SCP-482-JP
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SCP-482-JP-1で撮影

アイテム番号: SCP-482-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 現在、サイト8173の実験室ろ-03はSCP-482-JP収容地点として活用されています。しかし、SCP-482-JPに対しては特別な収容手順は必要ありません。
SCP-482-JP発生地点で正確な手順を実行した場合のみSCP-482-JPが展開されるため、実験や探査の際のSCP-482-JP展開手順のみを、当該オブジェクトの研究班によって保管してください。
SCP-482-JP-1で危害的な存在は一切認められていませんが、SCP-482-JP-1の広大さを考慮して、探査要員には必ずGPS追跡装置またはワイヤーを装備させた上で探査を行わせてください。

これまで、SCP-482-JPが実験中または探査中に予期しない異常を発生させた事はありませんが、異常が発生しないという保証が肯定された訳ではありません。実験または探査はその目的を達成次第、速やかに終了させることを目指してください。

説明: SCP-482-JPはSCP-███-JPの[編集済]実験によって偶然実験室内に生成された異空間への空間的な出入り口です。SCP-482-JPは半径3.2m〜5.1mの二次元的な円形形状であり、いわゆる"面"方向からの進入によって、SCP-482-JP-1上の定められた地点へと入る事が出来ます。
この際、進入者による「進入することへの明確な意思または決意」が無ければ、進入者はSCP-482-JPをすり抜け進入に失敗します。このために、機械または士気の低いDクラスによる探査は実行が困難です。しかし装備に関しては、進入者がその装備を持ち込む事を意識することによって持ち込む事が可能となります。この条件を満たすには、規定として行われる進入直前の装備点検で事足りるため、探査または実験任務の際には問題視されません。
現在、SCP-███-JPを用いずに[編集済]実験の状況と効果を完全に再現することに成功しています。これによってSCP-482-JPの生成と消失を、サイト8173の実験室ろ-03のマーキング地点でのみ自在にコントロールすることが出来ます。
またSCP-482-JPは同時にSCP-482-JP-1側にも存在するため、SCP-482-JPが生成されている間は両世界の行き来が容易です。

SCP-482-JP-1はSCP-482-JPの先に存在する異世界内部の天体です。SCP-482-JP-1は現在の月とほぼ同一の環境と規模を持つ天体です。しかし、引力は地球と同程度であるようです。引力圏内の大気は96%が窒素、2.3%が二酸化炭素、1.4%がベンゼン、0.2%がポリ塩化ジベンゾフラン、0.1%がオピオイド類の未知のリガンドで構成されています。
異世界空間には、現在SCP-482-JP-1以外の天体の存在は認められていません。複数回に渡る観測では、空間そのものは現実世界の宇宙とほぼ同様の規模を持っているものの、現存している天体はSCP-482-JP-1だけであると結論づけられています。

SCP-482-JP-1には、SCP-482-JP-1自体を一周するようにして、赤道直下の地表にベルトコンベアーのような設備が剥き出しで敷設されています。この設備はSCP-482-JP-2へと分類されており、独力で動作するものではなく、動力を与えられる事で、その動力を他のエネルギーに変換し、それらを任意のデバイスへと送信する装置であることが判明しています。
SCP-482-JP-2が変換するエネルギーの多くは電力ですが、与えられた動力に対して明らかに変換・送信されるエネルギー総量が少ないため、既存の観測装置では検知が困難な未知のエネルギーをも同時に変換し、それによって自己の機能を保全しているとの説が唱えられています。その根拠として、SCP-482-JP-2へ破壊を行った場合、SCP-482-JP-2は自動的に損傷箇所を2時間以内に修復する事実が挙げられています。

SCP-482-JP-3は、SCP-482-JP-2上を埋め尽くすようにして常時移動している大量の人型存在です。外見上は地球人類の既存の多数人種によって構成される群衆ですが、全個体が異常な程痩せこけており、あらゆる干渉に対して一切無反応です。
衣服の痕跡から、SCP-482-JP-3はかつては地球人類と同様の文明程度を持っていたと思われますが、人格は喪失しており、SCP-482-JP-2上での一方向への移動に終始します。
SCP-482-JP-3全個体の胸部にはペースメーカーに酷似した機器が取り付けられており、これは電力によって動作します。機器から伸びるワイヤーは胸部から食道を貫き脳幹と[削除済]へと至っており、このワイヤーを介して、装着者の自律神経に対する電気的影響によって脳活動以外の生理機能を停止させています。更に機器はほぼ完全な循環機能の代替物としても機能し、可能な限りの代謝機能の抑制を実現させています。これによって、SCP-482-JP-3は大気が持つ有害性から免れ続けていると推察されています。

機器は未知のエネルギーに関すると思われる不明な機構によって、空気中の窒素と二酸化炭素から有機的なエネルギーを生成し、装着者の肉体を必要最低限活性化します。未知のエネルギーは機器の機能保全と復元にも使用され、SCP-482-JP-2と同様ほぼ永久的に機能を保ちます。
その他、機器はそれぞれが受信装置を備えており、SCP-482-JP-2が変換したエネルギーを受信し、動作すると考えられています。

その大まかな全体構造として、SCP-482-JP-3がSCP-482-JP-2上を移動することでSCP-482-JP-2に動力が与えられ、動力が変換されたエネルギーによって、機器がSCP-482-JP-3のほぼ恒久的な生存を図っているようです。
そのため、SCP-482-JP-3は衣服または精神状態から推測される経年に比べて、様々な年齢または身分の人物が混在しているように見えます。しかし実際には、SCP-482-JP-3の心神喪失状態が経年によるものなのか、機器の影響によるものなのかは現在判明していません。

補遺1: SCP-482-JP-3の解剖実験が実施されました。対象は20代のコーカソイド男性に見える個体です。回収時対象は一切抵抗せず、周囲のSCP-482-JP-3も無反応でした。
解剖と各種検体への詳細な検査により、末端部位の各所で神経細胞の断裂が認められ、消化器官の萎縮と筋力の低下、長期間の歩行による骨格の著しい変形が見られました。しかし全体的な基本構造はほぼ現実世界の現行人類と同様であり、以上の差異はSCP-482-JP-2上での歩行への従事と機器の影響による後発的な変化によるものだと結論づけられました。
解剖の前に行われた精神鑑定では、改めて完全な喪失状態にあることが確認されました。

あれは完全な抜け殻だ。中には何も入っていない、歩くための機械ですらない。機械ならば目的が妨げられれば何らかのリアクションが起こるが、あれは我々によって両足が拘束されるまで歩き続けたのに、拘束に対してすら何も感じていないようだった。 ──██精神医学博士

補遺2:

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