SCP-499-JP
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SCP-499-JP-A-062出現現場

アイテム番号: SCP-499-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-499-JPはサイト-8157敷地内の専用収容棟に収容してください。SCP-499-JPの異常性に関する実験に使用する場合を除き、SCP-499-JP収容棟内へ万年筆を持ち込まないでください。

出現したSCP-499-JP-Aは全てサイト-8157の長期生物学的保管ユニットにて冷凍保存されます。文書499-JPは、原本2冊がサイト-8157資料室に要セキュリティレベル1の資料として保管されています。

説明: SCP-499-JPは収容以前は████ ██として知られていた日本人男性です。収容当時(2012/03/30)の年齢は60歳でした。1982年に自らの執筆した小説が文学賞を獲得して以来、SCP-499-JPは著名なミステリー作家として活躍していましたが、現在はカバーストーリー「旅行中の事故死」が適用され、死亡したものとされています。

SCP-499-JPの異常性は、SCP-499-JPが存在している建造物内において以下の条件が全て満たされた場合に発現します。

  • 建造物内にある部屋のいずれか1室に、1本以上の万年筆が存在する。
  • 連続して1時間以上の間、その部屋の中を目視で観測している人間が存在せず、動画や画像の撮影も行われていない1
  • 前回の異常性発現から10時間以上が経過している。

以上の条件が全て満たされた場合、8割以上の確率で建造物内の条件を満たした部屋にSCP-499-JP-Aと指定されるヒトの遺体が出現します。出現時のSCP-499-JP-Aおよびその周辺の状態は様々ですが、共通点として全ての出現例においてSCP-499-JP-Aの死因は身体のいずれかの箇所を万年筆で刺突されたことに起因しています。

これまでに確認されたSCP-499-JP-Aは全て同一人物の遺体です。外見の類似のみならず、DNA鑑定を初めとする各種鑑定の結果がこのことを裏付けています。全てのSCP-499-JP-Aは身長1.69m、体重72.5kg、グレーのビジネススーツ姿の成人男性です。年齢は50代、人種はモンゴロイドで、恐らく日本人であると推定されています。ジャケットの内ポケットに名刺入れを所持しており、中に入っている名刺は「クイーン貿易株式会社」の役員である「蛭子渋夫(Ebisu Shibuo)」という人物のものですが、そのような企業は現在にも過去にも存在せず、個人名についても存在を確認することはできていません。

SCP-499-JP-Aの死の状況や所持品から判る個人情報は、SCP-499-JPが██大学の学生サークル「ミステリ同好会」に所属していた頃に執筆し、同人誌として少部数が発行された作品「万年筆で貴方を殺す百の方法2」(文書499-JP)の内容と一致しています。

尋問の結果、現在のSCP-499-JPは文書499-JPの内容や文書499-JPを執筆したこと自体について忘却しているようです。同サークルの当時のメンバーに対する聞き込み調査では、文書499-JPについて「SCP-499-JPが当時執筆した作品の中でも最も印象に残っており、よく憶えている」「当時のSCP-499-JP自身が、自分のお気に入りの作品だと度々語っていた」等の情報が得られており、SCP-499-JPが文書499-JPについての記憶を単なる時間の経過で全て忘却したとは考えづらいことから、これは異常性に関連のある精神影響であると見られています。

補遺: 一部のSCP-499-JP-Aの体表面よりヒトの羊水と見られる微量の液体が検出されました。

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