打ち出される・もしくは地中へ落下する」「移動する物体に物理的エネルギーを遥かに超えた力で弾き飛ばされる」「上空を飛行するヘリコプター類の高い墜落率」といった数多くの事項が確認されています。

SCP-480-JP-1は施設内に不規則に現れる、6~7歳の日本人女児と推測される姿をしたヒト型の実体です。物理的な接触は可能ですが、SCP-480-JP-1はそれに反応を示さないように見えます。常に敷地内の何処かを徘徊しており、摂食・排泄・睡眠などの行動はみられません。SCP-480-JP-1は日本語で発話しますが、その内容は限られています。以下はDクラス職員を通したSCP-480-JP-1との対話記録です。

補遺: 設営計画責任者███氏の手記

SCP-480-JPの建設作業は記録上███建設によるものとなっていますが、“如月工務店”という団体が援助する形で事業に参加していた事が一部の書類により判明しています。「停滞していたこれらの建築を驚異的な早さで進行させた」との証言も確認されています。如月工務店は“東北地方を中心に営業している”と担当者に申告していましたが、調査の結果そのような業者は存在しませんでした。

補遺: SCP-480-JP内部で回収された文書

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