SCP-514-JP
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アイテム番号: SCP-514-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-514-JPはサイト-8181の小型物品収容庫に保管されています。研究目的で持ち出す場合は担当研究員に申請し、取り扱いの際には必ず手袋を着用して下さい。また暴露実験を希望する場合はセキュリティクリアランスレベル3以上の職員2名以上から承認を得て下さい。

説明: SCP-514-JPは鍵に似た形状の薄い金属の板です。青緑色をした未知の金属で構成されていますが先端の一部が損傷しており、その部分からは赤みを帯びた金属が露出しています。表面には精巧な細工の跡が見られますが劣化が激しく詳細は不明です。

生きた人間(以下被験者と表記)が素手で触れると活性化し、暴露した被験者は鍵穴を探しSCP-514-JPを差し込む以外の行動を取らなくなります。SCP-514-JPは明らかに形状が合わない鍵穴にも問題なく挿入されますが、回すことができた例は確認されていません。これは施錠機構を取り外した場合も同様であり、SCP-514-JPの異常性の一つと考えられていますがその理由は不明です。また鍵穴への抜き差しは人間が直接触れている場合のみ可能であることが確認されています。

影響下にある被験者は一切の応答をしませんが自衛行動も取らなくなるため、実力行使で行動を停止させることは容易です。影響から脱した被験者は栄養と休養の不足に由来する疲労を訴えますがその心身に異常は確認されていません。被験者は多くの場合暴露中の行動をおぼろげながら覚えており、証言は概ね「手にした時は気分が良かった」「その鍵穴は違うということは分かっているのにどうしても差し込んでしまう」といった内容で一致を見ています。

補遺: 第4回実験において、被験者はアクリル製の扉の中央にSCP-514-JPを差し込みました。鍵穴はおろか破損もない平面であるにも関わらずSCP-514-JPは扉に刺さりましたが、被験者は激しく動揺しSCP-514-JPから手を離しました。これは被験者が自発的に影響下から脱した唯一の事例です。この時、SCP-514-JPが刺さった部分の周囲が赤く変色したことが確認されています。なお被験者はその位置に挿入した理由は説明できなかったものの、手を離した理由については「あまりに違うので怖くなった」とだけ証言しています。

被験者は再度手を触れることを強く拒否したため、恐怖に対し抵抗があると認められるDクラス職員が新たに選抜され回収を命じられました。暴露に対しこの被験者も動揺を示しましたが、研究員の催促や説得に「待ってくれ」「それは違わないか」「信用していいのか」と返答し、およそ30分葛藤した後に「わかった回す」と宣言しました。職員の制止は間に合いませんでしたが、しかしSCP-514-JPが激しく放電し被験者は死亡、扉も高熱により融解しました。即座に調査が行われましたが被験者の遺体、扉の残骸、実験室からは一切の異常は発見されませんでした。SCP-514-JPは詳細な検査の結果先端の露出部がわずかに拡大していることが確認されましたが、どの段階で拡大したかは不明です。

この後被験者を拘束して暴露させる追加実験が行われました。被験者は異常のない壁の一点を凝視し、実験後「あの鍵穴は違わないかもしれないと感じた」と証言しました。この結果を受け今後の研究は原則として心理的影響のプロセスと抑制、放電・発熱現象の究明に絞られることが決定されました。

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